「つまり俺のやり方に皆、着いていけなくなって全滅してしまうから、俺は苦渋の決断でボーグアンチ連合を結成したんだ」
(この男は何を言っているんだ?)
謎の首領……。いや龍昇ケンは、ダークゼロに自分がボーグアンチ連合を作った理由を話していた。
だが残念な事に凡人のダークゼロには、これっぽっちも理解できなかった。
「やはり、俺の事を理解出来るのは、俺と同じ天才である天野河リュウセイだけだ。だというのに、どっかの最弱ボスのせいで……」
「悪かった。俺が悪かったから、もう変な話をするのは止めろ。こっちまで、気がおかしくなってきそうだ」
ダークゼロは色々と精神的に限界が来ていた。
この男は、さっきから訳の分からない気が狂ったような事ばかり言っている。
その影響か……。
(待てよ?この男の言っている事が理解出来ないのは、俺がこいつを超える天才になったからじゃ?)
ダークゼロは、自分が天才になったんじゃないかと考え始めていた。
そんなんだから、ダークゼロはターンXに踏み潰された。
「ん?何か踏み潰したな」
「おい待て!ギンガナム!止めろ俺の知り合いがいる!!」
「これ以上、やり過ぎた真似は止めて欲しいのも私だ」
ターンXから、一人の少年が降りてくる。
ケンはその少年を知っていた。いや知らない筈が無い。
何故なら、その少年は自分の唯一無二の親友であり、殺さねばならない宿敵なのだから。
「そうか……。地獄より舞い戻ったか……天野河リュウセェェェェイ!!!」
「ああ!じめじめしてたし、何より血生臭くて嫌だったから、閻魔様の背後を突いて地獄を潰して来てやったぜ!」
「まさか、地獄から生還出来た事に驚くのも私だ。でも直ぐに、ズガンされそうで怖いのも私だ」
それを聞いてケンは笑う。
そうリュウセイの復活(平行世界の別人だが)により崩れていた未来予想図は、完全に元に戻り
今、ケンの中に出来ていたのは、天才のみに許される未来回想。つまり、この殺し合い最早ケンの思うがままなのだ!
「見える!俺には見えるぞ!リュウセイ!!今、ここで天才たる俺が貴様を倒し、この殺し合いは止まる!!何故なら……」
ケンは一呼吸置き、再び口を開き断言した。
「俺が天才だからだ!!!!!」
「いや意味わかんないし」
「俺は貴様を倒す事で更に大いなる力を手に入れる!そして、それが打倒ゼロに繋がり殺し合いは止まる!!」
「よく分からないけど、売られた勝負は買うぜ!」
リュウセイがトムキャット・レッド・ビートルを取り出すのを見て、ケンも同じくキー・オブ・ザ・グッド・テイストを取り出す。
「行くぞ!チャージ3回 インフェルノエントリー デスオプションバトル!」
「インフェルノエントリー デスオプションバトルだとぉ!?」
ギンガナムは驚きの声を上げた。
「知っているのかギンガナム?と驚くのも私だ」
「ああ、前々回の殺し合いにおいて、私が
トップハム・ハット卿との最終決戦にて行った古の死のルールだ。
まさか、こんな所でお目にかかれようとはな」
そう、皆さんも覚えてる人は多いのではないだろうか?
