「さぁて想定外なことが起きたようだね……ご丁寧に首輪まで壊されたよ」
「いやまだ修正の範囲内ですよ」
文人と
アンゼロットらは紅茶を飲んでいた。
イレギュラーな事体にも冷静な2人である。
「だがな、あれはもはや制限できるようなものじゃないぞ、それにドヴァイと違って準備すら整っていないが?」
彼らとは対照的に抹茶を飲んでいた左慈が言う。
「そのためのパルキアでしょう……本当はもっとこのカードは大局まで残しておきたかったんですがね」
「貴重な切り札の1つであるパルキアをもう使うのか!」
パルキアという言葉を聞いて抹茶を落とす左慈。
あの強力すぎるために対ノイ・ドヴァイ用の支給品のひとつに温存していたあの伝説のポケモンである。
宇宙の法則さえ乱す強力な空間を自由自在に操るポケモンであるために今まで支給品には出されず温存されていたのだった。
「現時点でのパルキアの使用については問題はないよ、それでどう使うんだい?」
「パルキアの空間転移であの混沌大皇帝
テラカオスをツークンフト・ドゥバイのど真ん中に転移させます……今すぐ実行に移させます、倉田さん?」
するとモンスターボールを持った男がやってきた。
倉田明宏である。
彼もまた
主催陣の一員であり主に取り上げたポケモンや生物兵器の管理を任されていた。
たしかに成長途上のテラカオスなら倒せないまでも宇宙空間になら転移させることは可能である。
それにあの怪物の攻撃を受けても耐えられるのはパルキアの長所でもあった。
「パルキアの制御はどの程度ですか?」
「中々じゃじゃ馬で困りますが一応は制御に成功していますよ、おかげで研究員が数名お亡くなりに……」
「可愛そうに、ではすぐにでもパルキアを使ってテラカオスを宇宙に強制移動させてくれ」
「分かりましたよ、さあ出てきなさいパルキア!!」
倉田がモンスターボールを投げると中から巨大な薄い紫色のドラゴンが姿を見せた。
4メートルを越す巨体にこの部屋の天井ギリギリである。
「シンオウに伝わるディアルガ、ギラティナ3柱を構成する神に近いポケモンか」
「感じますね、明らかに侵魔を超える力を……」
まがまがしいパルキアを見て文人とアンゼロットは言う。
本当によく制御できたなと思う左慈。
「こちらの手駒に加えるのにかなりの労力でしたがね」
「制御はうまく行ってますね、ではよろしくお願いしますよ」
「では、パルキア、あの皇帝もどきを片付けなさい!」
パルキアは倉田に命令されると主催本部から飛び立った。
ポケモンという生き物はモンスターボールに入れられると従順になるものである。
たとえそれは神と呼ばれたポケモンでも同じことである。
「アレの処理はパルキアに任せて、参加者を早くツークンフト・ドゥバイへ送ってしまおうな」
「そうですね、これ以上イレギュラー要素が起きる前に……もう起きているかもしれませんがね」
「ああ、時の針をさらに進めようか?」
「全ては円滑で予定通りのカオスロワのためにです……まだロワも前半なんですよねコレって」
4人はそのままビッグサイトがあった場所に向かうパルキアを見送った。
主催側はあくまで冷静だった。
そして倉田を加えお茶会を再開するのだった。
【一日目・15時30分/???・主催者本部】
【真昼の月アンゼロット@ナイトウィザード】
【思考】
1:バトルロワイアルを運営する
2:ノイ・ドヴァイ対策をさらに進める
3:お茶の続きをしましょう
4:飲み終わったら武道館の参加者を送りこませる
※主催側です。
【倉田明宏@デジモンセイバーズ】
【思考】
1:バトルロワイアルを運営する
2:パルキアを使ってテラカオスとノイドヴァイを戦わせる
※主催側です。
【七原文人@BLOOD-C】
【共通思考】
1:バトルロワイアルを運営する
2:お茶の続きかな
3:大丈夫まだ修正範囲内だ
※主催側です。
【左慈@恋姫†無双】
【共通思考】
1:バトルロワイアルを運営する
2:茶の続きだ
※主催側です。
リュウセイが駆けつけるとそこには巨大な何かと4メートルの紫の竜が戦っていた。
パルキアと大皇帝テラカオスが戦っていたのだ。
神に等しいポケモンと怨霊を取り込んだ最強最悪の存在との戦いは周辺一帯の空間を歪ませていた。
「なんて奴らだ、いくら俺でもここまではやらないぞ!」
「ガオ――――ッ!!!」
はじめて見る神に近いポケモンのパワーに圧倒されるリュウセイ。
だが、パルキアの神々しい姿に一瞬ときめいてしまった。
こいつ、俺のポケモンに加えたいと。
しかしパルキアと戦っているアレは本当に皇帝たちなのか……リュウセイには信じられなかった。
戦いは最初は互角だったが質的にパルキアが押され始めた。
パワーの差でパルキアを圧倒し始めるテラカオス、だがその時空間が歪曲しはじめた。
「な、なんだ?!」
「グワァ――――ッ!!」
「お、お前……パルキアって言うのか? 苦しい?」
リュウセイは微かだがパルキアが苦しんでいるように感じた。
(こいつ、操られているのか? 何とか助けてやれないのか?)
