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「これからみんなには、殺し合いをしてもらう」

 ・・・わたしは いま わけのわからない ころしあいの ぶたいへ つれてこられている。
いったいわたしが なんのあやまちを おかしたと いうのだろう。 まったく めいわくもここに きわまったはなしだ!!
「セワシくん、何馬鹿なことを言い出すんだ!! 」
と わたしが しょうねんに ないしん いかりを もやしていると どこからか なにものかの ドラごえが きこえてきた。
こえのしたほうを ふりむいてみると そこにいたのは・・・げぇっ!! ぜんしんを あおくそめた たぬきの ようかいだった!!
ドラえもん、悪いけど黙っていてもらえるかい? これから僕は大事なことを説明しないといけないから」
ばけだぬきに といかけられ しょうねんは つめたいまなざしをもって それに こたえた。
どうやら たぬきと このしょうねんは きゅうちの あいだがらで あるらしい。 なまえも それぞれ「ドラえもん」「セワシ」だという。
しょうねんこと セワシというなのかれは ドラえもんから めをそらすと わたしたちぜんいんに きこえるように せつめいを はじめた。
「さて、これからみんな、一人づつそのガラスケースから出てこの部屋の外に出て行ってもらう。ただし、会場のどの地点に出るかはランダムに決まる。
運が悪いと湖の上に出てそのまま溺れることもあるかもしれないから気をつけてね。あと、全員部屋を出る前にあそこにあるバッグを一つ持っていってもらう。
バッグの中身は、三日分の水と食料、会場の地図、方位磁石、ここにいる参加者全員の名簿、そしてランダムで武器が一つだ。
運が悪いとどうしようもない武器が当たるかもしれないけど、 まあ運だから諦めてね」
じぶんで ころしあわせようと しておいて なにが 「うんが わるかったら あきらめろ」 だ!!
わたしは・・・しんの ゆうしゃとしても わたし こじんとしても こんな ばかげたゲームを ゆるすことはできなかった。
「そしてゲームのルールだけど、とにかく全員で殺し合いして最後に残った一人が勝者だ。勝者は自分の家に帰れるし、
望むものをなんでも一つ与えられる。 まあ、この辺の事は説明しなくても、とっくに知っている人たちもいるはずだけどね」
セワシは そこまでいいおえると とつぜん してんを べつのほうこうへ むけた。
おもわずつられて わたしも そっちをみると めせんのつづくさきには ひとりの しょうじょが そんざいしている。
かのじょは なにかに きづいてしまったように くびにはめられている ぎんいろの くびわに ゆびを ちかづける。
 ・・・くびわ?
まさか!! わたしは おそるおそる じぶんの くびに てをのばし・・・かたい かんしょくを ほどなくして かんじた。
かおから さーっと ちのけが ひいていくのが じかくできる。
「そうそう、みんなの首には爆弾つきの首輪が付いてるから。
もし無理に外そうとなんかしたら、その瞬間に爆発するよ。触らないのが懸命と思うな。
あと、禁止エリアに立ち入った場合も30秒で爆発するし、もし24時間一人も死者が出なかったら全員の首輪を爆発させる。
死にたくなかったら他人を殺すしかないからね」
ふ ふざけるな!! いまや わたしの せいしんでは いかりのマグマが ばくはつせんと みゃくどうを はじめている。
ちかってもいい。 わたしは しんの ゆうしゃの なにかけて セワシを かならずや たおしてみせるぞ!!


 ・・・そのあとに おこったできごとは よく おぼえていない。
めがねをかけた うつくしいじょせいが セワシに くいかかっていたり
セワシの ましゅにかかり くびわを ばくはつさせられ めがねの しゅふが しんでしまったり
さきほど セワシが みていた しょうじょが ガラスのかべから だされ そとに でていったり
それを かわきりに つぎつぎと サムライや かいじゅうや はげあたまのちゅうねんが おくりだされていったり・・・
しかし わたしの いかりにみちたこころは それらを にんしきはできても りかいすることは できなかった。

「えーっと、次は……しんのゆうしゃさん、あなただね」

そして・・・わたしの ばんが やってきた。

「はい、これがデイバッグ。中に三日分の支給品一式と、ランダムで武器が入っているから。
間違っても自分に武器を使って自殺なんかしないでね」
わたしは そのことばに はんろんしようと したが・・・なぜか それを することは できなかった。
おそらくは あまりの いかりに セワシのことばを うけいれられなかったのだろう。 たぶん。
「それからこれは忠告だけど……外に出る前に、一度僕がした説明を、もう一度確かめておいたほうがいいよ?」
ふん しったものか!! どうせ わたしを こんらんさせる わなに きまっている!!
わたしは セワシの ことばには みみをかさず そとへと いっぽ あしをふみだした。
すると わたしの めのまえが まっしろに そめあげられ・・・



