女神・
アンゼロットは一人孤独に走り続けていた。
全裸にタオルで。
恐ろしき殺人ウィルス、KBウィルスの脅威を身をもって味わった彼女は、
つい先ほどある決心をした。
バトルロワイアル真の主催者にして上司、ゼロの抹殺を。
女神にも堪忍袋の緒はあるのだということを知った8/は腸をこぼしながら驚いていた。
だが今、彼女のそばにその男はいない。『名無し』も同じくだ。
しかしそれは当然といえよう。
wikiには記載されていないが、『名無し』もまた真の主催者なのだから。
本来であればアンゼロットも、反逆宣言をした瞬間『名無し』に殺害されていてもおかしくはなかった。
『……まあ、いいでしょう。こちらの目的はあくまで奴の抹殺……それを邪魔しないのであれば
見逃してあげましょう。ちょっとあなた可哀想ですしね。ただし、当然協力はできませんよ?』
だが『名無し』はアンゼロットを見逃した。
『名無し』もまた、ゼロとは別の思惑で動いているからであろうか?
それはアンゼロットにもわからない。
当然8/は『名無し』が連れていき、アンゼロットは元の世界から拒絶されたために帰還もできない。
いくら反旗を翻したからといって、自分が主催幹部だった事実は変わらない。狙われる可能性は高いだろう。
仲間もいない。道具は現在タオルと名も無きカブトボーグ一つのみ。
あまりにも孤独かつ茨の道を、それでもアンゼロットは選んだのだ。
それほどまでに、アンゼロットが心に負ったダメージは大きかった。
「見てなさい……!」
涙を拭いながら、アンゼロットはまずは人が少なそうな場所へと走っていく。
まずはまともな服を手に入れねば始まらない。
そして肝心のゼロを討つ装備も必要だ。
ゼロは、手ごわい。
言動こそ馬鹿そのものだが、能力と実力は非常に厄介なのだ。
そもそも彼の力があれば、バトルロワイアルを開かずとも惑星一つを闇で支配できる。
唯一の天敵だったらしい
カービィは既にこの世にいない。なおさら容易だろう。
さらに言えば、本部でその姿をみかけることはなかったが、彼には直属の部下がいる。
暗黒物質・ダークマター。
ゼロと同じく憑依能力を持ち、上位種は人の型を取り剣の腕がたつらしい。
彼らを滅するには通常の武器ではまず無理だ。
虹だの愛だの、とにかくなんらかの加護を得た聖なる武器でなくては。
服を見つけたら、まずはその手の武器の情報を集めよう。
「ん?君、そんな格好でどうしたんだい?」
そんなことを考えていた矢先、アンゼロットは一人の参加者に見つかった。
(へ、変態――!ではないようですね……)
何故かその参加者を見た瞬間にそんな言葉がアンゼロットの頭を過ぎったが、
別になんのことはない。ちゃんと服も着ている優しげな青年だった。
(私も、だいぶ疲れているみたいですね……)
聞こえない程度に、アンゼロットはためいきをついた。
よく考えれば、今の自分の格好の方がよほど変態である。
そして改めて青年を見て、アンゼロットはその頭脳を回転させる。
青年はいかにも騙されやすそうな部類であり、見たところ一人だ。
こちらの装備はカブトボーグとタオルだけだが、実はまだある。
そう、自分で言うのも一般的にはあれだが、アンゼロットの外見は美少女に分類される。
こんないたいけな少女からお願いすれば、身包みやら支給品やらを寄越してくれるのではないか?
青年はここまで生き残ってきている以上、腕がたつか支給品に恵まれているに違いない。
「あ、あの……」
「何があったか知らないけど、そんな格好じゃ寒いでしょう?
