「はあ……オカリンもダルくんも紅莉栖ちゃんもいないし、まゆしぃは心配なのです」
東京都秋葉原。
とあるビルの一室――未来ガジェット研究所にて、一人の少女が嘆いていた。
過酷な運命を課せられたその少女の名は、椎名まゆり。またの名をまゆしぃ。
「しょうがないから、一人寂しくジューシーからあげナンバーワンでも食べるのです……」
本来ならば居るはずの、賑やかで個性的な仲間たちは今は不在だ。
バトルロワイアルが幕を開け、まゆりが慌ててラボに辿り着いた時には、既に部屋はもぬけの殻だった。
ラボメンのみんなを探しに行こうか、それともみんなが集まることを期待してラボで待とうか。
ぼんやりとそんなことを考えながら、まゆりはフォークでお気に入りのからあげを刺し、口に運んでいく。
ちなみに、このからあげは食糧としてまゆりに支給されたものだ。
「はあ……ジューシーからあげナンバーワンはこんなに美味しいのに、どうにも気が滅入っちゃうのです……」
まゆりの心に在る不安。
小学校の頃に亡くなった祖母のように、また自分は大切な人を喪ってしまうのではないか。
そんな恐怖を、まゆりは自分以外に誰もいないラボで感じていた。
「やっぱり、みんなを探しに――」
「手を上げろ!」
まゆりが最後の1ピースを食べ終えた、その瞬間だった。
突然ラボのドアが勢いよく開き、仮面で顔を隠した数名の男たちが、室内へとなだれ込む。
乱入者たちの手には、例外なく無骨な拳銃が握られている。
「ふぇ?」
総勢4人の男たち……4つの銃口が、未だ状況を把握できていないまゆりへと向けられ――なかった。
突如として、4人の男たちの首から血が強烈な勢いで噴き出し、ラボ内を赤く染め上げる。
直後、重なり合うように倒れる4つの死体を前に、まゆりは静かに呟いた。
_
σ λ
~~~~
/ ´・ω・) <……また、ラボを汚しちゃったのです。
_, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/
4人を殺害した下手人は、言うまでもなくこの椎名まゆりである。
乱入直前、男たちの殺気に気付いたまゆりは、反射的にテーブルの上にあった爪楊枝を凄まじい速度で放ち、一瞬で彼らを死に至らしめたのだ。
ちなみに殺された男たちはラウンダーと呼ばれる傭兵部隊であり、本来はラボを襲撃して岡部倫太郎らを捕縛するはずだったのだが、
急にバトロワが始まったせいで予定が狂い、とにかく襲撃はしてみたものの目当ての人物は不在という可哀想な奴らだった。合掌。
もっとも、そんな事実まゆりには知る由も無いが。
「うーん、やっぱり殺し合いに乗っちゃう人たちもいるんだねぇ。……オカリン、大丈夫かなぁ」
オカリンって、まゆしぃより体力ないし……と、そんなことを言いながら、少女は立ち上がる。
危うく天井に頭をぶつけそうになり、また背が伸びたかな?と照れたような笑みを浮かべつつ、椎名まゆりはラボを後にする。
「待っててねオカリン、みんな……すぐに私が助けにいくから。殺し合っちゃうような悪い人は、このまゆしぃが許さないのです!」
【一日目・00時13分/東京都秋葉原】
【まっちょしぃ@Steins;Gate?】
[状態]類い稀なる健康体
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、不明支給品
[思考]
1:オカリンやラボメンを助ける
2:悪い人は許しておけないのです!
【ラウンダー×4@Steins;Gate 死亡確認】
最終更新:2011年08月15日 00:27