そんな中、パルキアが死に物狂いで辺りの空間を歪ませているのだ。
やがてテラカオスとパルキアは空間そのものに飲み込まれ始めた。
「いけない、あいつ……このままじゃ!」
何故かパルキアをほっとけなくなったリュウセイは加勢しようとする。
とにかくパルキアを助けようと空間に飛び込むリュウセイ。
こうしてリュウセイ、テラカオス、パルキアはあの場所へ送られた。
ここはかつてツークンフト・ドゥバイのいた宇宙である。
「ここは……お、お前は?」
リュウセイはパルキアの腕の中にいた。
無酸素状態だがリュウセイのいる空間だけパルキアが制御しているようだ。
「そうか、パルキア……お前正気に戻ったのか、ここって宇宙か?」
パルキアは頷く。
紫の竜は天野河リュウセイをパートナーと認めたのだ。
1人の少年と伝説のポケモンはお互いを認め合ったのだ。
「とにかくありがとうよ、パルキア」
「ガアッ!」
これからどうするべきかと考えるリュウセイだったが、その時、聞こえてきた。
少女の声が。
『あれ……今まで感じたことがない……これは……悲しい……怖い……怒り……憎しみ……?』
「なんだこれは?」
「グルッ」
突然、パルキアは吼えた。
「おい、どうしたんだよ!?」
「グルルルルル!!」
声はもっと大きくなる、宇宙全体に響くように。
『嫌だ……入ってこないで!! ……これって私がこんなことしてたんですか!?』
「グルアアアアアッ!!」
パルキアはあくうせつだんやはどうだんを放つがかき消されてしまう。
『みんな私が……思い出した……私が……ノイ・ドヴァイ……ツークンフト・ドゥバイ……』
ノイ・ドヴァイと言う言葉に驚くリュウセイ。
リュウセイを守るように抱えるパルキアは威嚇を続けた。
『いやあああああああああああああああ!!!!!!!!』
『そうか、これが肥大した進化の終着……こうなる定めか』
『ふはははははははははは!!!』
『さあ始めようか? 進化の終着を……』
今度は女の子の声だけではなく複数のさまざまな声が聞こえてくる。
やがて声は収まった。
だが、パルキアはまだ唸り続けていた。
「何か来るのかよ、ちくしょう!?」
そこに現れたのはタクアンでも混沌大皇帝テラカオスでもツークンフト・ドゥバイでもない……
まったく新しい生命体だった。
人間みたいだが、明らかに人間じゃなかった。
「パルキア、あいつはやばい……俺たちで止めるぞ!」
「ガアアアッ!!」
リュウセイとパルキアは混沌生命体テラカオス・ドゥバイに向かっていった。
【一日目・16時05分/外宇宙】
【混沌生命体テラカオス・ドゥバイ@???】
【状態】人間大、首輪解除済み、新しい精神
皇帝アクドス・ギル、暴走皇帝エグゾス、クライシス皇帝、ズール皇帝、
タクアンのデジクロス体
死亡者の怨念を吸収してパワーアップ中
【装備】人間大サイズのエターナルソード、人間大サイズのゴルディオン・クラッシャー、
人間大サイズのレイジングハート、
人間大サイズの澪本、人間大サイズの『星の白金(スタープラチナ)』 と
『世界(ザ・ワールド)』、タクアン
ダークネスクロスローダー、芋長の芋羊羹、サタンサーベル
ガルダフェニックス@クラッシュギア、レイジングブリッド@クラッシュギア
ディノファランクス@クラッシュギア、シューティングファントム@クラッシュギア
【道具】支給品一式、人間大のドバイ×∞個、ドラゴンボール(七星球)、冬コミのカタログ、タクアン
【思考】
基本:進化をやめる
1:地味に異物なリュウセイとパルキアを倒す
※ダークネスローダーによってタクアンと混沌大皇帝テラカオスとコミケや
ノイ・ドヴァイに滅ぼされた宇宙中の怨霊達の意志が統合されました
※不要な部分はほとんど切り捨てられ適度な大きさに収まりました
※姿はズール皇帝のマントとダスマダーのコスプレをしたタクアンです。
※徐々に新しい人格が形成されつつあるようです
【パルキア@ポケットモンスターダイヤモンドパールプラチナ】
【状態】疲労(中)、体中に擦り傷
【装備】しらたま
【道具】不明
【思考】
基本:リュウセイと共に混沌生命体テラカオス・ドゥバイを止める
※倉田の制御から開放されました
※リュウセイをパートナーと認めたようです
【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグ V×V】
【状態】健康、パルキアの加護
【装備】トムキャット・レッド・ビートル
【道具】支給品一式
【思考】
基本:目の前の混沌生命体テラカオス・ドゥバイと決着を着ける
1:パルキアを助ける
※パルキアのおかげで宇宙でも行動できます
最終更新:2012年01月23日 12:34