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「おおおおおおおおお!!!!!」

土蜘蛛の巨大な豪腕が振るわれる。
風圧だけでも人を殺せそうな程の勢いだ。
それに対し、黒は土蜘蛛の背後の建物に、ベルトに仕込まれているワイヤーを巻きつける。

「!?」

黒に豪腕が当たる寸前で黒の体は、ワイヤーに引っ張られる形で建物に吸いよせられる。
もちろん、土蜘蛛の豪腕は殴るべき対象がいなくなった事により、空を切った。

「面白ぇ!」

土蜘蛛が後ろを振り返るよりも早く黒はワイヤーを土蜘蛛の腕に巻きつける。
次の瞬間、黒の体が青く発光し電流が発生する。そのままワイヤーを伝い、土蜘蛛の体に電流が流れる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」
通常の人間なら感電死する程の電流だが、土蜘蛛は人間では無い。
妖怪だ、それも妖怪の中でもとびっきりの生命力を持っている。
(こいつ……)
黒は電撃の出力を上げる。
だが、それよりも早く土蜘蛛の拳が黒に迫る。

「ディストーション・ブラスト !!!」

しかし、その拳は黒に当たる前に空間ごと砕かれた。

「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!?」


ディストーション・ブラスト。
空間の歪みを広く展開し、範囲内の全てを砕く、攻撃魔法。
この場において、こんな魔法を使えるのは一人しかいない。
土蜘蛛は顔を上げる。そこには、土蜘蛛を見下す形で空を浮いている大魔王ベール=ゼファーが君臨していた。

「さっきのはお前かぁ……?」

土蜘蛛はベルに向かって拳を放つ。

「遅いわね。そんな攻撃じゃ私は捉えられないわよ?」
「蝿だけあってすばしっこいじゃねぇか!」

土蜘蛛は、さっき砕かれた以外の全ての拳を使い、ベルに豪腕のラッシュをかける。
それらをベルは、華麗に空を飛び舞うようにかわしていく。

「!?がはっ!」

偶然であった。
狙って殴ってもどうせかわされる。
そう考えた土蜘蛛が適当に放った拳が偶々ベルに当たったのだ。

「下手な鉄砲、数打ちゃ当たるとは良く言ったもんだぜ」

咄嗟にバリアを貼り防御したものの、即席のバリアで土蜘蛛の拳の威力を完全に殺せる筈も無くベルは後方に吹っ飛ばされる。

「おらぁ!!!」

まだ、体制を立て直す前のベルに土蜘蛛は殴りかかる。
その自前の巨体で迫れば、1秒も掛からずベルに追撃を仕掛けられる。
しかし、自分の腕に違和感を覚え土蜘蛛は腕に視線を向ける。

「こいつは?」

何時の間にか、土蜘蛛の腕に黒のワイヤーが巻かれていた。
だがその程度では、土蜘蛛は止められない。それは黒自信にも分かっていた。
黒は、そのままワイヤーを縮ませると振り子のように黒の体が浮き土蜘蛛の体に飛び乗った。

(電撃か?)

黒を振り落とそうと土蜘蛛が腕を振るおうとする。

「ヴォーティカル・ショット!!!」

その腕を小さな魔力球が直撃する。
それと同時に土蜘蛛の腕から鮮血が舞う。

「ぐっ」


だが戦闘を続けるのに問題はない。
そのまま、黒を振り落とそうと体を動かした次の瞬間。
黒の体が青く発光し――。

「!て、てめえ何しやがった……?」

土蜘蛛の半身が文字通り砂の様に崩れだした。

土蜘蛛は知らなかったが、黒の本来の能力は『物質変換』であり、電流を流すのは本来の能力の一部にしか過ぎない。
それを応用することによって、土蜘蛛の体の物質を分解した結果、土蜘蛛の体は崩れだした。
だが、それを発動するには莫大なエネルギーが必要で凄まじい集中力が必要になる。
その為、完全には発動せず土蜘蛛の体もまだ完全には崩れていなかった。

