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「私に二の太刀まで使わせたのは君も含め数えるほどしかいない」
「御託はいい、さっさと終わらせるぞ」

タクティモンとゼロの激闘は熾烈を極めさらに続いていた。
本来の太刀ではないとはいえ、タクティモンの剣技は確実に周辺の地形を削り取る。

「くっ、こいつ……かなりの腕か」
「そのセイバーで私と五分に渡り合えたのは褒めてやろう、しかしこちらも時間は浪費したくないのでな」
「俺も同じだ……」

黒と赤の影が再びぶつかり合う。

(まずいな、こいつと戦っているうちに三沢たちが……)
「どこをよそ見しているのか!」

タクティモンの突きがゼロの脇腹部分をかする。
レプリロイドとはいえかなりのダメージだ。

「うっ」
「終わりだ!」

タクティモンがゼロにトドメを刺そうとした時である。
突然大地が揺れだした。

「なに、この地が浮上するだと……!?」
「今だ!」

ゼロはとっさにタクティモンの頭部の兜を斬り付けた。
突然の反撃に怯むタクティモン。

「ぬわっ! こしゃくな!!」
「お前と遊んでいる暇はない……」

ゼロはそう言ってジャンプしてこの場から離れる。

「逃がすと思ったか!」

タクティモンも本来の目的を忘れてゼロの追撃を開始した。
ここまで戦闘能力に秀でるレプリロイドを全力で討たねば……
久々に歯ごたえのある獲物に出会えタクティモンは愉しかった。



