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「これで……もう大丈夫だ……」
重傷を負ったハクを治療し終え、ミクトランはハクの眠るベッドの横の椅子に座る。
ネルとの戦いの後、ミクトランは気絶したハクをつれて長野の病院に隠れていた。
天才であるミクトランは医学にも精通していたため、そこでハクを治療することができた。
そして彼女は一命を取り止めた。しかし……

ミクトランはベッドに横たわるハクを見る。
その顔の片頬には火傷の痕が、そして支給されていた包帯で覆われたその体の半分にも火傷痕が残されていた。

設備の整った病院ならともかく、現時点ではこの傷痕はどうしようもなかった。
このことをハクが知ったらどう思うか……ミクトランはそう考えて暗澹たる気持ちに包まれた。




「ミクトラン様……」
うたた寝していたミクトランはその呼び声に起こされた。
「ハク!目が覚めたのか」
「はい……」
ベッドで上体を起こして俯くハク。その包帯がほつれて火傷の痕が見えている。
「申し訳ありません。ミクトラン様……」
「そんな、お前が何を謝ることがある」
「このような体では……もうミクトラン様のお相手をすることができません……」
「バ、馬鹿を言うな!私は、お前と……!」

その時、部屋のドアが吹っ飛ばされた。
「ようやく見つけたぞ!ミクトラン!」
そこにはデコに血管を浮き上がらせたベジータが立っていた。


「動くな!俺はお前の戦い方をよく知っている。
 妙なことをしたらこの病室ごとぶっ飛ばすぞ!」

エネルギー弾でミクトランを牽制しながらも、ベジータは困惑していた。
状況を見るにミクトランがハクを治療していたとしか思えない。だが自分たちを洗脳して駒にしていた奴がなんでそんな事をするのか?
さらにハクはベッドから起き上がってミクトランを庇おうとしているが、その目は洗脳されているようには見えなかった。

「やいテメェら!今まで何があったのか三行の空白の間に説明しやがれ!」
ミクトランはハクと目を見合わせると、今までのことを話し始めた。



「なるほどな……」
ミクトランの話をすべて聞き終えたベジータは
「このクソッタレがッ!!」
ミクトランの顔面に拳を撃ち込んだ。
「ミクトラン様!」
ハクの悲鳴を無視して、ベジータは壁まで吹き飛んで激突したミクトランを引きずり起こすと
さらに二発、三発とぶん殴る。

血を流すミクトランの襟首をつかみ上げ、ベジータは怒鳴った。


「いいか!俺は主催どもをぶっ潰す!
 その為にはミクトラン!てめぇの力が必要だ。
 だから今は殺さない……だがな!」

彼は決して許すことができなかったし、許すつもりもなかった。
自分を洗脳したことも、海馬や式をはじめとする人々を虐殺したことも。

「クソ主催者どもを殺してこのバトロワが終わったら……
 俺はお前をぶっ殺す!絶対に!俺自身の手でだ!
 それまでは生かしておいてやる!
 わかったな!嫌とは言わせんぞ!」

「……わかった」

観念したミクトランがそう答えると、ベジータはケッと呟いてミクトランを投げ捨てた。
成り行きに固まっていたハクが、慌ててミクトランに駆け寄る。
その様子を見てベジータは再び忌々しげにケッと言い捨てた。
「ハクが回復して動けるようになったらここを出るぞ!
 だからとっとと怪我を治しやがれクソッタレども!」

【一日目・13時20分/長野県/天候・晴れ】

【ベジータ@ドラゴンボールZ】
【状態】健康
【装備】スリッパ(ハズレ支給品)
【道具】支給品一式
【思考】
基本:主催者をこの手で叩き潰す
1:ミクトラン、ハクと行動して主催者を潰す
2:カカロットを殺した者を探し、倒す
3:バトロワが終わったらミクトランを殺す
※7期より参戦です
※全裸同盟とは別れました

【弱音ハク@VOCALOID】
【状態】疲労(大)、体半分に火傷痕、覚悟
【装備】機関銃@現実、縄、高級スポーツカー
【道具】なし
【思考】
基本:ミクトランを守る
1:ミクトランに従う
2:ミクトラン様……
※7期とは別人です
※べジータからDBの世界を聞きました

【ミクトラン@テイルズオブデスティニー】
【状態】疲労(小)、ダメージ(小)、ハクに対する罪悪感
【装備】ストームブリンガー@テイルズオブデスティニー2
【道具】参加者からの強奪品×2
【思考】
基本:ハクを守る
1:ベジータに従う
2:ハクの傷をなんとかしたい
 ※7期とは別人です
最終更新:2011年03月01日 00:28