「ちっ」

流石に、この体で戦うのは不味いと思ったのだろう。
土蜘蛛はこの場から撤退しようと体を動かすが既に遅かった。

「……。ワシの負けか」

土蜘蛛の上空では、太陽の様な輝きを放つ大光球をベルが作り出していた。
それを見た黒は、得意のワイヤーアクションで土蜘蛛の体から飛び降り、その場から離脱する。

「ディヴァインコロナ!!!」

大光球が土蜘蛛に迫ってくる。
だが、土蜘蛛に未練は無い。何故なら彼の目的通り強い奴と戦えたからだ。
強いて言うなら鵺や羽衣狐、そしてバグラモンとやらが気になるくらいだ。

「中々楽しめたぜ。黒い兄ちゃんにぽんこつの姉ちゃん」

土蜘蛛はそう最後に言い残した。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

その頃、熊岡県の地下においてダークナイトモンとムゲ・ゾルバドス帝王が笑みを浮かべていた。

「これで準備は整った」
「ああ、後はこのボタンを押せばいい」

そう言うとダークナイトモンはスイッチを押した。
次の瞬間、日本全土が大きく揺れたかと思うと熊岡県が浮上し始めた。
そう熊岡県とはダークナイトモンが新たに作り出したアジト兼、要塞だったのだ。

「フハハハハ!!!全速全進だ!!!!」
何処かの社長みたいな事をいいだすダークナイトモンを見てムゲ・ゾルバドス帝王は思った。

(要塞を作ったのはいいけど何処に向かう気だよ……)

【一日目・18時20分/日本上空・熊岡県操縦室】

【ダークナイトモン@デジモンクロスウォーズ】
【状態】上機嫌、デッドリーアックスモンとデジクロス済み
【装備】ツインスピア
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:この全世界に君臨する絶対の王になる
1:全速前進DA!!!
2:バグラモンに会うべきか?
※スカルナイトモンとデッドリーアックスモンのデジクロス体です
※モニターでロワ全体の内容を一応把握しました

【ムゲ・ゾルバドス帝王@超獣機神ダンクーガ】
【状態】健康
【装備】レンジャーキー『オノレンジャー』
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:全宇宙支配
1:何処に向かう気だよこいつ……
2:ズール皇帝をそのうちボコす
※モニターでロワ全体の内容を一応把握しました


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

「おいアンタしっかりしろ!」
「……ここは?」

何者かにに揺すぶられ、黒が目を開けると、そこには今まで戦っていた土蜘蛛の姿は無かった。
かわりに自分の前に広がっていたのは二郎を食べた後、離れたはずの東京の光景だった。

「おい大丈夫か?」
「え?あっ大家さん?お久しぶりです」
「は?」
「あっ」

以前、自分が住んでいたボロアパートの大家の声が聞こえたのでつい黒は李を演じてしまった。

「え、えーと」
「二郎に匂いがする!!!お前か!!!二郎を食ったのは!!!!」
「な、何がなんだか」
「お前は突如宙を浮かんだ熊岡から俺達の前に降ってきたぜよ」
「え?」

良く見ると熊岡が宙を浮き何処かに向かって飛んでいるではないか。

「運がいいのか悪いのか、私達は熊岡と東京の丁度境に居たから振り落とされたみたいね」

そう言うのはベルだった。

「ベル?一体何が……」
「まあ落ち着きなさい。ちゃんと話してあげるから」

ベルの話では、どうやら土蜘蛛に止めを刺そうとした瞬間
熊岡が浮かび出し足場が悪かったのか、黒は熊岡から落下し仕方なくベルは黒を助ける為に熊岡から離脱。
結果、ベルと黒は東京に置いて行かれその際、シャウトモン達と出会ったとの事だった。

「そうか……。お前が助けたくれたのか、ありがとうな」
「べ、別に、貴重な手駒を失うのが嫌なだけだったんだからね///!か、勘違いしないでよ///」

そして空気を読まずに黒のたらしが発動した。

「何と言うたらしでしょう。何故かレンを思い出しますね」
「レン?」
「知っているのですか?」
「ええ、私達さっきまで一緒に居た同行者達の知り合いだけどね」
「詳しく聞かせてください」

黒も目覚めたところでシャウトモン達は情報交換を始めた。

「つまりあの熊岡県にはレンが?」
「多分ね」
「すいません。シャウトモンさん、私熊岡県を追います!」
「お、おい!」

【一日目・18時50分/日本・東京】

【弱音ハク@VOCALOID派生】
【状態】健康、興奮気味(変な意味じゃなく)
【装備】オルテガのマスクマント@ドラクエ3、斬鉄剣@FFシリーズ
【道具】支給品一式 、アグ○スの支給品
【思考】
基本:レンや他の家族を救う
0:熊岡県を追う
1:レンを狙う者は全て斬る
2:シャウトモンを信頼する
3:がくぽが言っていた妖夢と黒い服の女に少しの興味。
4:バグラモンが気になる
5:レンが心配
※8期とは別人
※ベル達と情報交換しました

