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イッシュのジムリーダーのカミツレは不機嫌だった。
コスチュームが汚れたばかりか先ほど同行した猿顔のジャーナリストに裏切られてこんなところに落とされたからだ。

「これだから下品な男って嫌なのよ」

そう呟きつつも入り口を探して歩き出した。
転落死しなくて本当に助かったと思うカミツレ。

すると魔法使い風の妖しげな宇宙人を見つけた。
カオスロワにおいて宇宙人など珍しいものではないが。

「あなたもここに落ちまシタカ?」
「そうよ、ヤッピーとか言う猿顔のヤナップが可愛そうになる変態に落とされたのよ」
「それは災難でしタネ」

宇宙人は片事でしゃべるが妙に親切だった。

「あなたはどうしてここにいるの?」
「ワタシの落し物でしょうカ……」
「そんな物は見なかったわよ」
「そうですカ、ありがとうゴザイマス……それと出口は近いデスヨ」

宇宙人はそう言って律儀にお礼して去っていった。
カミツレはその宇宙人が去る際に不気味な笑みを浮かべたのを見逃さなかった。
おそらく企んでいるだろう眼である。
出口なんて嘘に決まっている。

「危ないわね、関わっちゃこっちの計画がぶち壊しになるわ……」

大体胡散臭い宇宙人なんて信用できるはずがなかった。
カミツレは支給品をいくつか確認した。
幸いあの宇宙人にも猿顔にも悟られていない、自分の切り札。
自分に支給されたもの以外は実はいろいろな場所で回収した物である。
その中でカミツレはEのイニシャルの刻印があるフラッシュメモリとドライバーベルトを取り出した。

「エターナルメモリは無事みたいね、とりあえず脱出を考えましょう」

カミツレがそう言った時だった。

「きゃああああ!!」
「えええっ!!」

カミツレの目の前に1人の少女が落ちてきた。



「いやあ、ティアナさんは誠に残念でしたね」
「そんなこと言っている場合じゃないだろう、助けなきゃ!」

圭一は猿顔の男に向かっていった。

「この高さで落ちたら助かりませんよ、ボクに同行したカミツレさんも足を滑らせて落ちちゃいましたしね」
「その人って美人!?」
「ええ、モデルやってましたし」

この男、実は先ほどカミツレを騙して谷に突き落としたフリーのジャーナリストのヤッピーである。
偶然、一行と知り合い情報交換の後、カミツレ同様に邪魔なんで消そうと思ったのである。
しかし思惑ははずれティアナだけ落ちてしまったわけである。

「とにかくすぐに助けないと!」
「待ってくださいよ、下は危険なんですよ……もし降りたりしたら?」
「いや危険じゃありまセンヨ」

そこに現れたのはカミツレと遭遇した宇宙人である。

「だ、誰ですか!?」
「ワタシはマホロアと申しマス……抜け道からでてきたんデス」
「マホロアさん、それ本当?」

ばれないようにチッと軽く舌打ちするヤッピー。

「ハイ、あなたの知り合いか分かりまセンケド、女性の方がいましたネ」
「それってティアナ?」
「良かったら詳しく……」

マホロアは落ちた女性、カミツレのことを話した。

「どうやら違うみたい……」
「それは残念デス」
「そっか、カミツレさんは無事だったんですか」

まずいカミツレを消し損ねたと思ったヤッピーだった。
すぐにマホロアに案内させて奴を消さないと消されるのは間違いない。

(これだったらあいつから支給品奪ってから突き落とすんだったぜ……)
「すぐに案内してくれ!」
「ボクからもお願いします!」
「いいでショウ……こっちデス」

そういって一行を案内するマホロア。
実に親切な宇宙人に圭一と智樹は思う。
ただ1人、天道琉朱菜だけがマホロアそしてヤッピーを疑っていた。


「なるほど、あの猿顔に騙されてここに落とされたわけね」
「カミツレさん、これからどうすればいいの?」
「2人で協力して出口を見つけましょう」

まったくあのヤッピーにも程ほど困る物だとカミツレは思った。
おそらくあの猿顔はこの娘の同行者も消すつもりかもしれない。
どっちにしてもあの猿から自分の素性が知られるのはまずい、出来るだけヤッピーとティアナの仲間から遠くに行かねば。
しかし深い洞窟だった。もう30分も歩いただろうか。

