バグラ軍の面々は神奈川県に到着した。
やはり震災の影響はこちらでも多少は起きていたようである。
港町では人が溢れ返っている。
先の震災の避難者やムー大陸やオセアニア方面に逃げようとする人が多かったからである。
「ムー大陸の復活もあるでしょうけど、日本が沈まなかったのは幸運かしらね」
「しかし人が増えてますね、震災から逃げてきた人が主なんでしょうけど」
10/と妖夢がそんな会話を繰り広げていた。
「それと禁止指定に異世界が増えたでしょう、アレも関係あるかもしれないわ」
ベアトリーチェが述べる。
妖夢の故郷の幻想郷を初め、おそらく数十億以上が地球に逃避している可能性が高い。
それだけではなくノイ・ドヴァイによって故郷を奪われた宇宙人だって来ているだろう。
おそらく参加者の数も二回の放送以上に膨れあがっている可能性もある。
「幸いだったのはオレチャマの世界が範囲になかったことくらいッチャ」
「チャチャさんの世界ってどんな場所だったんですか?」
「モンスターだらけのそりゃ一般人も軟弱じゃない世界っチャ!」
6/の死から落ち着いた妖夢はチャチャとそんな語り合いをしていた。
ひとまず妖夢についてはこれで安心だろうと思う10/であった。
だが、自身に掛けられたジョーカー疑惑はまだ晴れてはいない。
このまま皇帝バグラモンに協力するかそれとも理由をつけて離れるか……
離れるにしても相応の理由が必要なわけであってこのまま同行してもベアトリーチェの監視の目は緩くはならないだろう。
自由に動けない以上は実に厄介であり面倒だ。
そんな時だった。
「この先に大きな洋館があるな」
ことの始まりはバグラモンの一言だった。
「どういたしました?」
「うむ、誰かが呼んでいるな……」
ベアトリーチェの問いにそう答えた。
これは何かの罠かと10/と思った。
いや、10/の能力を見抜いた皇帝である、何か察したんだろう。
「君らはここで待機だ、私が1人で行こう」
「陛下、どうしたんですか?」
「すぐに終わる、大丈夫だ……」
バグラモンはそう言って洋館へ向かおうとしたその時だった。
「なら私も同行させて欲しいんですが?」
10/が名乗り出る。
情報収集なら積極的に行いたい……例えリスクが大きくてもだ。
「ほう、なぜかね?」
「皇帝殿はバグラ帝国の君主です、もしここで問題が起こればあなたの臣下にも多大な影響が出ると思います」
「私を過小評価しているのかね?」
「そうではありません、あなた様が戦う必要がないよう努力をしたいという意味ですよ……出すぎた真似でしょうか?」
「……うむ、いいだろう。着いてきたまえ」
この女とベアトリーチェは一瞬思ったがバグラモンの意志を確認してこれ以上は口を出さないことに決めた。
「大丈夫でしょうか、バグラモンさんと10/さんは?」
「さあね……」
洋館内は無人だった。
おそらくロワ開催前に空き家になっていたのだろう。
「いつ立てられたのでしょうね、明治時代かしら……皇帝殿?」
10/の問いを無視してバグラモンはある部屋へ向かった。
慌てて追いかける10/。
2人はたどり着いたのは洋館ではよくある食堂だった。
それもかなり広い。
「ここに何があるというのですか?」
「先客がいるようだね、私を待っていたのかね?」
バグラモンがそう言うと10/は食堂の最後列にある男が座っているのを見つけた。
いつのまにいたんだと思う10/である。
「まさか皇帝殿が直接来るとは私も予想外だったがな、私のことはもうご存知のはずだろう……新生帝国バグラ皇帝バグラモン殿?」
「ああ、神奈川に来た時、あなたとはうすうすは感じていたがね、ビッグバン・オーガニゼーション総帥ビッグバン殿?」
総帥ビッグバンだと?
何故、こんな大物がここにいる?