「行っちまった……」
「どうする?黒、私達も熊岡を追う?」
「ああ、そうしたいが追いかけてももう間に合わないだろう。なら情報を集め先回りした方が良い」
「分かったわ」

そう言うと黒とベルも熊岡の情報を集める為に去っていった。

【ベール=ゼファー@ナイトウィザード】
【状態】ぽんこつ、アンゼロットに怒り
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】基本:主催者とアンゼロットを殺す
1:手駒を集める
2:黒と行動する
3:インデックス達が気になる
4:土蜘蛛を警戒

【黒@DARKER THAN BLACK -黒の契約者-】
【状態】疲労(中)、たらし発動
【装備】ナイフ、ワイヤー、黒いコート
【道具】支給品一式、仮面
【思考】基本:ゲーム脱出
1:銀を探す
2:ベルと行動する
3:熊岡の情報を集める
4:インデックス達やゼロが気になる
5:土蜘蛛を警戒

※シャウトモン達と情報交換しました


「……。てこうしてる場合じゃない!俺たちもハクを追いかけないと!!」
「よくも二郎を……」
「食い物の恨みは恐ろしいぜよ」

霊夢を見てしつこい奴だなと思うシャウトモンだった。

【シャウトモン@デジモンクロスウォーズ】
【状態】健康 やや激情気味
【装備】シャウトモンのマイク
【道具】基本支給品一式、囲碁サッカーの入門書、不明支給品
【思考】
基本:主催の帝愛グループの壊滅させてやるぜ
0:ハクを追う
1:タイキたちと合流し仲間を集める
2:ハクの家族も守ってやる
3:バグラ軍やザンギャックに警戒
4:バグラモンとの休戦協定には従う
※時を駆ける少年ハンターたちの時期から参戦です

【ベル@ポケットモンスターBW】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:ゲームを止める為にシャウトモンに付いていく
1:シャウトモンに同行
2:チェレンたち大丈夫かな……
3:シャウトモンが心配

【伊狩鎧@海賊戦隊ゴーカイジャー】
【状態】健康
【装備】ゴーカイセルラー@海賊戦隊ゴーカイジャー
【道具】支給品一式、レンジャーキー(世紀末戦隊ゴレンジャイ64本セット)
【思考】
基本:主催者を打倒し、世界を平和にする
1:シャウトモンさんに付いていく
2:仲間たち(ゴーカイジャー)に合流したい
3:いるのであれば、スーパー戦隊の先輩たちに会いたい。
4:ルカさんかアイムさんにボインファイブに豪快チェンジしてほしい。
5:バグラモン……恐ろしい男です

【博麗霊夢@東方Project】
【状態】健康、少々のやる気
【装備】メダジャリバー
【道具】支給品一式、ラーメン二郎の無料券、大量のセルメダル
【思考】
1:二郎のラーメンを食べるために何かする。
2:とりあえず、主催者と異変を起こした奴をぶっ殺す。
3:二郎を食らい尽くした黒は絶対に許さない!例えそれが三田本店で無くともだ!!

【仁王雅治@新テニスの王子様】
【状態】軽傷
【装備】不明
【道具】参加者詳細名簿、血糊、その他不明
【思考】
基本;???
1:プリッ

※ベル達と情報交換しました

「やれやれ……。命拾いしたって訳か」

突如浮かんだ熊岡から地上を眺めながら土蜘蛛は呟いた。

「取り合えず。先ずは体を回復させねえとなぁ。その後であいつ等に再挑戦するか」

【一日目・18時50分/日本上空・熊岡県】

【土蜘蛛@ぬらりひょんの孫】
【状態】ダメージ(大)、半身が崩れかけ
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:強い奴と戦いてぇ
0:変な県だと思ったがまさか浮くとは……
1:タクティモンと合流する
2:いずれバグラモンと戦う
3:体を回復させる
4:いずれ黒とベール=ゼファーともう一度戦う
最終更新:2012年01月27日 14:23