7期屈指の名バトルとして知られる。ギンガナムとトップハム・ハット卿との最終決戦において使用したルールである。
あの激戦の影響により、真の聖杯は力が半減され、更に対主催に打倒主催の道を切り開いたなど、殺し合いにも多大なる影響を与えたあの闘いは必見である。
「チャージ3回 インフェルノエントリー デスオプションバトル!」
「(受けるつもりか!リュウセイ!!)ユーゼス!今すぐターンXに乗り込め!巻き添えを喰らっても知らんぞ!!」
「既に乗り込んでるのも私だ」
ユーゼスがターンXに乗り込んだ瞬間、轟音と共にイギリス全土が揺れたかと思えば
リュウセイとケンの前に、地中よりチャージ台とフィールドが姿を表す。
「なんて、強大なオーラを放っているフィールドなんだ……」
「どうした?怖気づいたかリュウセイ?」
「笑わせるな!行くぜ!!」
リュウセイがマシンの後輪をチャージ台の擦り付ける。先ず一回目のチャージだ。
しかし、その瞬間トムキャット・レッド・ビートルより、強大なエネルギーがリュウセイの体を流れた。
「何てチャージ台なんだ……」
だが、手を休ませる訳にはいかない。リュウセイは咆哮をあげながら二回目のチャージに挑む。
凄いエネルギーだ。一回目の時よりも、力強いエネルギーが流れ込んでくる。
だが、倒れる訳にはいかない。再び三回目のチャージを行う。今度は意識を手放しそうになる。
それを堪え、リュウセイはフィールドに向かってチャージが完了した、トムキャット・レッド・ビートルを投げ込む。
同じくチャージが完了したケンも自らのマシンを投げ込む。
「「チャージイン!!!!!」」
天才的なチャージインだ。
「テールスピンドリフト!」
開始早々リュウセイは必殺技を繰り出す。
その叫びに応じ、トムキャット・レッド・ビートルはケンのキー・オブ・ザ・グッド・テイストの横に回り込む。
そのまま、ヘラクレスオオカブトを模様した、巨大な角でキー・オブ・ザ・グッド・テイストを押さえ込む。
「振りほどけ!キー・オブ・ザ・グッド・テイスト!!!」
「遅い!」
トムキャット・レッド・ビートルは、そのままキー・オブ・ザ・グッド・テイストを場外まで投げ飛ばす。
「なんてな?天才であるこの俺に最早そんな技は通じん!」
それを証明するかの如く、キー・オブ・ザ・グッド・テイストは受身を取ると、場外のギリギリ手前で急停止する。
「何!?」
リュウセイが驚くのをよそにキー・オブ・ザ・グッド・テイストはトムキャット・レッド・ビートルに向かって、砲弾のように突っ込んで行く。
「テンシンドンターボ!」
ケンが叫んだ瞬間、キー・オブ・ザ・グッド・テイストが黄色に輝きだしケンの背後に天津丼が現れる。
「なんという圧倒的パワー……。もろに喰らえば、その辺のMSでは木っ端微塵だぞ!」
「二人の戦いを冷や冷やしながら見守るのも私だ」
キー・オブ・ザ・グッド・テイストの炸裂した必殺技がトムキャット・レッド・ビートルを襲う。
「かわせ!」
その一声と同時にトムキャット・レッド・ビートルは上空に向かってジャンプをした。
標的が消えたキー・オブ・ザ・グッド・テイストは、トムキャット・レッド・ビートルの居た場所を素通りする。
それだけではない。そのまま重力に従い、トムキャット・レッド・ビートルはキー・オブ・ザ・グッド・テイストの背後に落下して来たのだ。
「なんだと!」
「貰ったぜ!レッド・レッド・メテオバースト!!!」
トムキャット・レッド・ビートルが赤く輝き速度を増す。直接喰らえば確実に敗北の一撃だ。
そんな、絶対絶命の状況でもケンは冷静だ。そして天才的にケンはある方法に出る。
「回転しろ!」
「何!?」
ケンの指示に従いキー・オブ・ザ・グッド・テイストは氷で車が滑ったかのようにスピンを始める。
更に、そのままトムキャット・レッド・ビートルに体当たりを仕掛けてきた。
「迎え撃て!トムキャット・レッド・ビートル!!」
しかし、それに怯むことなく、トムキャット・レッド・ビートルはキー・オブ・ザ・グッド・テイストに向かって行く。
