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世界が、宇宙が、あらゆる次元が、
バルサンによって駆除される・・・・・・はずだった。
しかし突如光が降り注ぐ。
何もかも包みきったはずの白いガスは、輝きに触れるや否や、
分解して、まるで初めから存在しなかったかのように雲散霧消、全て消え去った。

やがて、全ての生命が立ち上がり、駆除されていた時の空白の記憶を探し始めるが、
転寝でもしていたのだろうと勝手に結論付けて、各々行動を再開する。

そしてありとあらゆる次元で、彼らを見守る光の巨人が立っていた。
人々は、天に聳える救世主に、まだ気づかない。







(今のはノアの力か・・・・・・)
「どうしましたかフォルカさん?」
「・・・・・・いやなんでもない」

バルサンによる除去の記憶を、覚えている者がただ一人いた。
フォルカ・アルバーグ。 ウルトラマン・ノアの祝福を受けた修羅である。
現在、彼は仲間達とともに、近くの廃ビルで夕食を食べていたのだ。
つい数分前に発生したバルサンの白い煙は、フォルカ以外の全ての存在を除去していた。
彼自身は同化していたノアの力により、何の影響も受けなかったのだが、
それでも目の前で次々と命が蝕まれて消えていく光景に、驚きを隠すことができなかった。

「そんなことより我々の仲間探しを続けるであります」
「えっと・・・・・・尋ね人ステッキは西を指しているわ」
「日本海側か・・・・・・いっその事もう一度日本を出てみるか?」

死んでいたはずのケロロが、まるで何事も無かったかのように仲間に話しかける。
他の同行者のエリス・クロードとジェリド・メサも、ケロロと会話をしている。
フォルカは、バルサンの影響が消え去った彼らの様子を見てほっと胸を撫で下ろした。


(ノアよ、あなたのお陰で人々を救うことができた)

この宇宙を包み込む程に増殖していたバルサンの煙は、ノアの持つ技、ノア・ウェーブにより浄化された。
さらに並行世界や虚数空間に進行していたガスには、
あらゆる次元に跳躍し、同様の方法で全て消し去っていた。
さらにノア・ウェーブを受けた物質は生命・非生命問わず、全て蘇っていった。

こうして、ありとあらゆる次元に発生したバルサンの煙は、ノアの力で無力化され、
日本全域、世界全土、宇宙の果て、多元宇宙、果ては虚数領域は元の姿へと戻っていたのである。

(!?)

しかしその代償はただではない。
次の瞬間、フォルカは大地に膝をつく。
バルサンに侵食された次元を修復するために、ディメンション・ノアで幾多の次元を巡ったのだ。

ディメンション・ノアは、ノア3大究極技の一つ、
ノアイージスから発するディメンショナルエナジーで、時空を超える能力だ。
この能力によって、ノアはあらゆる次元に姿を現すことができるのだが、
ノアの能力の中でも消耗が激しい技に当たる。

並行世界の数からすれば、バルサンの侵略した宇宙など氷山の一角程度でしか無いが、
ノアの力も無限ではない。
本来酷使するべきではない究極技を、本の数分で何度も使用してしまった。
回復するまでに、しばらく時間を要してしまうであろう。

(だが、あの時はこうするしかなかった・・・・・・ノアよ、しばらくは休んでいてくれ。
 後は俺がやる!)

「フォルカ殿~早くしないと置いていくでありますよ~」
「すまない、今行く」

フォルカが振り向くと、夕食を終えた仲間達が、ザンスパインの傍で手を振っている。
ノアに多大な負荷をかけてしまったことを悔やむフォルカではない。
むしろ人々を守ることができたし、それはノアも本望でもあるだろう。
達成感と、本の少しの自己満足を胸に秘めて、フォルカは仲間達の元へと歩き出した。




【一日目・20時00分/神奈川/天候・晴れ】

【エリス・クロード@SDガンダムGジェネレーションシリーズ】
【状態】健康、疲労(小)、アンダースーツ姿
【装備】ザンスパイン@Gジェネ
【道具】支給品一式×2、ケロンスター、尋ね人ステッキ@ドラえもん
【思考】基本:殺し合いを止める
1:7期参加者と接触を試みる
2:仲間を探す
※声は渡辺久美子です
※7期参加者の情報を入手しました

【ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】
【状態】健康、エリスのザンスパインに同乗中(サブパイロット(淫獣)化)
    ケロンスター無(それに伴い威厳消失)
【装備】なし
【道具】不明
【思考】基本:殺し合いを止める
1:エリスと共に行動し、ケロロ小隊の仲間を探す

