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「カオスロワがあってもコミケに行きたい!」

 それが少女・泉こなたの、切実なまでの願いだった。
 己の欲求に正直に従い、こなたは電車を乗り継いで、東京ビックサイトへとたどり着く。
 ここまで来ればしめたものだ。ここから先は下手に動かず、マーダー達をやり過ごし、コミケが始まるまで待つとしよう。
 ほっと一息つきながら、そう考えビックサイトへと足を運びかけたこなただったが……

「――お前らいい加減にしやがれぇ! コミケは徹夜待ち禁止って、毎年毎年言ってるだろうがぁぁぁ!」

 突如耳に入ったのは、女の怒声と爆発音。
 見ればボランティアの制服を着た銀髪の少女が、怒りの形相で暴れているではないか。
 否、違う。そうではない。あれはただ暴れているのではなく、コミケの開場を待つ徹夜組に、怒りの鉄槌を下しているのだ。

「ありゃりゃ……こんな状況でも徹夜待ち禁止とはねー」

 危ないところだった、と汗を拭う。
 どうやらこの非常事態においても、徹夜禁止は徹底されているらしい。
 下手に動けば、マーダーに見つかる確率は確かに高まる。しかしここに留まっていては、余計に死の確率が高まりそうだ。
 どこかホテルとかあったっけかな? そんなことを考えながら、こなたはビックサイトを後にした。

◆ ◆ ◆

 藤原妹紅は激怒していた。殺し合いという状況ではなく、コミケ徹夜組に対してである。
 事の起こりは半日前、宿敵輝夜との対決に負け、罰ゲームを課せられたのがきっかけだった。
 永琳の代わりに、コミケスタッフに参加してこいというのだ。
 そうしてここまでやってきて、カオスロワが始まってなお、コミケを断行すると聞き、
 そのタフさに感心したものだったのだが、そこへ姿を現したのが、件の徹夜組達だった。
 あれを排除するのはスタッフの仕事だ。あいつらを全員帰らせなければ、今夜の仕事は終わらない。
 ただでさえ朝早いというのに、このままではそれまでの睡眠時間が、削られる一方になってしまう。

「お前らが帰らないと私が寝られないんだよ! 分かったらさっさと立ち退きやがれぇぇぇ!」

 荒ぶる妹紅は手榴弾を手に、徹夜組を蹂躙し続けていた。

【一日目・0時28分/日本・東京ビックサイト】

【泉こなた@らき☆すた】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、C80のカタログ、不明支給品
【思考】
基本:コミケに参加する
 1:列整理が始まるまで時間を潰す

【藤原妹紅@東方Project】
【状態】健康、怒り
【装備】コミケスタッフの制服
【道具】基本支給品一式大量の手榴弾、不明支給品
【思考】
基本:コミケスタッフの仕事をする
 1:徹夜組を追い払う

【斑目晴信@げんしけん 死亡確認】
【ベルファンガン・クルーゾー@フルメタル・パニック! 死亡確認】
【橋田至@Steins;Gate 死亡確認】
ジノ・ヴァインベルグ×10@コードギアス 死亡確認】
死因:妹紅の手榴弾
最終更新:2011年08月18日 10:27