「……う゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!」
大地を震わせるほどの慟哭が、辺り一帯に響き渡る。
東京都と埼玉の境に位置する森の中心で、一匹の獣が泣いていた。
いや――ここは最早、森では無い。ただの一本すら木が生えていないこの場所を、誰が森と呼ぶだろう。
ほんの数日前まで、ここは木々が生い茂り、様々な生き物が暮らす楽園だった。
獣もまたこの森で生まれ、遥かな時をここで仲間たちとともに過ごしてきた。
けれどもある日――その生活は終わりを告げる。
ふらりと現れた一人の侍が、凄まじい勢いで森林を伐採しはじめたのだ。
当然ながら森の住人らは怒りに任せて侍に襲いかかったが、そんな彼らを侍は容赦なく斬り伏せていき。
数日後、侍が去ったときにはもう、森は森では無くなっていた。
故に、獣は侍を憎む。
その貌は侍への憎悪に歪み、かつての優しき獣の姿はもう、何処にも存在しない。
自分たちの故郷を奪った侍をこの世から消し去るまで、獣が止まることはないだろう。
例え、その過程でどれだけの傷を負おうとも。
獣の――トトロの復讐の旅が、始まった。
【一日目・0時45分/日本・トトロの森跡】
【トトロ@となりのトトロ】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:森を奪った侍(がくぽ)への復讐
最終更新:2011年08月23日 00:25