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「テルィーマンテルィーマン、今の放送はなんだい?」
「俺に質問するなァァァ!」

放送直後、巡音ルカの問いにテルィーマンが顔芸で答える。
しかし、次の瞬間、テルィーマンのドスの効いた顔芸は、
両目が瞬間的に見開いた直後、爽やかすぎるスマイルに変わる。

「まあいいや、仕方ないけど脱ごう」

ルカが服を脱ぎ始めたのだ。
手始めに、ドレスの上半身が脱がされ、彼女のボディラインが顕になる。
豊かな乳房はブラジャーからはみ出んばかりに主張をしている。
純白のブラジャーは清楚だというイメージがあるが、シースルーのインナーに阻まれたそれは、
還って彼女を淫靡に魅せていた。


「見ちゃダメダメよ」
(いかん見ては駄目だ!)

ルカの忠告通り、テルィーマンは視界を両手で覆おうとする。
だが股間から吹き上がるエンジンを抑えきることができず、
指の隙間でインナーを脱ぐルカを見てしまう。

(亜樹子、俺を助けてくれ・・・・・・)

テルィーマンには鳴海亜樹子という婚約者がいる。
本編では唐突に恋仲になった二人だが、劇場版では色々あって結婚した。
つまり所帯持ち。 そんな彼が今日出会ったばかりの女性の裸を見るのは、
ある意味では浮気に近い行為である。

「テルィーマンも早く脱いだ方がいいよ」
(そうだ、禁止行為があった!)

一向に動こうとしないテルィーマンを見て、ルカは彼に忠告する。
禁止行為発動までの時間は僅か5分なのだ。
このまま呆けていれば首輪は爆発してしまう。
女体に見とれて爆死なんてしたら、亜樹子はおろか翔太郎やフィリップ、
果てに自分の部下の刑事達にすら合わせる顔が無い。
更にはあの世で亜樹子の親父さんにぶっ飛ばされるであろう。
だからテルィーマンはレザージャケットと長袖の服を脱ぎ捨てた。

(振り切れ、振り切るんだ!)

亜樹子の笑顔とか温もりとか思い出とか、とにかく色々なものを思い出して
目の前の特盛りボディから自我を遠ざけようとする。
すると次第にエンジンの勢いが縮まっていき、彼の心音は正常に戻りつつあった。







ルカの言葉を聞くまでは。



「上半身ブラジャーはアレだからいっそノーブラにしよう」
(何!?)

ルカは、上下の下着とドレス、シースルーの内、2枚を脱げば禁止行為を逃れられる。
どんな人にも尻叩きをプリーズする彼女だが、不思議なことに羞恥心は備わっていた。
SMプレイ以外の時はみだらに尻を晒したくないというポリシーがあるのか、
下のドレスはもちろんパンツを脱ぐ選択は直に除外された。
よって必然的に裸の上半身にドレスを纏うという判断に至る。

「いやだって上半身ブラジャーってどんなセンス?
 水着や踊り子の衣装じゃあるまいし・・・・・・」
(お前言うなお前が・・・・・・ってこれはいかん!?)

しかしその過程において、一旦『上半身全裸になる』という手順が発生する。
テルィーマンは今その瞬間を目の当たりにしているわけだ。
ルカはブラを外そうとホックに手をかける。
もちろんテルィーマンは見ないように目を逸らそうとする。



(振り切れ! 振り切れ! ・・・・・・振り・・・・・・切・・・・・・れ・・・・・・)

結論から言おう。
テルィーマンは欲望を振り切ることができなかった。
悲しいかな男の性。
女性経験に乏しいノンケの彼に、女の裸を見るなというのは酷だったのかも知れない。

(絶望が、俺のゴールだ・・・・・・)

ブラジャーが地面に落ちる。
それを一瞥したテルィーマンは脱力してルカの姿を見上げる。
彼の理解者である翔太郎がここにいたならば、肩を叩いてくれたのかも知れない。
性欲と罪悪感と背徳感が彼のテルィーマンの心を支配していた。




