「せんせーい、冨樫せんせーい」
ここは日本のとある町。1人の男が「富樫」という名の者を呼びながら走っていた。
彼の肩書は漫画家の『担当』である。
「はあ……どこいっちゃったんだろう。再アニメ化も決まって、いろいろ大事な時期なのに」
彼が担当する漫画家、冨樫義博は週刊少年ジャンプの看板作家だ。
「幽遊白書」に「ハンター×ハンター」といった作品はアニメ化もされ、数多くのファンに愛されている。
駄 菓 子 菓 子。
定期的に冨樫は『取材』を理由に定期的に執筆をやめるという悪癖があった。
ご存じのように描かない理由は『取材』ではなく『
ゲームやりたいから』。
たまに戻ってきても、ネーム状態で提出し、大変な有様になってしまう。
そんなことだから、2chなどでネタにされるのである。
それをよく思わないのが、担当編集。何としてでも、原稿を書いてもらわなければ。
そして、「富樫義博」ブランドを永遠のものにしなければ……彼はそう思っていた。
その時だった。冨樫の姿が、担当の眼に映った。
見ると、ベンチでPSPをしている。
「富樫せんせーい!!」
駆け寄る、担当。冨樫はおかまいなく、まだPSPをしていた。
「逃げないでください!そして、原稿書いてください!!」
「……」
PSPから顔を上げようとしない、冨樫。
しびれを切らし、担当は叫んだ。
「富 樫 先 生 !!!!」
一瞬の間があった。
「よし……」
冨樫は何かを心に決めたかのような表情を浮かべる。
ああ、やっと描く気になったのか。担当は胸をなでおろした。
「次はモンハンだ」
そう言いながら、冨樫は新たなソフトをPSPに入れた。
ズドベンダバシャァアアアアアアアアアアッ!!!!
盛大にずっこける、担当である。
【一日目・00時38分/日本・富山県魚津市】
【冨樫義弘@現実?】
【状態】健康
【装備】PSP、盗賊の極意(スキルハンター)"
【道具】支給品一式
【思考】
基本:ゲームやりまくる
1:モンハンやろーっと
【HUNTER×HUNTERの担当者@ジャンプ編集部】
【状態】ずっこけ
【装備】特になし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:冨樫先生に原稿を書いてもらう
1:だめだこいつ
最終更新:2011年08月18日 23:23