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「……あの、では私は仕事に戻ってもよろしいでしょうか?」
「何を言う、アンゼロット。お前も一緒にボーグバトルだ!」
「ボーグバトルは三人でもできる!」

アンゼロットは頭痛をおぼえながらも、上司と仲間に意見を試みる。
しかしそれはあっさりと却下されてしまった。
(……いくらドヴァイが消えたとはいえ、まだレジスタンスも第三勢力もいる。
 敵側もまだ真のリーダーが姿を現していませんし、それに本部の内通者の捜索……
 まだまだ仕事は沢山あるんでけど……)
心の中で、アンゼロットは不安に思う。
息抜きも必要かもしれないが、今はまだこちらも安心できる状態ではないのだから。
早く、仕事に戻らねば。
そう思ったアンゼロットは、この場を去るいい口実を思いつき

「そもそも、私はカブトボーグを持っていませんし」
「「貴様! それでもボーガーか!?」」
「ひぃ!?」
「許さんぞ! 罰として貴様は今日一日その格好だ!」

何故か叱られたあげく、理不尽なペナルティを貰ってしまった。
それでも、どうして私がこんな目に、そもそもボーガーじゃないなどの言葉はぐっと堪えた。
罰はもらってしまったが、とりあえず仕事には戻れそうだからである。

「ん? おい、ちょうどそこに妙な機械が刺さってるから、そいつを材料にボーグを作れ」
「そこだ!」
「む、不意打ちか! だが無意味!」
「ち、やるな!」

だが上司から下された命は『カブトボーグないなら早く作って一緒にやろうぜ!』だった。

(なんなんですか、もう……! そもそも、妙な機械って……)

ふとアンゼロットが壁を見ると……

「あ、お邪魔してます」
(本当に何か刺さってる……)

刺さってた。

「あの……何故刺さってるんですか?」
「グ○ーに乗り込んで返り討ちにされた挙句投げ飛ばされて刺さりました」

そして言っていることも意味不明な機械だった。
だが……

「……あなたからは、『いい女神』の匂いがしますね」
「はい?」
「そう、ちゃんと仕事をテキパキこなす、まともな女神の匂いが。
 自分のところの上司は、それはそれはもう駄目な女神で……」
「ふふ……変な方ですね。
 正直、私も今まさに上司の言動に頭を抱えているんですよ? ほら後ろのあれが上司です」
「……これは酷い」

アンゼロットは、ついつい見知らぬ機械に愚痴をこぼしていた。
主催幹部となって以来、どうにも自分ばかり損な役回りが多いせいもあったのだろう。



「まぁ……中間管理職の運命だと思って、強く生きてください。
 大丈夫、仕事をこなせるだけの力があれば、いつか境遇もよくなりますって」
「そういうものでしょうか……?」
「ええ。いつか上司に仕返しできるかもしれませんよ? ところで次のお仕事は何を?」
「……あなたを材料にカブトボーグを作れですってよ?
 うふふ……驚きました? というわけでボーグになってください。このお願いに、はいかYesで……」
「Yes。では、お仕事頑張ってください」
(いいんですか!)

冗談のつもりで言ってみたアンゼロットだが、妙な機械はあっさりとイエスと返してくれた。
そして自分でカブトボーグに変形してくれた。
境遇を哀れんでの行動かどうかはわからないが、少なくともこうしてカブトボーグは手の中に。
ルールはさっき嫌と言うほど聞かされた。
(上司に、仕返しできるチャンス……)
アンゼロットは今やボーグと化した機械の言葉を噛み締める。
実力行使で戦闘を行っても、おそらくは勝てないだろう。
しかし、カブトボーグならどうだろうか?
いくらリュウセイの体とはいえ、中身のゼロは初心者、つまり今の自分と同じだ。
(ボーグバトルを制して、もっと真面目に働くようにお願いすれば……)
アンゼロットは意を決する。
出来立てほやほやのボーグを握り締め、振り向く。
ささやかな、上司への反抗の狼煙をあげるために――

「できましたよカブトボーグ! いざ尋常に勝負……」
「なにをしているアンゼロット。休憩時間は9時50分までだ。早く仕事に戻れ」

いつの間にか真田はいなくなり、上司もボーグバトルをやめて書類を握っていた。
そしてそのまま浴室から退室。

「…………………………」

あとには、どうしようもなくやるせなくなったアンゼロットのみが残されるのであった……

二日目・9時55分/???・主催本部浴室】
【ゼロ@星のカービィ3】
【状態】健康、リュウセイの肉体と融合、ボーグバトルに強い興味
【装備】トムキャット・レッド・ビートル
【道具】支給品一式 、不明支給品
【思考】基本:真の主催として君臨する
1:ご苦労だったよ、タクアン、リュウセイ……
2:さて仕事だ
3:後で文人達の様子を見に行く
※真の主催者らしいですがまだいるかもしれません
※リュウセイの意識を乗っ取り体も手に入れました
※リュウセイの知識や記憶と能力も得ました
※主催者なのでカブトボーグを持っていても禁止行為に引っかかりません

【真昼の月アンゼロット@ナイトウィザード】
【状態】精神的極疲労、全裸にタオル、職場への不信
【装備】バスタオル、出来立てカブトボーグ
【思考】
0:あとでマユリを問い詰める。
1:バトルロワイアルを運営する
2:レジスタンスの動きにも気を配る
3:新しい駒でも捜しますか
4:イシドを泳がせる
5:本当にどうして私ばかり……
※主催側です。
※マユリが帰ったことに気付いていません。
※主催者なのでカブトボーグを持っていても禁止行為に引っかかりません
最終更新:2012年02月13日 23:34