そのまま両者が激突する。その瞬間、余波によりターンXでさえ後ろに退いてしまう程の暴風が発生した。
そして、激突した二機のマシンは――。
「ギリギリ持ちこたえたか……」
「やるな。リュウセイ」
場外近くまで後退させられるも、両者のマシンは未だ健在していた。
「考えたな。確かに、無防備な背後からの攻撃では確実に今の一撃で決まる。
しかし、回転を加えあえて向かっていく事により、レッド・レッド・メテオバーストの威力を殺しダメージを軽減したのだ。天才を名乗るだけあってあの小僧……できる!」
「解説乙と言うのも私だ」
ここまで両者共、一歩も譲らぬ激戦を繰り広げている。
気付けばリュウセイ、ケンの二人の顔は汗に濡れ、息も上がっている。
「ケン。お前まだ本気を出していないんだろ?」
「なに?」
「出せよ。お前の本気を」
そうここまでの激戦を繰り広げても尚、ケンはまだ本気を出していないのだ。
「し、しかし俺が本気を出せば、全員俺に着いて行けなくり全ては滅びる……」
「お前怖いんじゃないのか?」
「何!?」
「さっきから話を聞いてれば、天才だの何だの言ってるが、結局お前は何かと理由を着けて闘いから逃げてるだけだ!」
「なんだと!」
「だってそうだろ?本当に殺し合いを止めたかったら、ボーグなんとかなんて変な組織を作らずに。もっとまともな組織を作れば良かったじゃないか?
それを、お前は訳の分からない理屈で何かと理由を着けて自分は闘いから距離を置いてるじゃないか!」
「違う!そんなやり方では、全員俺のやり方に着いて行けなくなってしまい、全ては滅びてしまう。だからこそ苦渋の決断で……」
「何でそんな事が分かる?」
「え?」
「何で未来予知能力者でも無いお前に、そんな事が分かるんだよォォォ!!!!」
「ならば教えてやろう!それはこの俺が天才だからだァァァ!!!!」
リュウセイの問答にケンはそう応える。
「行くぞリュウセイ!お望みどおり、俺の本気を見せてやる!そして、この俺が正真正銘本物の天才だっていう事を、お前を倒し今ここで証明してやる!!!!」
「来い!全て受けきってやる!!!!」
ケンは宣言する。今ここで天野河リュウセイを倒し、自分が正真正銘の天才である事をここに証明すると――。
そして、リュウセイも宣言する。ケンの全てを否定し、ケンの本気を全て受けきってみせると――。
「この一撃で全てが決まる」
「胸が高鳴ってくるのも私だ」
そして二人の観戦者は、この天才対決を制した勝者の誕生を目にする事となる。
「チャイナクック・マーベラス・満漢全席・完全版!!!!!!!」
以前、この技を使用した時、チャイナクック・マーベラス・満漢全席は不完全な物であり、リュウセイを倒すにまでは至らなかった。
しかし、正真正銘本物の天才になったケンは、とうとう満干全席を完成させたのだ。
「「リュウセイ!」」
「ぐっ耐えろ!俺のトムキャット・レッド・ビートル!!!」
キー・オブ・ザ・グッド・テイストから、多種多様で様々な中華料理がエネルギー弾となって、トムキャット・レッド・ビートルに襲い掛かる。
だがトムキャット・レッド・ビートルは揺らぎながらも、その集中砲火を耐え続ける。
「肉団子、あんまん、粽、等等、天津!!!」
「ぐわあああああああああああああ!!!!」
だが中華料理の集中砲火は三日三晩72時間続くのだ。まだまだ満干全席は始まったばかりだ。
「ぐっ……」
「何という攻撃だ。一つ一つが惑星破壊クラスの……いや宇宙、そのものを消滅させるかもしれん攻撃だぞ?」
「それを放ち続けるケンが天才ならば、それを耐え続けるリュウセイも天災と思うのも私だ」
それでも、リュウセイは耐え続ける。惑星一つを軽々消し飛ばせ下手をすれば、宇宙そのものを消滅させる攻撃を三日三晩72時間も喰らい続けるのだ。
それは本物の地獄すらも生ぬるく感じる程の激痛であり苦しみであろう。
「まだまだぁ!ツバメの巣!フカヒレ!仔豚の丸焼き!等など八種冷菜盛り合わせ!!!」
