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「ククク……そうか……」
 漆黒の髪に、紫の瞳。
 風が辺りを覆う中、コンビニの隅で、その少年はパソコン――厳密に言えば、小型のハンドベルトコンピュータを弄っていた。
 コンピュータのハードディスクの中には、悪魔召喚プログラムなるデータが潜んでいたが、少年はそれよりも情報収集に力を入れていた。
 ――ルルーシュ・ランペルージ、本名、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
 彼はちょうど教室で仮眠(つまりサボり)していたのだが、目覚めたらセワシと言う少年が突然「殺し合いをしろ」である。
 呆れた話だった。あの場でセワシをギアスで洗脳しても良かったのだが、別に優勝も悪くないとも思ったが。
 それこそ彼自体は正気であったのだけれど、その目的は常人から見れば狂気の沙汰だ。

 今、彼は『カオスロワちゃんねる』にアクセスしている。
 少女とシマリス、そしてドラえもん、先生の情報。そして先程の放送による、死亡者の情報。名簿に書いてある(つまり参加者)の情報は今の所これだけだった。
 ルルーシュはおもむろにキーボードに指を走らせると、あっという間に文章を打ち込む。
 ……情報を組み立てる文字で形成された文章。目的は人為的に改悪された情報を撒き散らす為。
 つまり、偽造工作。


『危険人物の情報を交換するスレッド』

2 :わたしこそ しんのななしだ!:  5:26:11 分かる範囲で報告します。
眼鏡をした主婦、和風な男、マリオ・マリオ、しんのゆうしゃもこのゲームに乗った様です。
皆さん注意して下さい。

 錯乱するかどうかは分からないが、疑心暗鬼を生み出す材料にはなるだろう。
 なるべく、ルルーシュ以外の誰かと誰かが潰し会っていればいいのだ。
「条件はクリア。後は駒……」
 ギアスの力を使って、手元に盾になる手駒を置かなければならない。
 洗脳は8日近くは続く。つまり、このゲームをしている内は脳に介入されたままだろう。
 ルルーシュが生き残り、ブリタニアへ復讐を遂げる為、いつもの通り手駒を使いながらこのゲームに勝つのだ。

 手頃な獲物がコンビニに近寄って来た。
 これからルルーシュは適当に近付き、適当に話し、そして適当に洗脳する。
「……!」
 だが相手は武器を持っている。もしゲームに乗っていたら、身を乗り出した瞬間に身体を切り裂かれるだろう。
 どうやら聞き出す隙と暇は、存在しない様だ。
 ルルーシュは速やかに相手の前に立ち、”その力”を発動させる。
「俺に従え……」
「うわッまぶしッ!」


 ドロッチェは差し込んで来た朝日に、つい剣で顔を隠してしまった。
 その後、剣を下ろすと、漸くドロッチェはそこに居る男の存在に気付いた。
「……? 大丈夫か? 俺はゲームには乗っていないから、安心してくれ」
「……ああ」
 俺の口から、そう言葉が出た後、ドロッチェは自らの耳を疑う事になった。
「で、何をすれば良いんだ?」


 この男はバカか? とは思ったものの、何となく男は自分に従っている事を理解したドロッチェは、男からハンドベルトコンピュータを奪い、男を取り敢えず仲間にする事が出来た。
 それも、あっさり。まさにドロッチェクオリティ。
 ちなみにルルーシュがドロッチェに従順なのは、これまた都合良く、つるぎの刃にギアスが反射された為だ。
 結局、もはやルルーシュの計画など、オレンジに等しかった。
 これまた注釈しておくと、オレンジは日本語に訳すと『ジェレミア』と言う人物の事を指す。『ヘタレ』とも言う。


【H-5(コンビニ前) 午前5時半】
【ドロッチェ@星のカービィ】
[状態]:良好
[装備]:つるぎ
[道具]:支給品一式 ハンドベルトコンピューター(悪魔召喚プログラム@女神転生 入り) スミスアンドウエスン(弾切れ)
[思考]:
基本方針:カービィとの合流を目指し、ジャイアンママを倒す
[備考]:ルルーシュが洗脳状態にある事に気付いていません。

【ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス】
[状態]:洗脳
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
[思考]:
基本方針:ドロッチェの指示に従う(洗脳中)
[備考]:ギアスには有効期間が192時間から、180時間になる制限がかけられています。それ以外は制限はありません。


最終更新:2007年03月20日 22:38