アットウィキロゴ
「Have A Nice Day(ごきげんよう!)」
俺は、腹から内臓を撒けくたばっているクソガキめがけ、そう言ってやった。
まったく、俺が下手に出ていればつけ上がりやがって。どいつもこいつもクソ野朗ばっかりだ。
今度も俺を舐めた奴がいたら、例外なくブッ殺してやる。確かさっきOKって言ったよな、神様?
チェーンソーに付いた血を適当に振り払ってから、俺はその場を立ち去った。

しばらく歩いていると、俺の視界に人影らしきものが写り始めやがった。パッと見、年は高校生ぐらいか?
さぞかし金のかかっていそうな出で立ち。なんとなく眺めているとムカついてくる髪型。
それを見ただけで、俺は確信する。こいつはさっき殺したクソガキと同類だ、とな。
あの自分が正しいと思い込んでやがる目つき。全身から匂って来る上流階級サマの雰囲気。
上等だ。お前もこのポスタル・デュード様がバラバラのドロドロでグチャグチャにして――――
そうこう俺が頭の中でチェーンソーのシミュレーションを行っていると、奴の方も俺に気付いたらしく、
「おい、そこのキサマ! 丁度いい、このオレにここがどこなのかを教えるがいい!」
という高圧的丸出しなどこかで最近聞いたような目線からの立場でよし殺す。
「ブ ッ コ ロ ス ! !」
俺は先ほどクソガキにやってのけたのと同じように、まず奴を地べたに這い蹲らせてから殺してやることに決めた。
チェーンソーをフルスロットルで起動させ、奴の元へと俺は突撃する。
「ふぅん……キサマもどうやらオレに歯向かう気らしいな。いいだろう、格の違いというものを思い知らせてやる!」
奴が喋べりながら、何かを懐から取り出しているのが見えたが、そんなのはどうだっていい。さっさと死ね。
射程内にまで近づいた俺は、奴を突き飛ばし、そこに唸りを上げるチェーンソーを突き立てた。

いや、突き立てようとした。

「いけませんねぇ、人殺しは」
いつのまにか、俺と奴の間に妙ちきりんなオッサンが割り込んできていて、俺のチェーンソーを片手で受け止めている。
何だこいつは。かつて俺はロケットランチャーを連発する着ぐるみ野朗を見たことがあるが、こいつはそんなもんじゃない。
「殺人未遂で貴方を逮捕します。神妙にしなさい」
そのオッサンは俺からチェーンソーを取り上げると、即座に手錠で俺を拘束しやがった。どうやらこいつ、ポリ公らしい。
しかし警察なら俺は嫌と言うほどお世話になっているし、どれだけ無能なのかも熟知済みだ。
三分前に捕まえた奴の顔を忘れている鳥頭なんざ、どうとでも誤魔化せる。
そう思っていた時期が、俺にもありました。
「では、ごきげんよう。あの方の機嫌を損ねないよう、注意して下さい」
オッサンの言葉と同時に俺は意識を失い、底の見えない闇へと墜落していった。


「気がつきましたか?」
気が付けば、俺はイラつく程光に満たされている空間に、何故か正座させられていた。
目の前には……よくゲームとかでありがちな『女神』っぽいババアがいる。もちろん俺はこんな奴知らない。
だが俺は、背筋を走る嫌な予感を抑えられないでいた。なんでだ?
「ああ、あの方は気にしないで下さい。言わば、一種のオブジェとでも考えてもらえれば」
あの方? 俺は奴が示した方向に首を傾けた。そこには、人の形をした何かがいる。一見すれば、デブった中年オヤジだ。
しかし、眼にまるで生気が感じられない上、自分でも聞こえない程の小声で、ブツブツと何かを呟き続けているそれは、到底人間じゃねえ。
「さて、貴方の処遇についてですが」
奴は俺に向き直り、そう話を切り出した。よくわからないが、嫌な予感が止まらない。なぜ? どうして?

「貴方はチート行為を働き、世界の秩序を乱しましたね?」

一気に全身を支配した嫌な予感に突き動かされ、俺は自分でも訳の分からない弁明をまくし立てていた。
「いや、待ってくれ! 何かの誤解だ! 俺は健全に不健全なポスタルライフを、できるだけ快適にやりたかっただけなんだ!
決して誰かに迷惑をかけたわけじゃない、極めて個人的な理由でやっただけだ! 大したことじゃないだろ!?」
「その点に関しては認めましょう。しかし、問題なのは『チートそのもの』です」
「だから……ああわかった! もうチートで武器無限なんかしない! 地雷を敷き詰めて街一つ地雷原にしたりしない!
猫をサイレンサーにしたりして遊ばない! この通りだ、反省してる! 許してくれ!」
「……その言葉に嘘、偽りはありませんね?」
「はい!」
「本当に理解していますか?」(同じ質問を三回繰り返す)
「はい!」
「本当に理解していますね?」(同じ質問を三回繰り返す)
「はい!」
「本当に理解していますか?」(同じ質問を四回繰り返す)
「はい!」
「本当は理解していますね?」
「はい!」
「本当は理解していませんね?」
「はい! ……え、あ、ちょっと待、今のは言葉のあやで」

