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 青森のとある町に、タクシーが舞った。
 タクシーは地面に向かう。それは落下ではなく着地。だが斜め二十度にそれは地面へ向かうのだ。
 前輪タイヤが地につく。ブレーキがかかり、それによりタクシーがひっくり帰ることは無い。
 重力により下に落ちタクシーは着地する。後ろの客二人が、とん、と一瞬だけ宙に浮くがシートベルトのおかげですっ飛ぶことはなかった。
 運転手は外国人の男だった。名前はAxelとまさにこのテクニックと暴走ぶりが名にあった者である。
「Thank you! Have a nice day!」
 金をもらうと彼はアクセル全開で車を走らせた。一人を轢いたが客の二人はあまり気にしない。
「金がなんになるんでしょうね」
 レンはそう思う。確かに金はほとんど意味を要さない世界だ。けつ拭く紙にもなりゃしない。だが彼の考えはそれとは離れる。
(金より体だ)
 彼から見れば性欲のために金を使う者はゴミでしかなかった。金を使わないでも襲えばよい、という短絡的な考えである。
 だからコミケなぞはもってのほかである。架空の人間で性的欲求を収める、というのは愚の骨頂。しかも金を払うのだ。当然、彼が行くはずがなかった。
 しかしゼロは違う。彼はコミケに行くことも考慮の一つとして考えていた。そのことは支給品のコミケ案内書で知ったのだが。
 おそらくこの手のものは「バトロワ? なにそれおいしいの」と梅宮辰夫の料理とでも思っているリピーターが来ると決めたのである。ついでに梅宮辰夫は近くにいた。
 となるとゲームに乗らない参加者もいるというわけだ。そこを狙い襲撃してくる者もいる。それを良識のある参加者、とショタを守ろうと彼は考えていたのである。
 だがそれはあくまでも考慮の程度。まだ実行に移すまでには距離差が大きすぎる。それは物理的な距離が主なのだが。
 そう思い二人はラブホを探して歩いていると、一つの軍団にであう。
 男に、女に、・・・・・・赤い龍。そんなわけわからんメンバーが彼らの目の前にいたのである。

「誰だァー貴様ァッッッ!」
 開口一番、ジョジョとバキを足して二で割ったような口調で三沢大地は叫ぶ。空気脱却のためである。
「俺はゼロ。で隣にいるのはレンだ。殺し合いには乗っていない」
「フッフッフッ……。そう言って誤魔化そうとする気が世界まるみえだぞォー貴様ァァッッッッ!」
 キャラ作りが見事に失敗している三沢は叫ぶ。ビートたけしから叩かれるのはどちらかというとそちらであるのに。
 ゼロは若干、うざいと思ったのでうざいのにはうざいので返そうと口を開く。
「誤魔化しても意味ないだろ」
「それは、あれだ。あのーまーそういう長いスパンでの作戦だァッッッッ!」
「だから長くして意味は?」
「そ、それは、その、あれだ。まあ色々あるだろ」
「色々ってなんだ。ちゃんと説明しろ」
「お前は田原総一郎かよ。あ、田原さん! あっすいません、はいっあっコミケ行くんですか、はいわかりましたはい。
 でーな。そ、その理由はな、えーとな、その、ね、あの体制的な、な理由が、あ」
「なんだ」
「ヒィイイイイイイイッ田原さん助けてェェェェェ!!!」
 三沢は田原総一郎へ向かうが、田原は無視し先ほどのタクシーに乗る。三沢は軽くはねられ天を舞った。
 キャラが徹底的に崩れている彼は一応、目立っている。彼の望んでいない立場ではあるが。
「み、三沢さんはそんな立場じゃありませ~ん!」
 そう女がどっか抜けた感じで話す。話を聞くとどうやら彼女は彼を尊敬でもしているらしい。
(寝取りか)
 レンは俗物的にそう考えていた。
「ねっ、ですよね~サラマンダーさん」
「うるさい黙ってろ! あと正直、俺もこいつ主人公無理じゃねって思ってきた」
 サラマンダーは珍しく気弱である。三沢がここまで主人公慣れしていないとは。この話でも主人公とは言い難い。
 だが彼は改めて決心する。何があろうとこの者を主人公にしなければならないのだ。
「そしてお前は組みたいのだな。そのゼロとやら」
「まあそういうことだ」
「ならばいいだろう。だが条件だ。こいつを主人公にするのだ」
 サラマンダーはのたうちまわってる三沢を指差した。
「無理だろ」
「できんことはない」
 色々言い合ったが利害の一致というやつでサラマンダーが能力を使うことなく彼らは組んだという。
 その後、ゼロはサラマンダーにコミケの事について話した。主人公の三沢じゃないのがネックである。
「最近の同人誌というのは男が軟弱だ! 女に攻められるだけ攻められて幸せだと? ほざくでない!」
 サラマンダーは何か語り始め、そしてこれからの行動方針を決めた。
「よし! 攻められる系の同人は全部焼き崩し、買った者は全員処刑! 向かうぞ主人公、三沢よ!」
「えっあっ主人公? えっはいあオー!」
 もうキャラがボロボロになっている三沢だがこの際だれも気にしない。彼らは交通機関を探す。目指すは東京ビックサイトである。
「BLはどれにはいるんですか~」
「知るか!」
 サラマンダーは本当に知らなかったのだから誤魔化しではない。というかなぜエロ同人を知っているのだろうか。
 自分のキャラまで犠牲にしながら主人公を三沢にしようとするサラマンダーをレンは見下す。
(まあいい。女がいれば合格だ。あの三沢という男も顔自体は悪くない。女も男も攻めてしまえば後は容易いよ。 でもゼロさんが同人に向かうなんて……ちょっと残念だなあ。ま、コミケにもいい人材はいると思うが)
 レンは冷静に考える。性的方向にではあるが。