「やれやれ、コミケから逃げてきたのにいきなり熊岡県が浮上するなんてな……」
「しかしどうする、メズールとガメルともはぐれたしな」

コミケから逃げ出していたジャギとウヴァも熊岡県を彷徨っていた。

「もう夜も暗いしな、寝床でも探す……なんだありゃ?」

ジャギが見つけたのはレンと田所である。
実に教育上よろしくないことをしているのをジャギとウヴァは目撃してしまったのだ。

「もう許さねぇ、あいつら血祭りに上げてやるぜ! ヒャハッー!!」
「俺も加勢するぞ、ジャギ」

ジャギはそのままショットガンで田所の頭をぶち抜いた。
実にあっけなく田所はその頭をスイカ割りのごとく砕け散った。

「まずは一匹だ、ヒャハハハ!!」
「な、なんだよ!?」

田所が殺された上に突然の来訪者の襲撃に怯むレン。

「おめえは教育がよくねえんだよぉ、特に性教育がな!!」

ジャギはレンの顔面に強力な右ストレートを喰らわせた。
田所の支給品を回収したウヴァは血を吐いて倒れるレンをそのまま掴んで膝蹴りで腹を強打する。

「ぐがぁ!!」
「俺達だってコミケ潰された上にこんな辺境に逃げ込まなきゃいけなかったんだ、少しはお前で憂さ晴らしさせろ!!」

倒れたレンを容赦なく殴る蹴るの暴行を加えるジャギとウヴァ。
レンの顔は痣だらけになってきた。

「トドメだ……ガキが」

ウヴァは再びボロボロのレンを掴むとクローで彼の首を掻っ切ろうとする体制に入る。

「死ねぃっ!!」

さすがのレンも死を覚悟したその時だった。

「ぐわっ!!」

セルメダルを数枚散らしながらウヴァが倒れる。

「な、何モンだ!?」

ジャギの目の前にゼロが現れた。
ゼロを確認するとレンは意識を手放して気を失った。

「レンを放せ……」
「こいつの仲間か、死にやがれ!!」

ジャギはゼロに向かってショットガンを発射するがショットガンは切り落とされ暴発したのだ。
焼け爛れた手を押さえジャギの苦悶の表情を浮かべる。

「い、痛ええぇぇぇよぉぉぉ!!!!」
「くそ、このままでは……」

だが、その状況を一変させる更なる来訪者がやってきた。
突如、剣圧が吹き起こる。

「ここにいたか、剣士よ……」

先ほどゼロが戦っていたタクティモンだった。

「な、なんだこいつ!?」
「貴様もグリードなのか!?」
「グリード、違うな……失せろ!!」
「な、なにぃぃぃ……うおおおおおおおおお!!!!」

タクティモンが妖刀ギラサメを振るうとジャギとウヴァはその剣風で吹き飛ばされていった。

「邪魔者はいなくなった、続きを始めようか! 参の太刀!!」
「くっ!」

ゼロに向かって最強の技を振るうタクティモン。
その威力は広く、レンも巻き込んでしまうほどだった。
無尽蔵の衝撃波がレンを襲う。

「しまった!」

ゼロはとっさにレンを庇い参の太刀をまともに受けた。

「ぐあ……!!」

レンを抱きかかえたまま衝撃波によって身体をズタズタに引き裂かれていった。
先ほどのタクティモンの攻撃のダメージも深かったが何よりもレンを守らなければならなかった。

「シエル……」

衝撃波が収まるとレンを抱えたままゼロはゆっくり崩れ落ちるように倒れた。

「貴様、勝負を捨て、己の命まで投げうるか!」

勝負を捨ててレンを守り力尽きたゼロに驚きそして失望するタクティモン。
アレだけの一撃でもゼロなら少年を見殺しにすれば避けられたのだ。

「つまらん奴だ……ぬう?」

レンを抱いたままのゼロの顔を見てタクティモンは気づいた。

「そうか、武に殉ぜず義に殉じたか……興が醒めた……」

タクティモンは動きすらしないゼロにトドメを刺さずに立ち去った。



「僕助かった……? ……ゼロ!?」

レンが気が付くとそこには電子回路を破壊され物言わぬゼロが横たわっていた。
だがその顔は敗れ去った戦士の顔ではなく守るべきものを守って散った1人の男の顔だった。

「ゼロおおおおおおおおおおおぉぉぉっ!!!!」

レンの慟哭の中、赤いレプリロイドは安らかに眠った。

【ゼロ@ロックマンゼロシリーズ 死亡確認】
【田所@真夏の夜の淫夢 死亡確認】

【鏡音レン@VOCALOID】
【状態】疲労(大)、全身に打撲と痣、精神的ダメージ
【装備】無し
【道具】支給品一式、その他不明支給品
【思考】基本:家族を探しつつ性欲を解消する。
     1:ゼロおおおおおおおおっ!!
※8期までのレンとは何も関係ありません。
※VOCALOIDとかじゃなく、れっきとした人間です

【ウヴァ@仮面ライダーオーズ】
【状態】疲労(小)、怪人態
【装備】ジャギのヘルメット
【道具】支給品一式、アイスティー、睡眠薬、田所の不明支給品
【思考】
1:ジャギと手を組む
2:完全復活を目指す
3:せめて完全体になれば……
※田所の支給品を奪いました

【ジャギ@北斗の拳】
【状態】腕負傷、グリード化
【装備】バイク
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:カオスロワで優勝する
1:ウヴァと手を組む
2:痛てええええええええ!
3:あのガキ(レン)は絶対に殺す
※ラオウメダル、トキメダル、ケンシロウメダルで構成されています



タクティモンは土蜘蛛のいる方向へ向かう。
土蜘蛛とはいえあの女と黒い男は格別の強さがあり、加勢の必要があった。

「あのレプリロイドの名前は分からなかったか……」

結局、タクティモンが倒した赤いレプリロイドこそがコピーエックスの言うゼロだった
のは本人も気づかないままだった。
もっとも不本意に終わったこの勝負、武人である彼にとって満足できるもの
ではなかったが。

「否、今は己のすべき事を成し遂げねばな」

だが、武人であり君主に仕える将ゆえに彼にはやらねばならないことがある。
1人の武人はゼロに負わされた傷がうずくのを押さえながら土蜘蛛の
ところへ向かった。

【一日目・18時50分/日本上空・熊岡県】

【タクティモン@デジモンクロスウォーズ】
【状態】頭部に切り傷、疲労(中)、やや空しさ
【装備】妖刀ギラサメ
【道具】支給品一式、妖刀ギラサメ
【思考】基本:バグラモンとの合流を優先
1:土蜘蛛と合流して主催者兵藤和尊を討つ
2:空しいものだ
3:この大地浮いているのか?
最終更新:2012年01月30日 10:55