(この周辺にはいないか……やはり都内という情報だけでは……)
フォルカはショウコ・アズマを捜し続けていた。
だが、アレディの情報だけでは、広い都会を探すには手がかりが少なすぎた。
(ショウコ……無事でいてくれ)
この地にいるであろう彼女の無事を願う。
そして、フォルカは数時間前なし崩し的に別れた仲間の安否も気にしていた。
(ラミアや美鈴達はどうしているだろうか……)
かつて共に戦ったかけがえのない仲間と殺し合う、そんな道理などあるはずがない。
アクセルにしろラミアにしろ、こんな殺し合いに乗るような人物でないことは知っている。
美鈴と神夜も、殺し合いにより大切な人を奪われた、被害者だ。
そして、二人と共に行動していた男……神夜の言っていた飛竜という男と特徴が一致する。
もし彼がそのストライダー飛竜であるなら、共に戦う仲間となりえただろう。
不幸なすれ違いだったのだ。自分達が憎み争い合う要素など、どこにもない。
アレディ・ナアシュというジョーカーの存在がなければ、全てが丸く収まるはずだった。
そのアレディにしても不可解な点が残る。
かつての修羅王アルカイドと同じ姓を持ち、別世界の自分のことを熟知している、あの男。
神夜の語った人物像、彼女やアクセルのアレディに対する信頼……そこに嘘は感じられなかった。
彼女達の信頼からかけ離れた、あのアレディという男は、結局何者だったのか。
(主催者の手……ジョーカー、か……)
主催者が絡んでいるというのが、どうにも気にかかる。
主催から何らかの悪意を仕込まれたのか。何かを吹き込まれたのか、あるいは洗脳か……
やはりあらゆる意味で、アレディを殺してしまったのは痛手だった。
彼が生きていれば、多少話がこじれるにしても、仲間の誤解を解く可能性は見出せただろうし、
主催側の情報を引き出すきっかけも掴めたかもしれない。
アレディを死なせてしまった以上、彼がジョーカーであったことを証明する術は、フォルカにはない。
結局、ノアの力を使いこなせず彼を死なせた、自分の未熟さがこの事態を引き起こしたのだ。
握り締める拳に、力が込められる。
これからの行動を考える。ショウコを探すのは勿論として、危険を承知でもう一度彼らと合流すべきか。
神夜には殺意をも向けられるかもしれないが、このまま誤解を放置しておくわけにもいかない。
アレディのことを知らないラミアか、最初から行動を共にしてきた美鈴ならば、話を聞いてくれるだろうか。
アクセルも感情に任せて暴走するような男ではないし、気がかりは飛竜の存在ではあるが……
「ん……?」
歩いていると、道路のど真ん中という明らかに不自然な場所に、建物が建っていた。
東京の街には酷く場違いな建造物……宿屋と書かれた看板が飾られていた。
不審なものを感じつつも、フォルカはその宿屋の扉を開け、中に入っていく。
「ルイーダさん……せめて安らかに眠って……」
「いつきちゃん、君の仇は必ずとってみせる!クライシスを倒し、そして殺し合いを止める!」
「ごめんねルイーダさん、貰ったコイン1万枚、全部スッちゃった……」
「いやマーニャ、そういう話じゃなくてね……」
中には四人の男女と、そして無惨な姿となった二人の参加者の亡骸。
仲間の死を嘆き悲しむ者達の光景であることは、一目で理解できた。
同時に、死を悲しむことができる彼らが、殺し合いを良しとしていないことも。
やがて、彼らはフォルカの気配に気付く。
「!?誰だ!?」
「待ってくれ、戦う意思はない」
フォルカは彼らの前に姿を現した。
正面から、フォルカは自分の名と意志を堂々と告げる。
そこには嘘偽りはない。殺し合いを嘆き、止めたいと思う意志は紛れもなく本物。
彼らにフォルカを拒む理由など、あるはずもなかった。
ルイージ。リッカ。マーニャ。そして南光太郎。
彼らの輪の中に、フォルカ・アルバーグも足を踏み入れることとなる。
ルイーダと明堂院いつきの亡骸の前で黙祷し、フォルカは静かに祈りを捧げた。
(安らかに眠れ……お前達の無念は、必ず俺が晴らしてみせる)
心から、祈る。
これが、フォルカという男だ。
仲間を想い、死を悲しみ、理不尽な悪意や暴力にも敢然と立ち向かう。
戦うだけを運命とした修羅の理から外れ人としての道を歩む、フォルカ・アルバーグという男。
ウルトラマンノアと同化したからといって、彼の本質は決して変わりはしない。
その心があるからこそ、ノアもフォルカを選んだのだ。
ノアもまた善……光に属する存在なのだから。
「四国が怪物化して東京に向かってくる……!?まさか、そんなことが!?」
「事実だ。そして、裏で糸を引いていたのが……クライシス帝国の女性型怪魔ロボット、ラミアだ」
「アシェンだよ……まあ、同一人物の線が強いけどね。言葉使いがおかしい所とか」
「ラミア……アシェン……?」
互いに情報を交換する中で、ルイージ達の口から出てきた、フォルカも知る二つの名前。
