「飛行機ですか……やっぱ乗り物にならなきゃダメ?」
「船旅の方が良かったか?」
「……いいえ」
とある空港。
先程の放送を機に、日本を飛び立とうする者たちが多く集まっていた。
ある者はブラジルに、またある者はモンゴルに………
……そして、またある者は地味にグレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国に向かおうとしていた。
その中に混じる二人の男女が居た。
一人は見た感じ、普通のお父さんといった感じの格好のおっさん。
もう一人は黒い服を着た女性。他に特筆点は無い。
現在二人が空港のソファーの上で寛いでいた。
………否、フライトの時間まで時間つぶしをしていた。
「あの格好じゃ、飛行機乗せてもらえませんからね」
「だからこそ、着替えたんだろう?
前にあの格好で飛行機に乗ろうとしたが……笹本に止められてしまったからな」
「そうですが……」
彼らは今、『シャールジャ』に向かおうとしていた。
ちなみに『シャールジャ』は『ドバイ』の北に位置する国だ。
その飛行機がこの空港から出るという情報が流れてきた。
「流石ビッグバン・オーガニゼーションの情報収集力っと言った所ね」
「それも君の詐欺か、かまととの類かい?」
「さぁね……私は何でもは知らないよ、知っていることだけ
……ただ、その範囲がだだっ広いだけなのよ、これがね」
両者、未だ腹の探り合い。
『良好な』信頼関係があるとはとても言い切れない二人の距離感。
一応の協力関係は結んだ。だが、互いに警戒心0ではない。
「そういえば、茨木エイジさん」
「……その名前はとうの昔に捨てたさ、それに今の私は天野河大輝だ」
「貴方は婿養子ですか?」
「その質問には答えられない」
一つを聞き、一つを返す。
それ以上は聞かないし、答えない。
ぎこちないと言えばぎこちない会話のキャッチボールである。
「君は『正義』についてどう思う?」
「……生憎、私は『正義』ってのが嫌いなのよ……
だってそうでしょ。『正義』の対義語は『悪』じゃないからね」
「案外ロマンチストな感性をお持ちなようで」
「そりゃどうも……だからこそ、私は………っと!」
「!?」
10/は背後から飛んできた矢を蹴り上げて、左手で掴み取った。
その矢が飛んできた方向を二人が向くと、そこには弓を構え、白衣の女性が立っていた
見るからに知的なイメージを感じさせる格好である。
「何者だ?」
「私を射殺する気ですか?」
「私は八意永琳……。
今は医者……兼情報屋ってところかしら?
……ビッグバン・オーガニゼーション総帥ビッグバンさん?
それと人との約束も守れない……だらしない10/さん」
「約束……あ、すっかり忘れてた」
「あ、すっかり忘れてた……じゃないわよ!
……私が姫様の眼を盗むのにどれだけ苦労したことか……!」
「こっちだって色々あったのさ、移転とかで……
……そういえば、その姫様は一緒じゃないのかしら?」
「……きっとどこかで力強く生きてるわ……多分!」
「(死んでるな、こりゃ)……それでどうやってここを特定した?」
「これよ」
そう言って、永琳が取り出したのは携帯型の小型端末のようなものだった。
これは元々10/が6/に渡したものであった通信機であった。
それをコミケ会場で永琳が拾ったのであった。
「で、その情報屋の八意さんが我々に何のようだ?」
「取引よ、それ以外に何か目的があるとでも思っているのかしら?」
永琳は不敵な笑みを浮かべる。
―――120%裏がある。
その時、10/が紙とペンをデイバックから取り出す。
『こっからは筆談で』
主催者に盗聴されてる可能性があると感づいた。
二人もそのことに同意した。だって彼らは『一応』対主催なのだから。
尤も彼女は空気故に主催者すら認知されてる可能性が低いのだが。
『それで頼んでいた首輪の解析は?』
『サンプルはあるけど……どれも構造が点でバラバラ……』
『つまり、人それぞれ首輪のパターンが違うのか?』
『ええ、そういうことになるわ。
あと、主催者の基地は見つからなかった』
『『だろうな(ね)』』
『ああ、それとレジスタンス側の基地が潰されたわ。
けど、基地が潰されたといってもレジスタンスの首領達は無事みたいだけどね。
これがその構成員のリスト……それと例の『ブツ』を渡しなさい!』
『ほらよ、あっ、私が持っててもしょうがないからビッグバンさんに渡しといて』
レジスタンス組織のメンバーリストととある同人誌を交換した。
本来はコミケで出すはずだったが、訳合って出せなかった。
所謂、『輝夜×妹紅本』。キマシタワー。
それを何ページか、永琳は読み進める。
「これは……また……//」
「それはこんなところで読むものではないと思うが?」
「そうね、機内で読むことにしますわ」
(この女、腐っていやがった!?)
鼻から少々の血を流しながらも正気は保つ。
その間に10/は筆談で使った紙を焼き払った。
「機内……って、まさか……?」
「付いて行くわ、姫なら多分、大丈夫だし……それに、ね」
「いいだろう!」
裏がありそうだが、それはこの二人も同じである。
ので、それを加味した上でビッグバンは同行を許可した。
そして、三人は『シャールジャ』行きの飛行機に乗り込んだのであった。
【一日目・22時10分/日本・静岡空港】
【ビッグバン(天野河大輝)@人造昆虫カブトボーグV×V】
【状態】健康
【装備】ダークサイド・プレジデント
【道具】支給品一式、仮面、マント、レジスタンス組織のメンバーリスト、不明支給品
【思考】基本:主催者を倒し世界征服をする。
0:リュウセイをテラカオス・ドヴァイと戦わせる
1:最悪の場合は自分がテラカオス・ドヴァイを討つ
2:自分が悪になる事で息子達を正義の味方にする。これぞ究極の反面教師!!
3:ノイ・ドヴァイの秘密を探るべくアラブ首長国連邦のドバイ跡へ
4:10/達と行動する
※バグラモンと情報交換しました
※着替えていますが、すぐに元の格好にもなれます。
【10/@TCBR】
【状態】健康、雑用係、空気
【装備】ドス(短刀)@現実、ティーセット一式
【道具】支給品一式、自作のコンピュータ、その他不明
【思考】基本:空気を読みつつ、空気になる。
1:ビッグバン達と行動する
2:8/が気になる。
3:6/……
【八意永琳@東方Project】
【状態】健康
【装備】白衣、竹取ノ弓【迦具夜】@モンスターハンター3、矢×50本
【道具】基本支給品一式、薬の材料、10/が書いた同人誌、10/特製通信機、首輪のサンプル×?、その他不明
【思考】
基本:???
1:しばらく、ビッグバン達と行動する
2:日本を出る
3:輝夜は大丈夫だろう……多分。
最終更新:2012年02月02日 02:21