「うあぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁっ!!!」
両腕と男の証を失った魔全裸王は絶叫を繰り返す。
黒のカリスマに伝えられていないとはいえ、ナニが再生するとは魔全裸王自身思えなかった。
いつぞやセワシのえげつない攻撃でズタズタにされたその場所は、今や完全なる無だ。
「い、いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ!!!このままなんて……!」
黒い羽を器用に動かせば手の代わりになる。両腕の損失はそれほど致命傷ではない。
だが、いくら羽を動かせども、扱くものがなければ無意味だ。
「うっ……うおああぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁ!!諦めてたまるかぁぁぁぁあ!!!」
だが、魔全裸王は叫び続けた。再生することのない股間部分を見つめながら。
「俺は!!!僕は!!!諦めないっっっ!!!こうなったら、最後の手段だ……っ……!」
一際大きく叫んだその瞬間。魔全裸王を中心に爆発が起きた。
やがて土煙がおさまると、そこに魔全裸王はいなかった。
いたのは、二人の男。
「……考えたね、全裸王。魔全裸王は僕達二人で構成された存在。
融合を解除すれば、二人分の肉体、つまりは失った部分を取り戻せる可能性があった……」
眼鏡を持ち上げ語るのは、魔王譲治。
その体は、融合解除の結果、右腕だけが残されていた。
対するは全裸王桜井智樹。彼は左腕だけが残されていた。
どちらかに両腕が残ることはなく、結果は痛みわけだった。
そして、肝心の男のシンボルは……
「……同情するよ、全裸王」
譲治にだけ残り、智樹からは失われたままだった。
だが、実はこれも痛みわけだった。譲治のイチモツは以前と比べると明らかに劣化している。
そして、全裸王のイチモツは合体前から既に再起不能レベルの一撃により小さくなっていた。
そのダメージを引きずった結果、融合解除しても失ってしまったのだ。
「僕以外のモテ男は殺す。それが僕のポリシーだが……今は君と争う時じゃない。
まずはこんな目に合わせた張本人を……脱衣制限のせいでイチャつきレベルを上げたカップル共を……
徹底的に叩きのめす!君との決着はその後でつけるよ!」
魔王はビシィと全裸王を指さした。
だが、彼はそこで違和感に気が付いた。全裸王が、一言も喋らないのだ。
「……どうした全裸王?」
「……」
「まあ、ショックなのはわかる。だが、呆けてばかりでは意味がないよ。
僕は行くよ……いずれまた会うその時までさよならだ」
【一日目・18時25分/長野県/天候・雪】
【右代宮譲治@うみねこのなく頃に】
【状態】全裸、ダメージ(中)左腕損失、落とし穴無効
【装備】
【道具】支給品一式、魔王装備
【思考】基本:自分以外のモテ男は殺す。全裸王とは最後に決着をつける
0:空間切断犯(スタン)は絶対に許さない
1:イチャついているカップルを殺す
2:ミクトラン、
巴マミ、マイスといった連中も殺す
※黒のカリスマらとの会話、主催者本部の場所は覚えていません
魔王は、気付いていなかった。
主催者として動いてきた、魔全裸王時の自分の記憶が殆ど残っていないことに。
確かに魔全裸王は二人の融合した姿。だが、その言動は全裸王の人格が色濃く出ていた。
魔全裸王は黒のカリスマの人形ではあるが、融合はちょっとしたイレギュラー。
魔王の方は後からつけられた能力増強オプション扱いにされていて、意識は殆ど残されていなかったのだ。
「俺は……全裸王……イカロスと合流して……黒のカリスマの命を遂行……」
つまり全裸王こそが、黒のカリスマが造った本来の人形だったわけだ。
彼がベースになっていたからこそ、魔全裸王も黒のカリスマに逆らえなかったわけだ。
もし魔王の人格がベースになっていたら、黒のカリスマも予想外に倒されていたかもしれない。
結果、そのようなことにはならなかったが。
そして本来の人形、全裸王。
今や彼は男の誇りを失い、変態エネルギーとしていた魔王の力も失った。
その結果、彼は完全なる人形と化してしまったのだ。
【桜井智樹@
そらのおとしもの】
【状態】全裸、ダメージ(中)右腕損失、去勢、人形
【装備】股間の白い羽
【道具】支給品一式
【思考】基本:黒のカリスマに従い、主催者として
ゲームを進行
0:イカロスを探すが、一度本部に戻る?
1:……
※変態力が低下した影響により、放送で暴走することも多分ありません
最終更新:2011年03月21日 00:23