「カミツレさん、出口までですか?」
「まだ掛かりそうね……」



「急にどうしたんデスカ?」
「さっきから同じ方向ばかりって変よね?」

琉朱菜がマホロアに言う。

「それはヒドイデスヨ……ここは複雑なんデスヨ」
「しかしさっきからお2人とも見つからないのは困ったものですね」

ヤッピーは内心ほっとしていた。
このまま見つからないで済めばいいと思った。
特にカミツレにばれたらたぶん、自分が殺されるのは明白である。
なんとしても自分だけ助かる方法を探さなくては……
思い切ってヤッピーは支給品を広げた。

「おい、ヤッピー何をって!?」
「やれやれ、俺の計画ではみんな消えてもらうつもりだったんだけどよ」

タル爆弾を取り出してヤッピーは豹変しながら言った。

「危ないそれをしまいなサイ!!」
「いやこった! 俺は生き延びるんだ、おめえらは生き埋めになって死にな!」

次の瞬間、タル爆弾は爆発した。



「何の音?!」
「向こうからだわね……ティアナ、あなたここで待ってて」
「そんな、カミツレさんを1人に……」
「私にはこれがあるわ」

ティアナにエターナル・メモリを見せるカミツレ。

「私の支給品ちゃんと預かっててね!」

持ってた支給品をティアナに預けるとカミツレは爆発した方角へ向かった。

おそらくヤッピーの仕業だ、あいつタル爆弾を持っていたから。

(早くあいつを消さないとこっちが危ないわ……)

あの猿にこれ以上好き勝手にさせられないとカミツレも心を鬼にした。

(それとついでにティアナの同行者も消しておくべきだわね)

カミツレはそう思いながらロストドライバーを巻いた。



「これは……ひどいデスネ」
「琉朱菜さん……」

マホロアは圭一と智樹と共に更なる階層に落下していた。

「もう助かりセンネ、生き埋めですヨ」
「そんな……」
「こっちに抜け道がありマス、付いてきてクダサイ」
「やけに詳しいんだな」
「結構潜りましたノデ……」

本当に馬鹿で助かったと思うマホロアだった。
ヤッピーは予想外だったが使える手駒は2人のほうがいいと。
そして思うのだった。

(あの金髪女といいヤナップとイイ……この方の連れとイイ……野蛮で頭が切れる人は困りマス)



カミツレは爆心地へやってきた。
ヤッピーは確認もせずに既に地上に逃げた後のようだ。
見つけたら消しておくべき対象だろう、もっともあの猿は胡散臭い。
ジャーナリストゆえにおそらく信用に値するほど人望はないだろう。奴の始末はゆっくりやればいい。
カミツレはそれよりも優先するべきをことした……ティアナの連れの安否確認である。
こんな洞窟でタル爆弾なんて使われたらここも崩れる可能性がある。
そうなる前に逃げないとこっちが危なかった、だがティアナは放置できなかった。

(早いところ安否だけ確認して彼女の元へ戻りましょう)
「動かないで!」

カミツレに銃を突きつけたのは琉朱菜だった。

「酷いわね、私はあなたを探しに来たのよ?」
「嘘つかないで、あなたはカミツレさんでしょう?」
「ああ、ヤッピーから聞いたのね……」

随分とおしゃべりな猿だ。
あのヤッピーがどこまで喋ったかは分からないがこの女も始末しなければまずいとカミツレは思った。
琉朱菜はカンだけだったがこの女は危険だと思った。
あくまでカンだけだったが。