ちょくご わたしは とうとつな ふゆうかんを かんじた。
つづいて じゅんぱくの せかいが きゅうげきに りんかくと いろを とりもどしていく。
そうして わたしは じぶんがいま くうちゅうに なげだされた そのじじつに きづいた。
はっ いけない!! このままでは ちゃくちしそこねて こしのほねを おり うごけなくなってしまう・・・かもしれない!!
わたしは ようしゃなく うえへ すべりおちていく しかいのなか ひっしに たいせいを たてなおそうとした。
だが・・・まにあわない!! わたしは とっさに うけみをとり らっかのしょうげきを すこしでもへらそうと こころみた。

ドッボーン!!
そんなごうおんと ともに わたしの からだは つめたい みずのなかへ・・・? !! ?? !? ? !?
 ・・・みず?
じめんではなく?

『さて、これからみんな、一人づつそのガラスケースから出てこの部屋の外に出て行ってもらう』

ま まさか・・・!! わたしは てあしを フルにいかして すいめんまで じょうしょうする。

『ただし、会場のどの地点に出るかはランダムに決まる』

ぷはっ!! みずから かおを だし わたしは しゅういを みまわしてみた。
しかし めにはいってくるのは むじょうなまでの よぞらと すいへいせんだけだ!!

『運が悪いと湖の上に出てそのまま溺れることもあるかもしれないから気をつけてね』

ここにきて わたしは セワシに ハメられたことを かくしんした!!
いかに わたしが しんの ゆうしゃであろうと りくがみえないほど とおいばしょまで
およぎつつけることは むずかしいのだ!!

『それからこれは忠告だけど……外に出る前に、一度僕がした説明を、もう一度確かめておいたほうがいいよ?』

くそっ!! しんの ゆうしゃとしては むざむざ こんなところで しんでやるものか!!
わたしは あせりながらも かれいなる バタフライえいほうで きしを めざそうと した。
ビキッ!!
だが わたしの むりな うごかしかたが わるかったのか わたしの りょうあしは かみなりに うたれたかのように
けいれんし うごかなくなってしまった。 よりによって このさいあくな タイミングで わたしは あしを つってしまったのだ!!
かろうじて うみだされていた ふりょくさえも うしない わたしは ふかいふかい みずのそこへ おちていった・・・。

わたしの くちもとから こまかいきほうが たちのぼっては みなもへと いったいかをはたそうと うきあがっていく。
いきがもって せいぜい あとすうふんが いいところだろうか。
わたしは そのささいなじかんを これまでの かいそうへ ついやすことにした。

きょうふのちゅうしん シャドウゲートへの とつにゅう。
ゆくてを はばむ きょうあくな トラップの かずかず。
サイクロプス スフィンクス おに おおかみおんな ドラゴン・・・じゃあくな モンスターたち。
まおうワーロックと やつが よびだしたベエマスとの さいしゅうけっせん。
きかんした わたしをたたえる みんしゅうのこえ。
そして・・・そして・・・そして?
きりがかかったように はっきりしない きおくだが・・・なにか そのさきが あったように かんじる。
わたしは はいにのこされた わずかなさんそを しょうひしつつ それを おもいだそうとする。

『■つの■に■■■て、己■■能■どこ■■、■■の■■すら■うな■て■…』

ところどころ むしにくわれたように おもいだせない きおくのだんぺん。
だが わたしは そのきおくに むねをつきさされたような しょうげきを うけた。
なぜ? どうして?

『■■か……そ■■う事だ■たの■!』

『ほ■・・・■■の ■■■■では ない■。こんな■ころ■ ■にを■■い■?』

むすうの きおくが いっしゅんだけ よみがえっては きえていく。
すこしずつ せんめいには なっているが はっきりと おもいだせるものは なかった。

『■達にで■る唯一■■い方―――』

『―――■れは一つだ■!』

そして わたしは・・・ひとつだけ むしにくわれていない きおくを よびおこした。


『決  し  て  あ  き  ら  め  な  い  !  !』


 ・・・。
 ・・・。
 ・・・。
 ・・・!!

あきらめない。
あきらめては いけない!!
さいごの さいごまで あきらめては いけない!!

