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「生き残った人だけを認めるなんて、そんなの無茶苦茶すぎるよ!」

 真夜中の静寂が辺りを包み、建物や木々の間に冷たい風が吹き付ける街中で少女の声が響いた。
 人々の幸せを守り抜いた愛の力を持つ伝説の戦士である、キュアピーチというプリキュアに変身する少女の桃園ラブは今の状況に怒りを燃やしている。
 ラビリンスやブラックホール達からみんなを守り、いつものように平和な毎日を過ごしていたが、突如としてそれが脅かされた。

「みんな幸せに生きる権利があるのに……!」

 日本の人口が増えすぎたという理由だけで、仲の良かった人達で互いに殺し合いをさせるというバトルロワイアルは彼女にとって、到底許せる行為ではない。
 だから、誰の犠牲も出さないで戦いを止めて、それからみんなで助かる方法を一刻も早く探そうとラブは決意した。プリキュアの力は人々を守るためにあるのであって、それで誰かを傷つけるなんてあってはならない。
 一方的に見せしめにされた人達への黙祷を捧げた彼女は、すぐに足を進めた。

「とにかく、みんなを探さないと! どこにいるのかな……」

 街灯の明かりがあるとはいえ、今は深夜の時間。闇に覆われた道を見渡しながら必死に探すが、そう簡単には見つからない。
 加えて、殺し合いという異様に満ちた状況がラブを焦らせていた。こうしている間にもどこかで誰かが犠牲になっているかもしれない……その不安が彼女の胸中にどんどん膨れ上がっていく。
 そんな中だった。

「……」
「えっ?」

 ピョンピョン、とアニメで使われるSEのように軽い音が耳に響いて、ラブは足を止めた。
 何事かと思って周囲を見るが、人影はない。気のせいかと思って進もうとした彼女だが、その直後に足をトントンと叩かれる。
 それにつられて足元を見てみると……なんと、そこにはサッカーボールのように丸くて赤い、妖精のような生き物がいた。
 その外見とつぶらな瞳はとても愛嬌に溢れていて、ラブは一瞬で表情を輝かせてしまう。伝説の戦士プリキュアに選ばれたとはいえ、彼女も女子中学生。可愛いものに目を奪われてしまうのは当然だった。

「うわぁ、可愛い!」
「……」
「ねえ、お名前を聞かせてくれてもいいかな? あたし、桃園ラブ! あなたは?」
「……」

 ラブは問いかけるが、何も答えない。
 それも当然だった。目の前にいるボール、ワドルディは人の言葉を喋れない。ワドルドゥ隊長の通訳があって始めて、他者とのコミュニケーションが取れる。
 彼らの通訳ができないラブに、ワドルディと意思疎通することができるわけがなかった。

「……もしかして、あなた喋れないの?」
「……」

 ワドルディはこくこくと頷くと、デイバッグから鉛筆と紙を取り出して小さな手で文字を書く。それを受け取ったラブは「ワドルディ」と可愛らしい文字が書かれているのを見た。

「ワドルディ……それが、あなたのお名前?」
「……」
「そっか、よろしくね! あたし、あなたのことも守ってみせるから!」
「……」

 そのまま勢いよく飛び込んできたワドルディを、ラブはしっかりと受け止める。
 ラブはワドルディがどんな生き物で、どこから来たのかも、何を考えているかも知らない。だけど知らないなら、これから守りながら知ればいいだけ。
 ワドルディの小さな身体を優しく抱きしめながら、桃園ラブは強い決意を固めた。



【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
【状態】健康
【装備】リンクルン@フレッシュプリキュア!
【道具】基本支給品一式、大量のドーナツ
【思考】
基本:絶対に殺し合いを止めて、みんなが助かる方法を探す。
1:まずは誰かを探しながら、ワドルディを守る。
〔備考〕
※9期とは関係ありません。


【ワドルディ@星のカービィ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:桃園ラブと一緒に行動する。
〔備考〕
※6期とは関係ありません。
※アニメ出展なので、喋る事ができません。
最終更新:2012年07月24日 08:17