「…あなたを時の流れに戻すにはまだ早いようですね。もう一度、最初からわたしの問いに答えなさい」




――ポスタル・デュードが永遠の世界の住人となるのには、それほどの時間は必要なかったという。


「フッフッフッ……フゥーッハッハッハッハッハ! 強靭! 無敵! 最強!!」
海馬瀬人は、己に支給されたカードが効力を発揮したのを見て、ご満悦極まりなかった。
当初は意味が判らなかったが、襲い掛かってきた眼鏡の中年女性に一枚使ったことで、理解が及んだ。
このカードは『アンチロワカード』と言うらしく、何でも「表記された《バトルロワイアルにおける推奨行為》の制限、及び違反者の裁断」を
主な効果とするものらしい。要するに書かれたルールを破ったらペナルティが課されるということである。
余談だが、彼には同時に『ロワカード』なるものも支給されていたが、こちらはまだ目を通していない。
現在まで使ったカードは、眼鏡女に使った「ロワ補正全般禁止」、及び先刻の愚か者に使った「殺傷行為全般禁止」の二枚。
眼鏡女・愚か者共にどこぞへ消えてしまったが、そう簡単に戻ってこれる場所ではないだろう。そして、このカードの効果は丸一日続くという。
つまりこのエリアにいれば、まず殺されることはない。それどころか、歯向かってくるバカに制裁を加えることができる。最高だ。
他のカードには「野比玉子禁止」「ステルスマーダー禁止」「近距離戦闘全般禁止」等と記されており、正直意味が判らない物も多い。
だが判る範囲でも有用なものが少なくないのも事実であった。カードを使うことにかけて、自分を越える者は存在しない。
「ククク……見えるぞ、俺を導く栄光のロードが! 誰も俺を止めることはできん! クッハッハッハッ!!
遊戯よ、見ていろ……これが俺と貴様に存在する、決定的なデュエリストとしての差だということをな!」
海馬は何故か確信していた。この異常な事態に遊戯も関わり、自分と同じように参加しているということを。
ならば手を抜いてやる道理はない。何処の誰が仕組んだものかはしらないが、それら全て、目にものを見せてやろう。
海馬はひとしきり高笑いし終えたのち、自分のロードを歩み始めた。


彼は知らない。行う者が皆無だと予想されるからか、禁止事項には『自殺』は含まれていないということを。
彼は知らない。ころばしやで転んで死んだ場合、それは自分の過失となって自殺扱いとなることを。
彼は知らない。カオスロワの底の深さを。展開の読めなさを。バトルロワイアルというものを――――


【一日目 一時 エリア不明:ルイズの死体から北に1.5KM程進んだ所】
【海馬瀬人@遊戯王】
状態:健康
装備:支給品一式 ロワカード(残り5枚) 不明支給品(未確認)
武器:アンチロワカード(残り3枚)
思考:俺は進む! 栄光のロードを!
第一行動方針:歯向かう者は容赦なく粉砕! 玉砕! 大喝采!! する
第二行動方針:遊戯に勝利する
※自分が殺し合いに放り込まれていると気付いていません。

※一日目終了まで、ルイズの死体があるエリアで殺傷行為をすると大石に逮捕されます。
どこに送られるかは不明です。帰ってこれるかどうかも不明です。


アンチロワカード、及びロワカードについて
  • 効果は使用したエリア全域に及ぶ。既に使用済みエリアでは上書きされる
  • 記されているルールを破るor破ろうとすると罰則。どうなるかは使うカード次第
  • 効果時間は、使用した当日が終わる瞬間まで
  • ルールは案外アバウトだったりする
  • ロワカードは逆に人道的な行為を制限し、ロワを円滑に進めるようにする
  • キャラによってはあっさり解除できるかも(上条当麻とか)


【???】
【大石蔵人@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:???
[装備]:手錠(参加者全員分-1)
[道具]:???
[思考]:殺人者を逮捕する
[備考]:主催から派遣されているため、名簿に含まれていない




時空の狭間

【ポスタル・デュード@POSTAL2 死亡確認】

【女神イシター@ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:不明
[思考]:リセットとかデータ改造とかした奴らに延々と説教する
[備考]:そもそもロワに関係ないので、名簿に含まれていない
最終更新:2007年08月05日 21:42