10/は驚きを隠せなかった。
「そこのレディも座るがいい、私はバグラモン殿と戦いに来たわけではない」
ビッグバンに言われて素直にバグラモンの隣に座る10/。
「では用件を聞かせてもらおうかね、私に何用かね?」
「あなただけに用というわけではないがね」
さしずめ自分以外では工藤タイキかシャウトモンと接触する気だったのかと思うバグラモン。
重要参加者との接触が目的だと直感した。
「まず私の課した試練が悪用された」
「それはこちらも大体は感じ取った……まさか本当に宇宙のアレとぶつけるとはね」
宇宙のアレとはおそらくノイ・ドヴァイの事だが試練とかなんだと思う10/。
「確かに主催側の思惑については私も失念はしていた、自分の非については潔く認めよう」
「君の息子が生き延びただけでもよしとしよう、犠牲は多すぎたがね」
「調べていたのか……」
「大体のところはね」
バグラモンは千里眼でおぼろげながらも大体の顛末は察知していた。
その過程でパルキア、皇帝たちそしてコミケにいた多くの参加者が犠牲になったことも。
「あなたに言われると面目はない、だが私は総帥として後悔はしていないと言うよ」
「父としては?」
「…………」
「まあよい、それが人間と言う生き物だ。では本題に入ってくれ」
ようやく話の趣旨に入るのかとさっきから置いてきぼりの10/だった。
「クロスローダーは作ることは可能か?」
「ああ、なぜなら蒼沼キリハのクロスローダーは私が作ったのものだ……施設などは必要だがね」
「なるほど、クロスローダーはなんとかなりそうだな、その前にやらねばならないことをせねばなるまいよ」
「それは聞かぬ方がいいかな?」
「いや私はこれからかつてドバイがあった場所へ赴きたい、何故
琴吹紬がノイ・ドヴァイ化したのか少し調べておきたいのだ」
ビッグバンは自らテラカオス・ドヴァイを生んだ責任は少しはあった。
そこでこの脅威への対策として現地へ赴きたかったのだ。
ゆくゆくはリュウセイにテラカオス・ドヴァイを倒させる算段だったが。
最悪の場合はビッグバン自らテラカオス・ドヴァイを討つことも視野に入れてである。
「あの地にはもう何も得るモノはないと思うがね」
「だが入国記録など残っている可能性もあるのだよ、少しの可能性を信じてみたい」
ドバイとアラブ首長国連邦は消えたがアラブ首長国連邦周辺は残っているはずである。
ドバイが消滅する直前、データが引き上げられた可能性もある。
(たしかにタクアンこと琴吹紬がノイ・ドヴァイになったのは妙に引っかかるわね)
10/もこの疑問には以前から引っかかっていた。
「総帥も物好きだ、敬意を称してあなたに話せるレベルのことは話しておくべきか……だが千里眼で全て把握できたわけではないが」
「ああ、分かっている……あなたになら打ち明けられそうだからな」
バグラモンとビッグバンは出来うる限りの情報交換をした。
「なるほど、把握できてはいなかったがまだタクティモンとリリスモンは東京へ向かっていたか」
「会いに向かわれるかな?」
「いや、彼らなら必ず馳せ参ずるはずだ、それはブラストモンやデスジェネラルも同じこと」
「随分と臣下を信頼するのだな、私にもいるよ……最もあいつは何をしているのやらな」
「あなたも配下は大切にするといい、ビッグバン殿」
ビッグバンは満足げな顔でテーブルから離れようとした。
「いくのかね?」
「ああ、あなたに会えて得るものも得た……次に会うときは敵ではないことを願うよ」
「待って!」
10/がビッグバンを引き止める。
「ほう、どういうつもりかなレディ?」
「私も連れてって欲しいんだけど……」
その様子をバグラモンは黙って見た。
バグラモンがベアトリーチェたちの元へ戻ってきたのはそれから10分後である。
「あれ10/さんは?」
「彼女は別行動を取るそうだ、私が許可した」
その言葉に一番驚いていたのはベアトリーチェである。
「どういうことですか、陛下?」
「とある紳士が魅力的でな、惚れて同行を求めたのだよ……それから君らにもよろしくだと言っていた」
「10/さん……」
安堵する妖夢の横でベアトリーチェは腑に落ちないモノを感じていたがバグラモンが言うならそれでもいいかもしれないと納得した。
どっちしてもこれで内輪もめの危険性は低くなったからである。
危険因子は離れたが一応は説明していただく必要があった。