すべてを あきらめていた わたしの くもったこころに ひとすじの ひかりが さしこんだ!!
ふしぎな ちからが くわわる くわわる!!
こわれた マリオネットのように ぶらさがっていた りょううでに ちからがもどった!!
いまならば・・・けっして あきらめないきもちを てにいれた いまならば。
いきのこることが できるかもしれない。

わたしは この ぜったいぜつめいの じょうきょうから ぬけだすべく こうどうを かいしした。
 ・・・まず わたしが おもいあたったのは しきゅうされた デイバッグの なかみだ。

『バッグの中身は、三日分の水と食料、会場の地図、方位磁石、ここにいる参加者全員の名簿、そしてランダムで武器が一つだ』

あのセワシが よこしたものだから おそらく わたしをガッカリさせて あまりあるしなである かのうせいが たかい。

『運が悪いとどうしようもない武器が当たるかもしれないけど、 まあ運だから諦めてね』

しかし いまのじょうきょうを だはできる かのうせいも のこされているのだ。 ためさないては ないだろう。
わたしは かたにひっかかっている デイバッグを てまえにひきよせ そのジッパーに てをかけて ぜんかいにした。
すると

ゴォォォォォォォ!!

なんたることか!! すいちゅうでも それとわかる ごうおんをたてて みずがいきおいよく すいこまれはじめたではないか!!
あまりの いきおいに わたしも すいこまれてしまいそうになったが なぜか きみょうなちからで はねかえされてしまう。
きゅういんりょくに うごきをじゃまされないよう バッグのくちを からだからそらしながら わたしは かんがえていた。
いったい どのようなげんりで このバッグは みずをすいつづけているのか・・・それも まったくおとろえるいきおいを かんじさせずに。
あえて りろんてきな かせつを たてるなら まほうのちからで ないぶのくうかんを ループさせているのかも しれない。
だが いまじゅうようなのは・・・このいきおいを たもちつづけるならば みずがなくなり わたしが たすかるかのうせいがある ということだ。
もちろん そのまえに わたしが ちっそくし してしまうということも おおいにありうる。
じっさいの せいこうりつは ごぶごぶといった ところだろう。
しかし わたしは いきのこれるにちがいない とかくしんしていた。
そんなりゆうは ひとつしかない。


わたしこそ しんの ゆうしゃだからだ!!








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くうきが こんなにも うまいものだとは しらなかった。
わたしは どうやら みずうみに おとされていたのだと しゅういの ちけいから すいそくできた。
いまや ここは とうていみずうみとは いえず せいぜいが あさせと けいようできる レベルだろう。
わたしの デイバッグは じつに みずうみのみずを ほとんどのみこんでしまったが まだまだ はいりそうな けはいだ。
もっとも ひとたびひらけば やまほどのみずが あふれでてしまうだろうから うかつに なかを のぞけない。 
わたしは バッグのくちを てんにむけ そのじょうたいで ジッパーを ひらいた。
 ・・・みずは あふれてこない。 よこにしたり さかさにすると きけんだが こうすれば もんだいないようだ。
ほっとしながら わたしは なかをさぐる。 よそうどおり しょくりょうなどは みずびたしになっていた。
ちずやめいぼは かんぜんにかわくまで ひらくこともできず また しょくりょうは どれもふやけてしまい かわくまで つかいものにならない。
ぶじだったのは コンパス ランタン とけいと みずのはいったようき そして わたしにしきゅうされた ぶきであろう ひとふりの つるぎだった。
てにとってみたが おそるべき まりょくが かんじられる。 よほどの めいけんに ちがいないだろう。 こころづよい かぎりだ。
そんなころしあいで ゆうようなぶきも いまは わたしのふくをかわかす さおがわりになっている。 もちぬしがみたら おこるかもしれない。
ついでにいうならば わたしはいま たきびのそとで パンツいっちょうで あることを よぎなくされている。
これは しょうがないことだろう。 ぜんしんびしょねれでは かぜをひいてしまうのだから。 け けっして ろしゅつしゅみが あるわけではないぞ!!
とりあえずは もちものが かわくまで ここに とどまることにしよう。 いっこくもはやく セワシをたおしにいきたいが さむくてうごけない。
わたしは そんなことを かんがえながら しけったまきのたきびへ けずったこけいねんりょうを てきとうに なげこむ。
ほのおが はげしくもえあがり わたしを さいどあたためようと あやしくゆらめいた。




【一日目 0:20 C-6:中央付近】

【しんのゆうしゃ@シャドウゲイト】
[状態]:パンツ一丁 前回の断片的な記憶を保持している様子
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(全て水浸し) 王の財宝(ゲートオブバビロン)@Fate/stay night ずぶ濡れの服(上下)
[思考]:暖を取り、所持品を乾かしてから行動開始
基本方針:ゲームには乗らない、セワシ打倒を目指す
[備考]:デイバッグ内に大量の湖水が貯蔵されており、バッグの口を横倒し及び下向きにして開いた場合、水が溢れ出します。

※0:20時点でのC-6周辺湖水が殆ど枯渇しました。上流・下流の川にも影響があるかもしれません。


最終更新:2007年03月04日 12:30