【フォルカ・アルバーグ@スーパーロボット大戦シリーズ】
【状態】健康。ウルトラマンノアと同化
【装備】ウルティメイトイージス@ウルトラマンゼロ
【道具】不明
【思考】基本:自分が完全メインとなった上で打倒主催。
0:基本的に、自分以外の有力対主催及びノア以外のウルトラマンは認めない
  有力対主催は基本的に引き立て役として利用する
1:エリス達と共に、ショウコを探す
2:神夜達ともう一度合流
3:殺し合いに乗った者は倒す。
4:自分以外のウルトラ戦士も抹殺する
5:光太郎は警戒しておく
【備考】本来課せられるべき制限がかかっていないようです。
    しかし、現在はノアの力が弱まっているため、もしかしたら制限の影響を受けるかも。
    どの程度で回復するかはお任せ。

【ジェリド・メサ@機動戦士Zガンダム】
【状態】健康、やや自暴自棄、上半身肌着のみ
【装備】デスティニーガンダム@機動戦士ガンダムSEED DESTINY
【道具】不明
【思考】
1:しばらくはエリスと共に行動
2:ショウコ・アズマの名に見覚えが……?
※アンチ連盟の元仲間です。7期参加者を快く思っていません


※バルサンは完全に消滅しました。








「やはり引っかかってくれましたか」


主催者本部で、フォルカの一部始終を見ていた黒のカリスマがほくそえむ。
その手は、『危険物取り扱い』注意というシールが張られた空き瓶があった。
蓋はしておらず、既に使用された後である。

「まさか少し手を加えたバルサンが、あそこまで効果を出してくれるとは」

バルサンは中外製薬から発売された、燻蒸式殺虫剤の一種だ。
殺虫、生物を殺すのだから、当然人体にも悪影響がある。
煙を浴びると喉や目が痛み、吸い過ぎると呼吸困難で死に至るため、取り扱いには注意する必要があるのだ。

だが、それだけである。
考えても見てほしい。
バルサンは家庭用の燻蒸式殺虫剤だ。
バルサンを焚いた部屋にあったテレビ等の電化製品は何の影響も受けず、
精密機械も穴を覆ってしまえば特に故障を起こすこともない。
そして効果があるのは部屋一つで、窓などを開放しようが、精々家一つからはみ出る程度の煙しか発生しない。
日本一つどころか、街一つ包み込むことができないだろう。

「それがこの通り」

黒のカリスマがモニターを切り替えると、そこには白いガスに包まれた星が存在していた。
つい数分前の地球だ。
彼はその時間に、イマノウチがいる部屋に忍び込み、彼が焚いたバルサンに仕掛けを施していたのだ。
T-ウィルスやらノロウイルスやら豚インフルエンザやら死・魔・闇のデッキ破壊ウイルスやらウイルス種のデジモンやらetc
とにかく有害なもんに、ドラえもんの『バイバイン』という栗饅頭をトラウマにする道具を使って、
バルサンに混ぜ込んだのだ。
結果がBarusan And Destroyである。


「これでノアもしばらくは手を出せません」

黒のカリスマがこのような暴挙に出た理由、それがノアの足止めである。
ノアの力ならば、増殖するバルサンを止めることができるであろう。
しかし止めなければ並行世界含めた全ての彼自身が消滅してしまう。

「正義の味方というものはいつだって苦労するものですか」

黒のカリスマは、膝をつくフォルカを見て吐き捨てる。
ノアの力を抑えるためとはいえ、多大なリスクを負ってまで彼がこの賭けに出たのは、
全てノアが絶対助けてくれるという確信があったからだ。

いかにカオスで歪められようが、ウルトラマン・ノアは『善』である。
困っている者がいれば手を差し伸べ、虐げる者がいればそれを討たんとする存在だ。
そんな彼が、宇宙の生命の危機を黙って見過ごすはずがない。
バルサンの影響を止める手段が自分しかないということを知れば、自らの命を省みず、
全力で除去を阻止するであろう。
案の定、黒のカリスマの思惑通りに嵌ってくれたというわけだ。

「もう二度とこのような手段は使えませんが、これならもうしばらくは様子見に専念できるでしょう」

ノアは大分、力を消耗したため、次にあのバルサンを焚けば今度こそ全宇宙は死に至るだろう。
もっとももう材料が無い上、集めるのにも手間がかかるので、行うつもりは毛頭ないのであるが。

もう不要となったのか、黒のカリスマはバルサンの映像を全て消去し、
他の様々な参加者の姿をモニターに映し出した。


【一日目・20時1分/某所・主催者本部/天候・不明】

【黒のカリスマ@スーパーロボット大戦Z】
【状態】主催者
【装備】???
【道具】???
【思考】基本:主催者としてゲーム進行
1:放送の準備をする
2:使えない人形などいらない

※もうバルサンは使えません
最終更新:2011年05月12日 00:33