「説明していただけませんか?」
「よかろう、君たちにも聞く義務はある」
バグラモンは妖夢たちに洋館での出来事を話し始めた。
ビッグバンの元なら10/も本腰を遂げられると思うバグラモンだった。
一方、ビッグバンと10/は日本を離れる準備をしていた。
目的地は無論、かつてドバイがあった地である。
「まさかここで同行者が増えるとはね」
「いいでしょう、私もあなたにいろいろ尋ねたいこともあるし」
「話せる範囲ならいいが」
「まずはあなたはどこまでこのロワのことを把握しているの?」
同行するにしてもこの男のジョーカーの参加者の可能性を考慮しておく必要がある。
皇帝との話によると仲間を見殺しに自分の息子を死にかけさせた男だからだ。
彼女の問いにビッグバンは少し黙り込んでこう述べた。
「向こうに着くまでじっくりと話してやろう」
先ほどの大物同士の会話ほど10/が入る隙間はない。
だがビッグバンといいバグラモンといい腹の読めない参加者との駆け引きと接触はスリリングだが刺激もある。
10/は思った。
まだ楽しみはたっぷりあるのだと。
【一日目・17時05分/日本・神奈川県】
【魂魄妖夢@東方Project】
【状態】健康、強い決意
【装備】刀「月の桂」@月華の剣士
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いからの脱出および主催者を斬り潰す
1:ハーケンさんと行動し、仲間を増やす
2:知り合いがいたら、合流したい。
3:がくぽとは決着を付ける。
4:
初音ミクと8/を警戒。
5:ひとまずバグラ軍と一緒に行動する
6:6/さん……
※ファントムの中の人の名前をハーケンだと思っています。
【ファントム@無限のフロンティア】
【状態】各部異常無し
【装備】標準装備一式
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:
ゲームの破壊・打倒主催
1:妖夢と行動し、仲間を増やす。
2;ハーケン達が入れば合流したい。
3:初音ミクと8/を警戒。
4:ひとまずバグラ軍と一緒に行動する
【バグラモン@デジモンクロスウォーズ】
【状態】健康
【装備】大剣装備
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:主催者を皆殺しにし全宇宙を征服する
1:さて……次の目的地を決めよう
2:出来るだけバグラ軍を集める
3:力は出来るだけ温存する
※次元を操る力は制限されています
※10/の能力は推測ですがある程度は見抜いています
※ビッグバンと情報交換しました
【チャチャ@モンスターハンター3】
【状態】健康
【装備】石斧装備
【道具】基本支給品一式、奇面族の仮面、ニンテンドー3DS、モンスターハンター3G、不明支給品
【思考】
基本:バグラモンに従う
1:狩猟したい
2:妖夢達の保護
【ベアトリーチェ@WILD ARMS Advanced 3rd】
【状態】健康 生身
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:バグラモンに従う
1:妖夢達の保護
2:妖夢のケア
【ビッグバン(天野河大輝)@人造昆虫カブトボーグV×V】
【状態】健康
【装備】仮面、マント、ダークサイド・プレジデント
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】基本:主催者を倒し世界征服をする。
0:リュウセイをテラカオス・ドヴァイと戦わせる
1:最悪の場合は自分がテラカオス・ドヴァイを討つ
2:自分が悪になる事で息子達を正義の味方にする。これぞ究極の反面教師!!
3:ノイ・ドヴァイの秘密を探るべくアラブ首長国連邦のドバイ跡へ
4:10/と行動する
※バグラモンと情報交換しました
【10/@TCBR】
【状態】健康、雑用係、空気
【装備】ドス(短刀)@現実、ティーセット一式
【道具】支給品一式、自作の同人誌、自作のコンピュータ、その他不明
【思考】基本:空気を読みつつ、空気になる。
0:ビッグバンと行動する
1:ビッグバンが知りうることを知っておきたい
2:8/が気になる。
3:6/……
最終更新:2012年01月26日 11:16