「いやーん、テルィーマンのえっちー(棒)」
「・・・・・・」

テルィーマンの目に映っていたのはムチムチボディではなかった。
だからと言って、7期のようなムキムキボディでもなかった。
筆者好みの柔らかいダイナマイトおっぱいも、そうでないビッグバンおっぱいも無かった。
そもそもそんなものがあるはずなかった。 存在できるはずがなかった。
『ゆっくりしていってね!』をご存知だろうか?
今のルカはそんな感じだった。
胴体は完全に消え失せ、桃色のロングヘアーはロング触手と化している。
そう、ルカはたこルカにモーフィングしていたのだ。

「・・・・・・」

自分の信念を振り切れずに得たものがこれだというのか。
確かに今のルカは全裸だ。 ノーブラどころかパンツはいていない。
しかしそれに一体、誰が欲情できるだろうか? 俺はできる。
蛸となったルカを見るたびに、テルィーマンはどうしようも無い悲しみに包まれる。
禁忌に触れた者に対する罰だとでも言うのか。

「タコぶつ食べないかい?」

ルカはいつのまにか自分の髪・・・・・・基、足をもしゃもしゃと食べていた。
蛸だけにすぐに再生するらしい。
テルィーマンは言われるまま彼女の足に食らいつく。

「不味い」
「ですよねー」

そう言ったテルィーマンはすぐに足を吐き捨てた。
そりゃ元はボカロなんだから、食べるのには向いてないだろう。


「うーんこの味は・・・・・・例えるなら野生のトマトというところでしょうか?」
「素材が悪い。 こんなモノにドーピング液は使えないな」
「それ以前にボーカロイドですよこの蛸」

いつのまにか現れた筋肉親父トリオは、たこルカに辛口な評価を下した。
そしてトリオの一人、花開院灰吾の一言により、たこルカは巡音ルカの姿に戻る。
それを見た郷田俊朗と至郎田正影は、驚愕と同時に納得の声を上げる。

「危ない危ない、つい食材ではないモノを調理してしまうところでした」
「食材だと思った人間を調理して鬱になるのはLSロワだけで十分だな」
「それは残念」

ルカは二人の声に対し、不服そうな声を上げた。
どうやらこの女、命を投げ捨てても気持ちよくなりたいらしい。
どれだけMなんだ。
彼女の様子を見て、テルィーマンはため息をついた。

(・・・・・・?)

そしてテルィーマンは小骨が喉に詰まったかのような感覚にとらわれる。
見逃せる程小さな出来事ではあるが、何か釈然としない感覚。
股間のエンジンブレードが納まった今だからこそ、感じ取ることができた。

(なんなんだこの違和感は・・・・・・?)
「お詫びに料理でも如何ですか?」
「特上のドーピング料理を食わせてやるぞ。 もっとも食材を探さなければならぬが・・・・・・」
「生憎お腹は空いてないんだ」

テルィーマンの思惑に気づくことなくルカ達は世間話に夢中になっていた。
彼は筋肉トリオとの会話を思い出す。

(いやあの男が最初に何か言っていたはずだ)
「それは残念。 ではまた会えることを祈ってここで別れるとしましょう」
「そうだな、新たな食材を捜し求めなければならん」
「彼女も探さなければなりませんからね」

だが半分呆けていたせいか、一向にキーワードを思い出すことができない。
そして考えが纏まらないまま、筋肉トリオは明後日の方角へと行ってしまった。

【一日目・13時05分/神奈川県/天候・晴れ】
【郷田俊朗@うみねこのなく頃に】
【状態】健康、マジカル☆シェフモード
【装備】郷田ブレード、調理器具一式
【道具】不明
【思考】
基本:至郎田正影らと行動し、主催者を調理する
1:知り合いがいれば探す
※通常よりも強化補正かかってます

【至郎田正影@魔人探偵脳噛ネウロ】
【状態】健康、ドーピングモード
【装備】ドーピングボディ、調理器具一式
【道具】不明
【思考】
基本:花開院灰吾らと行動し、主催者を調理する
1:行く手を遮る者は殺す

