ドスッ
「…………な…………に…………?」
申公豹は、自身の体に違和感を覚えた。
体が、熱いのに……冷たくなっていく。
なんともいえない、奇妙な感覚だった。
遅れて気がつく。
自分の体が、貫かれていることに。
一体誰に?
中立である自分が狙われる確率は低いはず。
少なくとも、ディバイン・カオスの面々ではないだろう。
誰が、こんなことを?
振り向くこともできず。
傍観者・申公豹は息絶えた。
【申公豹@封神演義 (漫画)】死亡確認
「……!」
皇帝バグラモンは、すぐさま異変を察知した。
「こ、これは……!」
続いて気がついたのは意外にもこの面々の中では明らかに役立たずのニアラ。
そしてその様子を見たバグラモンは、確信した。
「総員、戦闘用意……!」
「!!」
バグラモンの号令が、途中でとぎれた。
気がつけば、バグラモンはその体を貫かれていた。
「ナイトはロリコンでないと!イイヤ、オトコノヒトトキモチイイコト!
おぱ……おぱ、おぱぱぱぱぱぱイイイ!おぱーい!大きいのセイギ!
わ、私ハ…グガ…ワタシ……ボクオマエラマルカジリ!もちロンセイ的意味デ!」
いかれた言葉を発しながら……いや本当に狂ってしまったダークナイトモンに。
バグラモンは非常に聡明だが、致命的ミスを犯した。
それは、早急にダークナイトモンを見限らなかったことだ。
彼は、鏡音レンに貫かれ、KLウイルス(当時Kウイルス)に感染しているのだから。
主催者でもワクチンを用意するのに手間取る危険なウイルス……
隔離させておけば大丈夫という話ではなかった。これが二つ目のミスだ。
下手に拘束して身動きを封じたがために、ウイルスは体外に放出されることがなかった。
さらに感染から長時間経過、これによりダークナイトモンの体内ではウイルスが爆発的に増殖。
いくらダークナイトモンといえど、増殖したウイルスによる内部侵略には抗えなかった。
自我をほぼ食い潰され、さらに刻まれた鏡音レンのデータも活性化。
結果、彼はモンスターとなった。元からデジタルモンスターだが、そういった話ではない。
凝縮、圧縮、増殖、進化。長い時間をかけて熟成されたKLウイルスの威力は、もはやかつての比ではない。
「ぐ……ぉぉぉ……!」
あのバグラモンが、膝をつく。
自身に侵入してくるウイルスに上書きされまいと、渾身の力で抵抗する。
常人であれば即座に狂う凶悪なウイルス相手に自我を保てるのはバグラモンだからこそできる芸当だ。
いくら彼でも、気を抜けば即座に侵略をゆるしてしまう。故に、身動きがとれない。
「あわわわわ……」
ニアラは泡を吹き出しながら、去っていったダークナイトモンに恐怖していた。
自分が攻撃対象に選ばれなかったのは幸いだったが、すぐにまた嫌な汗が出てきた。
(悪夢だ……早く奴を完全滅殺しなくては……!)
鏡音レンより遥かに大きい身体を持つダークナイトモンは、下半身の槍の方もそれに伴い巨大。
そんなもんでぶち抜かれたら、ウイルス以前にショック死か大量失血死直行だ。
そしてもし耐えても、即座に流し込まれる膨大な量のウイルスに耐え切れる者はまずいない。
いても、バグラモンクラスでなければ無理だ。
「ぎゃあああああああ!」
近場から悲鳴が響く。誰かがはやくも犠牲になったのだろう。
外と内部から同時に対象者を破壊し、己の欲を満たしていく、悪夢の存在誕生の瞬間だった。
【
二日目・18時40分/アフリカ・ネオ・アルカディア跡】
【ダークナイトレン@デジモンクロスウォーズ+鏡音レン】
【状態】真KLウイルスの塊、デッドリーアックスモンとデジクロス済み、本能優先
【装備】ツインスピア
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:己の欲望に従う
1:ランダム徘徊し、気に入った相手を貫く
※ダークナイトモンでも鏡音レンでもない、混合性の第三の人格のようです
※現在、誰かを貫いている最中です
【神竜ニアラ@セブンスドラゴン】
【状態】健康、恐怖
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】
1:とりあえず死にたくないし変態にも会いたくない
2:バグラモンの側にいるべきか……?
3:怖くて動けない
※真の黒幕がゼロだと分かりました
※10/の戦闘能力を知りました
※リュウセイが死んだ事を聞きました
【バグラモン@デジモンクロスウォーズ】
【状態】ダメージ(中)、体内ウイルスとせめぎ合い中
【装備】大剣装備
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:主催者を皆殺しにし全宇宙を征服する
1:早急に体内のウイルスを駆除。その後ダークナイトモンを始末する
2:出来るだけバグラ軍を集める
3:同盟軍のメンバー集める
※次元を操る力は制限されています
※10/の能力は推測ですがある程度は見抜いています
※ビッグバンと情報交換しました
※真の黒幕がゼロだと分かりました
※10/の戦闘能力を知りました
最終更新:2012年02月20日 02:00