「ティアナから聞いたわ、でもねえ……私の切り札には気づかなかったようね」
「どういうこと?」

『ETERNAL』

「変身……!」

カミツレは純白の仮面ライダーエターナルに変身した。

「それは……」
「私の支給品、エターナルよ……あなたに永遠の死を与えるね」

言い終わらないうちにカミツレは琉朱菜を手刀で貫いた。

「かっ!!」
「困るのよね、マーダーを改心させちゃ……でも大丈夫あの子は私がこっち側に戻すわ」

カミツレはエターナルエッジを取り出した。

「輝くのは私と私が認めた人だけでいいの」



「大丈夫でしたか、カミツレさん」

何食わぬ顔でカミツレは戻ってきた。
琉朱菜をブラッディヘルブレイドを葬り去ったのである。

(全くこの程度に苦戦するなんてこの子もまだまだ甘いわね)

地上に出たら手に入れた支給品を別けてあげるとしようと思うカミツレだった。

「ええ、ひどい爆発だったわ、何も残ってなかったわ……」
「そんな……」

彼女の言う桜井智樹と前原圭一の安否は確認しなかったがおそらくは生きてはいないだろう。
例え生きていても彼女を手中に収めれば問題ない。

「それよりも出口を見つけたわ、すぐに脱出するわ!」
「はい!」

カミツレはティアナの手を取り案内した。



「くそ、まあ洞窟さえ埋まっちゃえばどうだっていいか」

ヤッピーは逃げるようにこの場から立ち去った。
願わくはカミツレにだけは会いたくはなかった。

【ヤッピー@ポケットモンスター ReBURST】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式 、タル型爆弾
【思考】基本:死にたくないからゲームに乗って生き残る
1:とにかくここから逃げようぜ
2:カミツレに見つからないようにしないと

その数分後、マホロアと智樹と圭一も脱出に成功した。

「やっと出られマシタネ」
「……貴重なおっぱい」
「ふざけているんデスカ?」
「いえ、なんでもないです」
「まあいいデショウ、丁度良かったお二人とも手伝ってくれまセンカ?」
「何を?」
「マスタークラウン探索デス」

2人ともマホロアの深遠には気づかなかった。
マホロアは忠実な駒が手に入って満足だった。

【桜井智樹@そらのおとしもの
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:マホロアの頼みごとを聞く
1:イカロスと合流したい
2:ティアナの言っていたマーダーに気をつける
※8期とは何の関係もありません。


【前原圭一@ひぐらしのなく頃に】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:マホロアの頼みごとを聞く
1:ティアナの言っていたマーダーに気をつける

【マホロア@星のカービィ Wii】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式 、不明支給品
【思考】基本:マスタークラウンを見つけて全宇宙を支配する
1:智樹と圭一を手駒にして探させる
2:本当アホと馬鹿で助かりマシタヨ



「やっと外に出られたわね、ありがとうカミツレさん」
「仲間のことは残念だったわね」
「けど、カミツレさんに出会えてよかったです」

カミツレはそっとティアナの頬を触った。

「ねえ、マーダーやめちゃったの、ダメじゃない?」
「えっ?」

次の瞬間、カミツレは軽くティアナにキスした。

「大丈夫、私が付いているわ」

【一日目・18時30分/日本・埼玉県】

【カミツレ@ポケットモンスターBW】
【状態】健康
【装備】ロストドライバー、T2エターナルメモリ
【道具】支給品一式 、不明支給品
【思考】基本:ゲームに乗って殺し合いに勝ち、主催も始末する
1:ティアナをマーダーに引き戻す
2:ヤッピーはいずれ始末する

【ティアナ・ランスター@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】肩に軽い傷(血止め済み)
【装備】手榴弾×9
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:カミツレについていく
1:拳銃が欲しい
2:拳銃女と剣を持った女に気をつける

【天道琉朱菜@グレネーダー ~ほほえみの閃士~ 死亡確認】
死因:ブラッディヘルブレイド
最終更新:2012年02月02日 12:49