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「ホンマに東京やな……」

 国道の看板を見て、しみじみ思う。
 インターハイの会場も東京だったのだから……
 しかし、病院で寝てた理由はさっぱり分からなかった。

(状況が状況やしな……
 凡人が出来ることは『考える』ことや
 思考停止したら、それでこそただの凡人や)

 末原は麻雀が好きということを除けば普通の女子高生である。
 色々と普通であり、凡人である。

「情報やな……
 安全な所の知ってる人が入ればええんやけど……」

 普通の関西人であり。東京の地理にもあまり詳しくない。
 デェズニ―ランドが東京ではなく、千葉にあることぐらいは知ってる。

(人、おらんな……いても危ない人やったら困るだろうし……)

 しばらく末原は一人で行動する。
 ぼっちじゃないよー。ただ周りに誰も居なかった。
 そんな時であった。末原は学生服の男を発見したのであった。
 スポーツか何かやっているのか、非常にいい体格をしている。
 末原が見たところ高校生くらいだろうか?

(……声かけてみようか?)

 そして、末原は意を決して男に話しかけてみた。

「……君、あのう、聞きたいことがあるんやけど?」
「うっそ!!?」
「え!?」
「本物や!!! 本物の関西人女子学生や!!!!
 うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 末原が声を掛けた男の名は『うぐいす』。
 ―――千石うぐいす(関東人)である。
 そして、うぐいすは少し緊張した面持ちで、末原にある問いを投げかけた。


「……さ、最近どうでっか?」 


 一瞬、末原の世界が止まったような気がした。
 その問いに末原は2,3秒ほど考えた後……こう答えた。


「ぼ、ぼちぼちでんな……」


 周囲に静けさが漂っていた。

「真の関西人や!!! ここにおるで!!!!!」
(アホや……ここにとんでもないアホがおる!!)


 ◆ ◇ ◆


「ええと、うぐいす君でええか?」
「まぁ好きに呼んでいい、あとこのトレパンダはやらん」
「いらんよ、そんなん……あと敬語つかえ、私は高3やで!」

 とりあえず、情報交換。
 互いに殺し合いに乗らず敵意は無いことを示した。

「一先ず、安心できそうなところ探さへん?」
「ああいいですよ」

 二人は一先ず、安全な場所を探すことにした。
 そして、うぐいすがポケットから何か落とした。

「うぐいす君、何か落とし……えっ」
「ああ、すんません」

 ……うぐいすの足元に大量の札束が転がった。
 ざっと見て数百万円近くはある。
 うぐいすはそれをすぐさまポケットからデイバックに移した。

「うぐいす君……どこの銀行襲ってきたん?」
「末原先輩、俺はそんなことはしねぇよ」
「せやろな……(ああ、びっくりしたわ……支給品か何かか……)」
「これはさっき、野田(総理)の自宅から持ってきた金だ」
「…………」

 末原の思考が一瞬止まりかけた。

「行ってきたんか、総理の自宅に?」
「うん」
「なんかわかったことでもあったん?」
「いや、総理は自宅に居なかった……が!」
「が?」
「ただ一つ、俺が分かることはこの殺し合い……
 森脇健児が関係しているということだ!!」
「いや、森脇健児は関係あらへんやろ……」

 もう末原の思考は停止寸前だった。

【一日目・0時45分/日本・東京】
【千石うぐいす@泣くようぐいす】
【状態】健康かつ健全
【装備】トレパンダ
【道具】支給品一式、野田総理の自宅から持ってきた金1億円ほど
【思考】基本;首輪外して、こんなバカなゲームを考えた政府を潰す
1:末原先輩と行動する
2:ガチャピンの無敗神話を破る

【末原恭子@咲 -Saki-】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式 その他不明
【思考】
0:ホンマもんのアホや……
1:姫松高校のチームメイトを探す
最終更新:2012年07月27日 10:34