 一方、田原総一郎と途中で梅宮辰夫を乗せたタクシーは東京ビックサイトへ向かっていた。
「コミケとかいうところは朝生をするところなんだろ? たしかニコニコ動画っちゅうのが関係ある」
「私は料理大会があると聞いたんですがね」
 二人は勝手に勘違いをしていた。

【一日目・02時05分/青森】

【鏡音レン@VOCALOID】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式、その他不明支給品
【思考】基本:家族を探しつつ性欲を解消する。
     1:ゼロについていく。
2:みくると三沢を襲うことを考慮中
※8期までのレンとは何も関係ありません。
※VOCALOIDとかじゃなく、れっきとした人間です。

【ゼロ@ロックマンゼロシリーズ】
【状態】健康
【装備】ゼットセイバー
【道具】支給品一式、その他不明支給品
【思考】基本:主催を倒しつつ性欲を解消する。
     1:ゲームに乗らない参加者を守る、特にショタ。
     2:サラマンダーと組んでコミケに行く。(上記1の為)
     3:シエルのことは助けられたら一応助ける。

【三沢大地@遊戯王デュエルモンスターズGX】
【状態】健康、キャラ崩壊中
【装備】なし
【道具】支給品一式、サラマンダーのグリモア@よんでますよ、アザゼルさん。
【思考】
基本:空気脱却
1:主人公となって殺し合いをとめる
2:よくわかんないけどコミケに行く。
3:有効な武器を探す
4:カードとデュエルディスクを探す
※サラマンダーと契約済み

【サラマンダー公威@よんでますよ、アザゼルさん。】
【状態】健康
【装備】愛刀銘「孫六」(最初から所持)
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:革命を行い『男尊女卑』の世の中を実現させる
1:三沢を主人公にする
2:コミケに行き、女に責められる系の同人は焼き、それを買った者は皆殺し。
3:女にはとりあえず唾を吐く

朝比奈みくる@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】健康、唾の後
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:ヒロインになる
1:三沢大地を尊敬、ついていく
2:何をするんですか~
※三沢に対しての価値観が変化させられています。

【田原総一郎@現実】
【状態】健康 タクシー乗車中
【装備】なし
【道具】朝生の台本
【思考】基本:東京ビックサイトの朝生の収録に行く。

【梅宮辰夫@現実】
【状態】健康 タクシー乗車中
【装備】エプロン
【道具】料理道具一式 調味料一式
【思考】基本:東京ビックサイトの料理大会に行く。

【Axel@クレイジータクシー】
【状態】健康 タクシー運転中
【装備】タクシー@クレイジータクシー
【道具】
【思考】基本:客を目的地まで最短ルートで運ぶ。
    1:田原と梅宮を東京ビックサイトまで運ぶ。

ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険 死亡確認】
死因:タクシーに轢かれて死亡
最終更新:2011年08月29日 00:34