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「はあ……はあ……」

深夜の市街地を、一人の女性が走っていた。
広いおでこがチャームポイントの彼女の名は、峰岸あやの
ごく平凡な大学生である。

彼女は今、襲撃者から必死の思いで逃げ続けていた。
足を止めたら死ぬ。そう自分に言い聞かせて。
だが無常にも、彼女は停止を余儀なくされる。
袋小路に入り込んでしまったのだ。

「チェックメイトです」

あやのの背後から、若い女性の声が響く。
彼女が振り返ると、そこにはセーラー服に身を包んだ少女が銃を構えて立っていた。

「いや……助け……」
「先輩に恨みはないんですが……。私の目的のためには、先輩は排除しておくのがベターなんです。
 私のわがままのために、犠牲になってもらいます」

神妙な表情で呟き、少女が引き金を引く。
飛び出した鉛玉はあやのの胸に突き刺さり、間もなく彼女の命を奪った。

ごめんなさい……」

そう呟きながら少女はあやのの支給品を回収し、その場をあとにした。


彼女の名は、若瀬いずみ。あやのと同じく、「らき☆すた」の登場人物である。
「え? そんなキャラいたっけ?」と思う人もいるだろう。
彼女が登場したのは、原作7巻。つまり、こなた達が高校を卒業した後なのである。
ぶっちゃけ「らき☆すた」キャラは、アニメに登場したか否かで知名度の差が激しい。
ましてこなた達が高校を卒業した後に登場したキャラとなっては、一般の知名度は地を這うレベルである。

彼女は、それが我慢できなかった。登場が遅かったとはいえ、登場して以降はレギュラークラスの登場機会を与えられている。
なのに、自分はまったく知られていない。先輩達との差は開く一方。
あまりに理不尽ではないか。

「悪名でも何でもいい……。私の名を、世の中に知らしめてみせる……」

濁った決意を胸に宿し、少女は夜の街を往く。

【一日目・1時30分/日本・千葉県】

【若瀬いずみ@らき☆すた】
【状態】健康
【装備】ハーディス@ブラックキャット
【道具】支給品一式、あやのの支給品
【思考】
1:とにかく目立つ。

【峰岸あやの@らき☆すた 死亡】
最終更新:2011年08月29日 00:35