「うぐおわああああああああああああああああああああ!!!!!」
リュウセイが後ろに退く。体は激痛のあまりそれ以外は何も感じられない。だが、リュウセイは耐える耐え続ける。
「カニあんかけチャーハン!中華飯!塩ラーメン!」
「ごはああああああああああああああああああああああ!!!!」
「高級海老のチリソース煮!麻婆豆腐!杏仁豆腐!」
「がああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「常夏の焼香煮付け!トナカイのステーキ!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
~三日後~
「俺は耐える!耐えて見せる!何故なら……。俺には絶対にお前を止めなければならない、理由があるからだァァァ!!!!!!!」
「止めだァァァ!!!!天野河リュウセイ!!!!!!!」
最後の中華料理がトムキャット・レッド・ビートルに向かっていく。
「勝った!」
立ち込める爆煙……。しかし――
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
「な、何!?」
リュウセイは立っていた。
そう、リュウセイは耐えたのだ。トムキャット・レッド・ビートルは耐えたのだ。地獄の三日三晩72時間を!
「な、た、耐えたというのか……俺の満干全席・完全版を……」
「これで分かったろケン!お前は天才になったかも知れない!だが結局は闘いから逃げていた。ただの臆病者だったんだよォォォ!!!!!!!」
「そ、そうだったのかあああああああああああああああ!!!!!」
疲労しきった隙を突きリュウセイは最大の必殺技をキー・オブ・ザ・グッド・テイストに叩き込む。
「アルティメット・レッドアウト・ゴールデンマキシマム・バーニング!!!!!!!!!」
トムキャット・レッド・ビートルの目が光り体は赤いオーラを纏っている。
そのまま赤い砲弾となったトムキャット・レッド・ビートルは、キー・オブ・ザ・グッド・テイストを場外に弾き飛ばし、あまりに吹き飛びすぎお星様になった。
「負けた……」
「お前の未来予想図は崩れ去ったな……」
ケンは手と膝を突く。それを見たリュウセイは一言そう言った。
「俺はどうすればいいんだ……」
「悪い俺、用事出来たから行くよ」
「用事て?」
「適当に考えといて」
呆気に取られるケンをその場に置きさり、リュウセイはターンXに乗り込むと何処かに行ってしまった。
「え?」
【五日目・22時00分/イギリス】
【謎の首領(龍昇ケン)@???(人造昆虫カブトボーグV×V)】
【状態】え?
【装備】不明
【道具】不明
【思考】基本:カブトボーグを滅ぼし世界を救う
0:え?
「そうか俺は天才だったんだ!」
そしてダークゼロは自分が天才であることに気付いた。
【ダークゼロ@星のカービィ 参上! ドロッチェ団】
【状態】正真正銘本物の天才
【装備】天才的になし
【道具】天才的な道具
【思考】基本:天才的に考えてゼロを殺す
0:天才的に考えて俺は天才だ!
1:天才的に考えてゼロの手伝いは癪だが参加者は消していく
2:天才的に考えていずれは主催も滅ぼす
3:天才的に考えて謎の首領に従わざるを得ない
4:天才的に考えて次の話では時刻表は戻るだろ
※天才的に曙は消滅しました
「おいここ何処だよ?」
「尸魂界に強制送還されたようだ」
「何で?」
「地獄を潰した罪に問われていると思うのも私だ。そして主催側から排除されたと思うのも私だ」
【ユーゼス・ゴッツォ@スーパーロボット大戦α(7期世界)】尸魂界に強制送還確認
【
ギム・ギンガナム@∀ガンダム(7期世界)】尸魂界に強制送還
【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグ V×V(平行世界)】尸魂界に強制送還確認
最終更新:2012年02月23日 01:15