【花開院灰吾@ぬらりひょんの孫】
【状態】健康、陽力混祖召投与即神中
【装備】人はなぜ筋肉にひかれるのか(自著)
【道具】支給品一式、陽力混祖召投与即神剤×1
【思考】
基本:筋肉の素晴らしさを世に広める
1:主催者を潰す
2:亜北ネルがいたら保護





岐阜県の公道を一台、いや正確には一匹のバスが走っていた。
その名もねこバス。
猫に多数の足が生え、背中がバスみたいに盛り上がっていたそれには、
運転手というものは存在しない。
バスそのものが行く先を決め、自身の意思で駆けるのだ。

「もうしばらくしたら東京か」

異様としか言えないバスの乗客もまた、異様であった。
スパークを連想させる上着の上に、和を連想させる着物を纏っている。
刀の鞘を弄りながら、退屈そうに彼は呟いた。

(とんだ道草であったな)

自らを神威がくぽと名乗る武人は、数刻前までは京都の町にいた。
その目的は、強者との死闘である。
全ては力の真髄を知るため、彼は純粋な力のぶつかり合いを試したかったのだ。
だが結局いたのは、自分とは違う力とは無縁の人種達と
覚える程の価値も無いチンピラであった。


【モヒカン@北斗の拳 死亡確認】
【海座隆@極道兵器 死亡確認】
【チンピラ@ファイナルファイト 死亡確認】
死因:がくぽを殺そうとして逆に斬殺される。


(ミク達よ、お前達はやはり東京で死んだのか?)

東京、それが現在のがくぽの目的地だ。
旅の合間に放送で流れた家族達のことを思い出す。
弱肉強食のバトルロワイアルにおいて、力の無い彼女達が生き残れないのは必然であっただろう。
どうして彼女達は、これだけ広い世界の中で逃げ延びることができなかったのだろうか。
人を殺せば殺人者の烙印を押されて、自身が命を狙われる立場になる。
そして人を殺した者への褒美も存在せず現状では、逃げのスタンスを取る者がほとんどだ。

そこで彼は東京の噂を聞いた。
大半の実力者が集結し、激戦を繰り広げている土地であると。
噂が本当ならば、ミク達がそこで戦闘に巻き込まれて死んだ可能性も高い。


「にゃーん」

考え込んでいた矢先、ねこバスが声を上げて動きを止めた。
同時にがくぽの思考も停止する。
直後に放送が鳴った。







(本当の主催は何者なのだ?)

それが放送を聞いたがくぽの感想だった。
人の命を預かる身としては余りにも猥雑すぎる放送。
恐らく放送主は下っ端で、彼らを管理する何者かが存在するのだろう。
自分達は強い。 だからこのように参加者に舐めた真似をすることができる。
そんな絶対的な力を持つ人物とは一体誰なのだろうか。
想像するだけで胸が高鳴ってくる。

「にゃーん」
「む?」

直後、ねこバスの全身が震え始めてがくぽ含む乗客が全員外に放り出された。
今回の放送の禁止事項は服、無かったら所持品の廃棄である。
そしてねこバスも参加者であり、脱ぐ物が無い彼にとっては乗客=所持品となっていたのだ。
そのため、乗客がいなくなったねこバスはどこかに走り去ってしまった。

【一日目・13時05分/岐阜県公道/天候・曇り】

【ねこバス@となりのトトロ】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】そんなものは無い
【思考】基本:乗客を乗せて走る。
     1:でも禁止が解除されるまでは誰も乗せない、乗せられない。








