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「……………」
「……可能な限りは協力する」
「……………」
(これも『真の主催者』の仕業なのか……【因果律操作】、マジ厄介。
 ……だから、神様ってのは嫌いなんだよね……)

 因果律操作、つまり『名無し』は偶然を任意に起こすことが出来る。
 はっきり言って、この世界は奴の手中にある可能性が高い。

「……………」
「……………」

 どれくらいの沈黙が続いただろうか?
 数分かもしれないし、数時間かもしれない。
 そんな中、無気力な紫は10/に話しかける。

「……私は間違っていたのかしら……?」
「さぁね、誰にでも間違いを犯すことはあるさ……」
「貴女は乾いてるのね……」
「なんてね……私だって正直辛いさ、あんなもの見せられたらね……
 平気な振りして、それを必死に隠しているだけなの、これがね……」

 10/は確かに色々と隠していた。
 常に他人から一歩引いた位置で、肝心な時だけに動く。
 言わば、プロの仕事人のような動きだった。
 故に誰にも知られたくなかった。
 自分の素性も能力も感情も目的も全てを、だ。

「最初にも言ったが……私はただの一参加者だ。
 レジスタンスも連合もDCも……ましてや主催者も関係ない」
「…………」
「妖怪である貴女とは何もかも違う……けど、一つだけ共通項がある」
「…………何よ」


 自身の右の掌を紫の心臓に当てる。
 そして、声を荒げて、紫に話しかける。


「貴女はまだ生きているッ!!!
 私もッ!! 今をこうしてッ!! 鼓動は続いているッ!!
 なのにッ!! 絶望のどん底だぁ? 冗談じゃねぇッ!!!
 私は絶望ってのがッ!! 世界で13番目くらいに嫌いなんだよッ!!」


 10/は言葉と共に紫の胸を揉むッ!!


「あっ……んん……って、何してんのよ!!」
「やっと……本音が出たようね」
「アホか!」

 紫は顔を赤らめて、10/の頬を平手で叩く。
 しかし、10/は非常に満足気な笑みを浮かべる。

「私の知り合いが言っていた……
 『気合を入れたいときは物理的に殴ればいい』と……けど、私は女を殴る趣味はない。
 殴っていいのは気に食わない男と化け物だけと決めている……」
「だからって……揉むことはないでしょ、揉むことは……」
「怒れるくらいの元気があるなら、重畳でしょ」

 我慢していたものが決壊して、紫は脱力した。
 そのまま10/の身体に寄り掛かるように倒れこんだ。
 それを10/はそっと支える。

「……今、こっち、見たら殺すから……」
「分かってる、あんまり溜め込むと辛いだけさ」
「貴女がそれを言う?」

 声しか聞こえないが、その声からは悲しさが伝わった。
 10/はしばらくはこのまま彼女を支えようと静かに思った。


 そして、数分後。 


「レジスタンスが壊滅してんだったら、私としては動きやすい」
「どういうこと?」

 二人はこれからを考える。
 今までの流れは主催vsタクアンにレジスタンスが少々。
 今、タクアンが倒れ、レジスタンスも壊滅状態。
 今の構図は主催vsディバイン・カオスvsアンチボーグ同盟に成り替わった。

 なら、彼女たち、残党レジスタンスが取るポジションは……。


「……知っているか、ゆかりん。『ワイルドカード』ってのは大ピンチの時に使うから、
 『切り札(ジョーカー)』になるんですっぜ?」

 10/の手にはいつの間にかトランプのカードが握られていた。
 唯一、紫の方を向いていたのは『白黒の服を着たピエロが描かれたジョーカー』のカードだった。



「さあ、レジスタンスだ、自由を掴み取りに行きましょうや……!」





二日目・17時45分/???】


【八雲紫@東方Project】
【状態】傷心、レジスタンスリーダー代行
【装備】不明
【道具】支給品一式、不明支給品一式
【思考】
基本:『生きて』主催打倒に動く
1:うざい連合は潰す。
2:レジスタンスの生き残りを探す。
※隙間を操る力は一部制限されています
※レジスタンスの幹部です。


【10/@TCBR】
【状態】健康、左の頬が腫れた、脱空気
【装備】ドス(短刀)@現実
【道具】支給品一式×2、自作のコンピュータ、 ティーセット一式、トランプ、その他不明
【思考】基本:『名無し』の因果を断ち切る。
1:紫をサポートする
2:8/が気になる。
3:6/……ファントム……妖夢が心配になってきた。
4;本物のクウガが見れなくなったのは、ちょっと残念。
5;バグラモン達とは敵対するかもしれんが、関係ない。


「それにしても……貴女がそんなこと言う奴だったとわね」
「いや、今のはその場のノリ」
「でしょうね」
「私にゃ熱血は似合わないからね」

 また自分らしくないことを言ってしまったとしみじみ思う10/であった。


 ◆ ◇ ◆ ◇


 ――夢を見ていた。

 ―――夢の中の女の子は絶望していた。

 ――――深く暗い、光さえない絶望の暗闇の中に一人……。

 ―――――けど、最後に光が灯ったような気がした。


 ◆ ◇ ◆ ◇


 ディバイン・カオスの本拠地のとある一室で居眠りをしていたメリー。
 その最中、変な夢を見ていた。が、当人は半分くらいしか覚えていなかった。

「……変な夢だった」
「変な夢ってどんなの?」
「うーん……ごめん、思い出せない」
「そう……はい、水」
「ありがとう」

 ベッドの上で蓮子が持ってきた水を一口飲む。
 旨くはない、不味くもない普通のミネラルウォーターである。

「本当に変な夢だったなぁ……」

【二日目・17時50分/アフリカ・ネオ・アルカディア跡】
【宇佐見蓮子@東方Project】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:とりあえず生き残ることを考える
1:生き残るために同盟に入る

【マエリベリー・ハーン@東方Project】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:とりあえず生き残ることを考える
1:生き残るために同盟に入る
2:変な夢だったなぁ……
最終更新:2012年02月20日 17:49