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「6/さんはどこに行ったんですか?」
「……コミケ会場だろう、あそこに目立つフラグが多く転がっているからね」
「コミケ……会場ですか?」
「………………」

 6/とは別行動中の三人は6/の指示通り、東京都の墨田区の巨塔。
 所謂、東京スカイツリーで6/の帰りを持っていた。

「本当に着いて行かなくて良かったんですか?」
「果報は寝て待て……ってことよ。
 まあ、分の悪い賭けをするつもりがないのさ」
「はぁ……」

 非常に10/の能天気な返事に妖夢は呆気に取られる。
 しかし、妖夢はあの時の鋭い言葉を思い出す。

『今のままじゃ、君は死ぬよ』

 あの時、彼女ががくぽの戦いを見ていたのかどうかは分からない。
 自分があのまま戦っていたら、死んでいたということなのか?
 それとも、今のままじゃ自分が死ぬということなのか?
 ……

「10/さん、私と一対一で戦って下さい!」
「……いきなり、どうしたの? 頭の春度が急上昇したみたいなこと言って?」
「貴女の言葉の真理が知りたい……その為に貴女を斬って確かめます!」
「……つまり、妖夢ちゃんは私を斬りたいってことかな?」

 10/の雰囲気が変わった。 

「……いいよ、だけどちぃとハンデをあげるよ。
 私が使うのは拳じゃなくて……そうだな、この『ドス』一本ね」

 そう言って、10/は上着のファスナーを開け、懐から『ドス』を取り出す。
 『ドス』とは所謂、小型の短刀、日本刀より、刺身包丁に近い形状である。

「私は……真実は眼では見えない、耳では聞こえない
 真実は斬って知るものだと、お師匠様に教えられてきたの」
「師匠、ね……」

 一瞬、10/はどこか遠くを見るような眼をする。
 妖夢はその眼に哀しさを感じ取ったが、10/はすぐに元の状態に戻る。

 日本刀と短刀。
 妖夢の方が圧倒的に有利のはずだが。
 得体の知れない『何か』を感じずにはいられない。
 互いの視線が交錯し、妖夢は一瞬の隙を見切ろうとする。
 足りない技量は己の瞬発力と集中力で補う。
 極限まで集中し、ジリジリと間合いを詰めていく。


「―――行きます!」 
「……来な……!」


 気合一喝。
 鞘を投げ捨て、地面を蹴り、妖夢は間合いを詰める。
 だが……

「!?」

 不意に妖夢の身体を黒い刃が襲っていく。
 風――いや、竜巻の如く渦を巻く衝撃波の壁が黒い刃から生み出されていた。

(剣の刀身が伸びている……?)

 黒い刃の正体が10/の『ドス』から生み出される無数のドスの影だった。
 妖夢がそのことに気付いたのは……

「―――これぞ、秘技『影縫・風刃閃』……! 零距離取った……!」
「………………」
「……なんてね、あと黒光りゲッシ―、その剣を下せって……」

 ドスを自身の首元に突きつけられて、チェックメイトの状態になってからだった。
 だが、10/の身体にもファントムのプラズマカッターが突き付けられていた。


 ◆ ◆ ◆ 


「私に何が足りないのでしょうか?」
「そうだね……まあ、そんなに死に急ぐことはないってことだ」
「私ってそんな風に見えましたか?」
「ああ……それよりも緑茶のほうがよかったかな?」
「いえ、紅茶でいいです、ハーケンさんはどうします?」
「………………」
(アレってどう見てもゲシュ……いや、絶対に突っ込まないぞ、私は!)

 手合せを終えた二人は休息を取っていた。
 そして、喫茶店から持ってきた紅茶を淹れながら、10/はそう答える。
 妖夢と10/は先程と打って変わって、非常にリラックスしている状態だ。
 10/が淹れる紅茶は血のように紅かった。

「……それと熱くなるのはいいが、大義を見失うな。
 今のままじゃ、主催者やあのラストサムライに勝つなんてことは……不可能だ」
「……つまり、私は……精神面が弱点だと?」
「そう考えるなら、そう捉えてもいい。考え方は人それぞれ千差万別だよ。
 ……それと紅茶のおかわりいる?」
「……いえ、それよりもありがとうございました!」
「そうか」

 そして、妖夢は静かに眼を閉じ、瞑想を始めた。
 心を無にして、ただひたすら感覚を研ぎ澄ませていく。
 ただ時計の針が時を刻む音だけ響き、静かに時が流れていく。

(にしても、今日のコミケに出す予定だったこの同人誌どうしよう)

 そんな妖夢を様子を見ながら10/は自作の同人誌を取り出す。
 本当は販売用に作ったものだったが今となってはどうしようもないアイテムだ。
 そう、実は彼女がキャンセルした予定とは【今日のコミックマーケット】だったのだ。

【一日目・3時00分/日本・東京スカイツリー】

【10/@TCBR】
【状態】健康、雑用係
【装備】ドス(短刀)@現実、ティーセット一式
【道具】支給品一式、自作の同人誌、その他不明
【思考】基本:空気を読みつつ、空気になる。
1:6/の帰りを待つ
※◆6/WWxs901sを目立たせる同盟の仲間です。


【魂魄妖夢@東方Project】
【状態】健康、強い決意
【装備】刀「月の桂」@月華の剣士
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いからの脱出および主催者を斬り潰す
1:ハーケンさんと行動し、仲間を増やす
2:知り合いがいたら、合流したい。
3:がくぽとは決着を付ける。
※ファントムの中の人の名前をハーケンだと思っています。
※◆6/WWxs901sを目立たせる同盟の仲間です。(本人自覚なし)


【ファントム@無限のフロンティア】
【状態】各部異常なし
【装備】標準装備一式
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:ゲームの破壊・打倒主催
1:妖夢と行動し、仲間を増やす。
2;ハーケン達が入れば合流したい。
※◆6/WWxs901sを目立たせる同盟の仲間です。(本人自覚なし)
最終更新:2011年08月28日 10:14