「君は行方不明になっていたがくぽ兄さんじゃないか」
「その声は、ルカか」

岐阜県県境までやってきたがくぽの前に、赤いバイクに乗った女性が現れる。
金の意匠が入った黒いドレスを見に纏った女は、確かに彼の妹である巡音ルカであった。

「お前の知り合いか?」

不意にかけられた声に、がくぽは刀の柄に手を伸ばす。
それがバイクから発された物だということに気づくにはそれほど時間がかからなかった。

「いやいやテルィーマンは怪しいバイクじゃないよ」
「驚かせて悪い」

ルカがバイクから降りると、バイクは変形を始める。
人型になったそれが自身のベルトを掴んだ瞬間、赤い光に包まれて、
一人の男性の姿が現れた。

「これはまた珍妙な・・・・・・」

仮面ライダーアクセルがテルィーマンに戻るを見たがくぽは、
その光景に驚きを覚える。

「私は兄さんが褌姿だってことに驚きだよ」
「そうか」

対するルカは、がくぽの服装を指摘した。
今のがくぽは真っ赤な褌一丁なのだ。 それも日本伝統の六尺褌である
脂肪を削ぎ落とし、闘いに必要な筋肉が身についた無駄の無い肉体美。
普段着ならば細身にしか見えないが、脱いだ途端にそれが錯覚であると思い知らされる。
本来ここまで脱ぐ必要は無かったのだが、彼が振袖と袴を脱ぎ捨てると全身タイツになってしまう。
だから中途半端に脱ぐよりはと、赤フン一丁と鞘のみを身に付けることにしたのだ。

「まあなんとか家族と再会できたんだし、これで少しは安心できるな」
「うんそうだね。 この調子でリンちゃん達も見つけよう!」

がくぽとルカのやりとりに安堵したテルィーマンは、
彼に一緒に他の家族を探すように持ちかけた。
そしてルカはがくぽの手を取ろうと片手を差し出した。

「すまないが拙者は同行することができない」

がくぽはルカから身を引き、拒否の意を示す。
驚きの表情を見せたテルィーマンは彼に理由を問い正した。



「そうだったんだ・・・・・・」
「ああ、それに」

がくぽは、自身が力の真髄を知るために旅をしていることを明かした。
そしてその旅は闘いの中に身を置く修羅の道。
同行したら確実にルカ達を巻き込んでしまうのだ。
俯くルカに対し、がくぽは更に付け加える。


「それに、ミクトランという男も討たねばならぬからな」
「え?」


ルカの反応にがくぽは眉を顰める。
彼には彼女が悲しそうな面構えになっているのがわからなかった。

神威がくぽは他のVOCALOIDと違い、殺し合いを否定はしない。
だがだからといって、家族を想う心が無いわけでもない。
彼女達と歌を歌った記憶は、どれほど月日が流れても良い思い出として心に刻まれている。
初音ミクを始めとする妹達が死んでも動揺しなかったのは、覚悟があったからだ。
非力な彼女達なら死んでもおかしくない、仕方が無いと割り切っていた。
だから死んでも直に黙祷をして弔うことができた。

「何故そんな顔をする?」

がくぽは神妙な表情でルカの顔を覗き込む。
ミクトランなる男はハクを苛めた不埒な輩。
それを成敗しようと言うのに、何故そのような悲痛な顔をしているのか。
がくぽにはそれを理解することができない。

「駄目だよ・・・・・・」
「む?」

黙り込んでいたルカが口を開く。
彼女から出てきたのは先ほどのがくぽと同じく否定の言葉だった。
がくぽはそれに耳を疑うが、ルカの口は止まらない。

「ハクちゃんはミクトランのことが好きなんだ・・・・・・
 だから今ハクちゃんと会ったらまた、私のようなことになっちゃう」
「どういうことだ?」
「ハクちゃんは私達に会っちゃ駄目だよ!
 ハクちゃんが幸せになるには、私達は会っちゃいけないんだ!」

がくぽの問いに答えることなく、ルカは言葉を続けていく。
ハクが自身を襲ったミクトランを何故好くのか。
何故家族と会えないことが幸福に繋がるのか。
がくぽにはルカの言っていることがわからなかった。
そして痺れを切らしたテルィーマンは二人の間に割り込む。

