アットウィキロゴ
諸事情により、日本以外の全ての国が滅びた。
サイド3コロニーのジオン公国も例外ではなく、ここ東京に本拠地を移し、TCBRに臨んでいるのだった――

ザビ、という表札が掲げられた一軒家にて、何人かの人間たちが食卓について顔を突き合わせていた。

「兄貴。流石に人員削減にも程がある」
ドズル・ザビがそう問いかけると、ギレン・ザビは新聞から顔を上げることすらせず答えた。
「何だ。いきなり」
「今、余裕がないのは分かっているが、戦いは数だよ兄貴。これでは戦いようがないではないか」
「勢力の存続自体が危ういのだ。贅沢を言うな」
「だが、これではまるで家族経営だ」
そう言って、ドズルは周りを視線で示した。キシリア・ザビが何やら熱心に雑誌を読んでいる。最近、ダイエットを始めたらしい。何でも指揮官の美貌が失われると兵士の士気が下がるんだとか。顔の半分をマスクで覆っているような人間に美貌も糞もないだろうとか思うのだが、言うと怒り出すので何も言わないでおく。
その更に隣では、最も豪華で荘厳な椅子で、デギン・ソド・ザビがぐーすかと寝てしまっている。最近では痴呆の気があるようだ。起きていると色々面倒だから触らないでおく。
デギンの向かいは空席だ。ガルマのものだが、TCBRが始まった時に何処かへ行ってしまった。まあガルマのことだから気にしないでおく。
それが、ジオン公国首脳陣の現状だった。国としてどころか、一つの家族としても、ザビ家自体が危うい感じなのは気のせいだろうか。
ちなみに兵士は居ない。経費削減の為に、ギレンがほとんど切ってしまったのだ。

「ジオン再興どころか、TCBRに生き残ることさえできない」
ドズルはそう言って、バンと机を叩いた。強面の彼がそういうことをやると、とても迫力があるが、そこは家族。もう慣れてしまったようで、ギレンもキシリアも眉一つ動かさなかった。
「せめて兵士の再募集を掛けるべきだ。今の就職難なら適当な数は集まるだろ」
再び机を叩くドズル。そこまでして、ようやくギレンが顔を挙げた。
そして、とても億劫そうに言う。
「なら、お前がやれ。予算はお前の食費だ」
「な、おい兄貴」
「折角減った人員だ。どうせなら優秀な人間を捕まえてこい」
そう言って、ギレンは再び新聞に顔をやった。何をやってるのかと思えば、クロスワードパズルだった。
ジオンは駄目かもしれない。ドズルは頭を抱えてそう思った。


【一日目・00時15分/日本・東京・ザビ家宅】

【ギレン・ザビ@機動戦士ガンダム】
【状態】健康
【装備】クロスワードパズル@新聞
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:む、縦の5が分からんな。

【ドズル・ザビ@機動戦士ガンダム】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:やらせはせん……やらせはせん……ぞ

【キシリア・ザビ@機動戦士ガンダム】
【状態】健康
【装備】雑誌
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:???

【デギン・ソド・ザビ@機動戦士ガンダム】
【状態】痴呆
【装備】なし
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:zzzzzz
最終更新:2012年07月26日 02:30