ほら、お兄ちゃんでよければ相談にのるから、とりあえずあの建物に入ろう?」
「え?」
だがアンゼロットが口を開き、営業スマイルではい&Yesを行う前に、彼女の腕はひかれていた。
タイミングを逃したアンゼロットはそのまま青年に連れられ、建物の中に入っていった。
「だ、駄目です……こんなこと……!」
「あんな格好で外をうろつくなんて、余程の事情があったんだろう……?でも、襲われても文句は言えない格好だ」
「そ……それは……!」
「言えないなら、無理にとは言わないよ。……それに、そんなに怯えなくていい。
その様子じゃ、思い出したくもないほどの酷い目にあったんだろう。……大丈夫だ、安心して」
「あ……」
「せめて今くらいはそれを忘れさせてあげるから。僕に、その身を委ねてごらん……?」
……
「あ、あぁ……!も……だめです……なにかが、なにかがきちゃう……っ!」
「さぁ、嫌なことは全部忘れて、そちらの世界に旅立たせてあげよう……」
四 重 絶 ちょ『 キ ン グ ・ ク リ ム ゾ ン ! 』
「……ふぅ」
「まったく、キサマ急にいなくなったかと思えば何をしている?」
アンゼロットを抱えた青年が建物から出てくると、すぐ側に恐ろしげな形相の悪魔のような男が立っていた。
「いえちょっと……ってなんですかこの死体は!?」
「俺の前をちょろちょろとうろついていた目障りな豚を軽くSATUGAIしてやっただけだ」
【ガーネット@ジュエルペット サンシャイン】死亡確認
【エンジェラ@ジュエルペット サンシャイン】死亡確認
「して、キサマが抱えているその女はなんだ?」
「あぁ、アンゼロットちゃんですか?なんでも主催者幹部の一人だったそうなんですが……」
「何ィ!?ならば何故生かしている!主催者どもはこの俺のライブを潰したのだ!一人残らずレイプしてSATUGAIだ!
キサマにはレイプの才能があるのに何故それを生かさん!キサマがやらぬならこの俺が本当のレイプのやり方を教えてやる……」
「ちょ、ですからなんですかその嫌な才能は。
僕はちゃんと相手の確認をたったうえで、なおかつ相手から求めてくるまで基本手出しはしてませんよ!
そんなことより、とにかくなんかこの子、不憫で……どうにも主催側から使い捨てられたみたいですよ?」
青年と悪魔の会話を、アンゼロットはぼんやりとした頭で聞き流していた。
「チィ……まあいい、用済みにされた豚にもはや興味はないわ!キサマの好きにするがいい!」
「ありがとうございます。しかし……仮にもレジスタンスの一リーダーなんですから、過激な発言は控えてくださいよ」
(あれ……?)
そんな時、嫌な言葉――最初から最後までずっとだが――が聞こえた気がした。
レジスタンスの……リーダー……?
「あ……ぅ……」
「ん、どうしたんだいアンゼロットちゃん?」
青年が不思議そうに顔を覗き込んでくるが、体力を使い果たしたアンゼロットの口からは言葉が出せない。
「どうやらその顔、レイプされたりないようだな!この俺が――」
「ですから落ち着いてくださいよ。大体野外でも容赦なくできるのってあなたとアイスランドの遊星さんぐらいですよ?
……ごめんねアンゼロットちゃん。僕はノーマルだから外はNGなんだ。目的地についたらまた慰めてあげるからね」
(アイスランド……遊星……レジスタンス……そうだ、この人たちは……)
「む……ようやくついたようだな」
悪魔が歩みを止めた。
青年に頭を撫でられつつ、アンゼロットはゆっくりと首を動かす。
目の前には、大きな看板があり、こう書かれていた。
『ようこそ!レジスタンス・スイス支部へ!お土産は1Fで!』
本来であれば恐ろしいその一文も、今のアンゼロットはただぼんやりと眺めることしかできないのであった。
【ヨハネ・クラウザーⅡ世@D・M・C】
【状態】健康、ハイテンション
【装備】エレキギター、マイク
【道具】支給品一式、予備のギター
【思考】基本:レジスタンスとして主催者をSATUGAIする
1:仲間達と合流
2:ポーランド支部(ライブ会場)を襲った変態は確実に地獄送りにする
3:スイス支部で景気づけにライブを開く
※レジスタンスポーランド支部のリーダーだったようです
※過去とは別人です
【ラグナ@ルーンファクトリーシリーズ】
【状態】健康、アンゼロット抱っこ中、アンゼロットに同情
【装備】不明
【道具】支給品一式、不明品
【思考】基本:レジスタンスとして主催者を倒す
1:仲間達と合流
2:しばらくアンゼロットの様子を見る
※レジスタンスポーランド支部のメンバーだったようです
※過去とは別人です
【真昼の月アンゼロット@ナイトウィザード】
【状態】肉体・精神極疲労、職場への決別、ネタキャラ街道爆走中、ボーグに嵌った、KBウィルス感染、決意、抱えられ中
【装備】貰った服
【道具】バスタオル、出来立てカブトボーグ
【思考】
0:何も考えられない……
1:上司(ゼロ)をぶっ潰す
2:ゼロを倒せる武器が欲しい
※マユリが帰ったことに気付いていません。
最終更新:2012年02月16日 21:43