「そこからは俺が説明しよう」







「なるほどな」

テルィーマンの話を聞き終え、先ほどまでがくぽの中にあった疑問が全て消え失せた。
ルカ達は第3放送後にミクトランと遭遇し、ハクを奪還しようとしたこと。
まさかのハクの裏切りとその理由。 そしてその後のルカの選択。


「失望したぞ」

もしもここにボーカロイドを知らない者がいたならば、
彼らを意思の持たない機械だと思ったであろう。
そう例えられるぐらい、今のがくぽの言葉は淡々としていた。
だがそれは、ルカから言葉を奪うのに十分な一言であった。

「裏切られてもなお、ハクの身を案じるところは大したものだ。
 だが、今のお前はそれに甘えて逃げているだけだ」
「っ!?」

ハクの身を案じたルカの選択は、逃亡であった。
ハクが家族と縁と切るのであれば、自分達が彼女の障害とならなければいい。
そうすればハクも家族を傷つけてその心を痛めることはないし、自分達も傷つくことはない。

(そうか! あの時の正体はこれか!)

がくぽ達の様子を見ながらも、テルィーマンは放送直後から感じていた違和感に気づく。
放送ではGUMI、すなわちルカの家族の名前が呼ばれていた。
それに対して彼女が何の反応も示さないのはおかしい。
もしかしたらルカは家族から逃げていたのではないか。
そして更に気になっていたことは、筋肉トリオの一人の発言だ。

『それ以前にボーカロイドですよこの蛸』

何故あの男がボーカロイドのことを知っていたのか。
初対面の男が、どうしてルカをボーカロイドだと見破ることができたのか。

(もしかしたらあいつらもルカの家族を探していたのかも知れない・・・・・・)

貴重な手がかりを逃してしまったことに気づき、
テルィーマンは歯軋りをした。


「どうすればいいのかな?」

沈黙を続けていたルカががくぽに問う。
今ミクトランは、彼を知る多くの者から恨まれている。
ミクトランを愛するハクは、彼らを家族含めて全てを敵に回すつもりだ。
その証拠に、ルカ自身も決別として銃弾を撃ち込まれている。
あの時のルカは、ハクが洗脳されておらず、自分の意思でミクトランについていることに安堵した。
彼女が苦しんでいないことを知って安堵していたのだ。
その後、家族を殺す可能性があることを考えることもなく。

「それは拙者には決められないな」

決してルカの選択が間違っているわけではない。
がくぽはそれの感想を述べたまでだ。
このまま逃亡を続けるのも、別の道を行くのも彼女次第である。
言い終えたがくぽは、ルカ達を置いて明後日の方角への歩き始めた。

「何処へ行く?」

テルィーマンの質問にがくぽは足を止めた。

「東京へ。 だが今の話でやるべきことができた」

テルィーマンに目を合わせたがくぽは表情を和らげて言葉を続ける。

「ハクが愛した男を見極めたい。 だからやつの情報を集めることにする」
「そうか・・・・・・」
「それからルカのことを頼む。 そいつは結構手のかかる妹でな」

言い終えたがくぽは微笑むと、前を向いて歩き始める。
やがて彼はルカ達の視界から見えなくなっていた。


【一日目・13時40分/岐阜県県境/天候・晴れ】
【神威がくぽ@VOCALOID】
【状態】疲労(小)
【装備】無銘九字兼定@現実、赤フン
【道具】支給品一式、他不明
【思考】
基本:闘いを通して、『力』の真髄とは何かを知る。
 0:次なる強者との出会いを求めて東京に向かう。
 1:ミクトランという人間を見極める。
 2:ミクトランの情報を探す。
※七期までとは別人です





「お前はどうする?」

がくぽがいなくなった今、岐阜県の県境に残されたのはルカとテルィーマンだけだ。
当のルカはがくぽがいた場所を見たまま、一向に動こうとしない。

(やはりショックだったらしいな・・・・・・無理もないか)