ラミア……ラミア・ラヴレス。しかし彼女とはほんの数時間前に東京で出会っている。
彼らの言うラミアは、ラミア・ラヴレスとは別の人物である可能性が高い。
アシェン……神夜の仲間、アシェン・ブレイデルだろうか。
だが神夜から聞いた情報とは、こちらも食い違いがある。
別人か、もしくは彼女の身に何らかの異変が起きているのか。……アレディと同様に。
「それと、フォルカ。楠舞神夜という女の子に出会ったことはあるかい?」
「神夜……!?」
さらにルイージの口から出た名前に、フォルカは思わず聞き返した。
「知ってるの!?」
「……少し前まで、俺と行動を共にしていた。わけあって、離れることになったが……」
「彼女は今どこに!?」
「すまない、今はわからない……お前は、どうして神夜のことを知っているんだ?」
「……ハーケン・ブロウニングだっけ?そいつの最期を看取ったのよ、ルイージは。
一緒に行動してたっていうなら、あんたも知ってるでしょ」
「……そうだったのか」
口を挟んできたマーニャの説明により、フォルカはルイージの意図を漠然と察する。
ルイージの目には強い意志の光が灯っている。それは、託された男の目だ。
ハーケンの死を知った時、恋人である神夜は酷く取り乱していた。
ハーケンはそれを察した上で、ルイージに何らかの遺志を託したのだと推測できる。
……彼は、信頼できる。フォルカはそう感じた。
託された遺志を胸に、歩き出そうとする彼ならば。
「フォルカ、俺達も殺し合いを止めるために戦っている。
君も同じ目的だというなら、俺と君は同志だ!共に戦おう!!」
情報交換もひととおり終え、光太郎が握手を求めてきた。
彼もまた、その心にぶれがない。確かな正義感と、強い意志をもって、殺し合いに抗おうとしている。
フォルカは光太郎の言葉に強く頷き、握手で返した。
「心強い仲間が加わったね!ルイージさんに光太郎さん、フォルカさん……
それにマーニャさんの呪文が加われば、どんな敵も怖くないよ!」
「ん……まあね。そうだといいけど……」
はしゃぐリッカと、どこか冷めた態度を取るマーニャ。
そんな女性達をよそに、フォルカは光太郎のことが引っかかってならなかった。
彼の心に嘘はない。今は心強い仲間として共に戦っていけるかもしれない。
だがこの男は、自分の障害となる可能性をも秘めている。
この男――仮面ライダーBLACKRXのチートぶりを、フォルカは見抜いていた。
……だからと言って、光太郎の排除などフォルカは考えない。
それではマーダーと同じだ。目的を同じくする仲間を殺す外道な行為など、論外。
フォルカもまた対主催だ。他の力のある対主催を認める気はないが、存在の否定までするつもりはない。
それでいいのだ。
彼らは、ウルトラマンノアを引き立てるために存在するのだから。
それ以上の存在にはなりえない。英雄は一人でいい。
せいぜい、ウルトラマンノアの引き立て役として機能して貰うぞ。最強の仮面ライダーよ……
【一日目・13時00分/東京都・リッカの宿屋/天候・晴れ】
【フォルカ・アルバーグ@スーパーロボット大戦シリーズ】
【状態】健康。ウルトラマンノアと同化
【装備】ウルティメイトイージス@ウルトラマンゼロ
【道具】不明
【思考】基本:自分が完全メインとなった上で打倒主催。
0:基本的に、自分以外の有力対主催及びノア以外のウルトラマンは認めない
有力対主催は基本的に引き立て役として利用する
1:ルイージ達と共に行動
2:ショウコを探す&神夜達ともう一度合流
3:殺し合いに乗った者は倒す。
4:自分以外のウルトラ戦士も抹殺する
5:光太郎は警戒しておく
【備考】本来課せられるべき制限がかかっていないようです
【ルイージ@マリオシリーズ】
【状態】健康。覚醒
【装備】ハンマー、ナイトファウル、ロングトゥーム・スペシャル
【道具】支給品一式
【思考】基本:
ゲーム破壊
1:フォルカ達と共に行動
2:アシェンを追い、決着をつける
3:楠舞神夜を探し、ハーケンの遺言を伝える
【リッカ@ドラゴンクエスト9】
【状態】健康
【装備】リッカの宿屋
【道具】支給品一式
【思考】基本:宿屋を繁盛させ、対主催の拠点にする
1:ルイージ達と共に行動
【南光太郎@仮面ライダーBLACKRX】
【状態】ぶっちぎり
【装備】リボルケイン@仮面ライダーBLACKRX
【道具】支給品一式
【思考】
基本:ぶっちぎる
1:クライシス、そして主催者め!許さん!!
2:クライシスの怪人ラミアを倒す
※7期とは別人です
※アシェンの名をラミアと勘違いしています
【マーニャ@ドラゴンクエスト4】
【状態】健康、すっからかーん
【装備】ふんd……踊り子の服
【道具】支給品一式
【思考】基本:どんな手段を使ってでも生還する
1:ルイージがほっとけないから、とりあえずしばらく面倒見てやる。
2:アシェンを危険視、錫華が心配。
3:自分のスタンスに若干の疑問。
最終更新:2011年02月28日 00:37