家族に裏切られ、家族同士で殺し合わなければならない現実を認めさせられてしまった。
逃げの選択を取っていた分そのショックは大きい。

(だがこのまま何もしないわけにも・・・・・・)
「テルィーマン」
「な、なんだ?」

途方に暮れていたテルィーマンに、ルカが声を上げる。
ルカの方から話しかけてきたので、テルィーマンは動揺しながらも彼女の方を向いた。
しかし、次の瞬間彼の顔は動揺から困惑に変わる。



「・・・・・・それはどういうつもりだ?」
「何って尻叩き」

ルカはテルィーマンに自分の尻を見せている。
よく信長が叩いていた場所だ。
対応に困っているテルィーマンに、ルカが話しかけた。

「やっぱりさ、気合入れなおすのに尻叩きって重要だよね」
「いやその理屈はおかしい」

どうやら前向きになってくれたので、テルィーマンとしては喜ばしいが、
その方法がスパンキングとは如何なものか。

「ここだけの話、がくぽ兄さんが一番私の尻を叩いているんだよ」
「なん・・・・・・だと?」

テルィーマンには理解できなかった。
あれほどの武人が女人の尻を叩いている光景など想像もできない。

「なんでも煩悩を滅する修行に役立つとかで、ことある事に尻を叩いたんだ。
 ・・・・・・そういえばネルちゃんやテトちゃんがいたずらをした時も、叩いていたなぁ」
「は!?」

煩悩というキーワードにテルィーマンは気づいてしまう。
がくぽが尻叩き人であることが気にならなくなるぐらい重大な事態に。
自分の目の前に差し出されているのは、ルカのお尻だ。
ボンキュボンのスタイルを持つ、ルカのお尻だ。
叩くということは、必然的に触るということになる。

(いかん亜樹子、俺を助けてくれ・・・・・・!)

テルィーマンの股間のエンジンブレードに再びメモリがセットされる。
マキシマムドライブしたいけどするわけには行かない。
だって世帯持ちだもん。

(そういえば!)

ここでテルィーマンの脳裏に一つの案が思い浮かぶ。
確かルカは改造人間だったはずだ。
ライダー式の改造人間ならエンジンブレードを収納することが可能である。
そしてテルィーマンは

「なあルカ、蛸に変身してくれないか?」

と言ってみた。
ムチムチボディの巡音ルカに対してたこルカはべチャべチャ(粘膜的な意味で)ボディ。
そんなもん叩いても興奮しない。
しかし、

「やだなあテルィーマン。 蛸になったらお尻の位置がわからないじゃないか」

と返された。
こうして、たこルカのスパンキングが見れなくなってしまった。
動揺するテルィーマンに、ルカが止めの一言を放った。

「どうしてテルィーマンは尻を叩いてくれないんだい?」

そしてテルィーマンは

「俺に質問するなァァァ!」

振り切った。

【一日目・13時45分/岐阜県県境/天候・晴れ】
【巡音ルカ@VOCALOID】
【状態】ダメージ(中)、ノーブラ、インナー無し、尻にダメージ中
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
 0:テルィーマンようやく叩いてくれたよ
 1:テルィーマン(照井竜)と一緒に行動する
 2:家族を探す
 3:テルィーマン(照井竜)の仲間を探す
 4:家族に心配かけたくないから死ぬつもりはない
 5:できれば信長と合流したい
 6:ハクとミクトラン、そして他の家族に対してどうすればいいか考える。
※7期までとは別人です
※改造手術を受けたため、ひょっとしたら身体能力が上がっているかもしれません。
※たこルカに変身できるようになりましたが、だからといってどうってことありません。

【テルィーマン(照井竜)@仮面ライダーW】
【状態】ダメージ(中)、上半身裸
【装備】アクセルドライバー、アクセルメモリ、靴紐
【道具】支給品一式
【思考】
0:ルカの尻を叩く。
1:ルカを守る。
2:殺し合いを止める
3:左達と合流したい
4:ルカの家族を探す
5:自分を改名したおじさん(姓名判断士)を探して元の名前に戻す
6:できれば信長と合流したい
※テルィーマンに名前を変更させられました。
最終更新:2011年03月04日 00:33