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「まいったのう……道にまよってしまったのう」

じじいは地味に道に迷っていた。出番を気にするあまり地図を見ていなかったのだ。
近くの電柱を見るとどうやら埼玉まで来てしまったらしい。

「わしは東京へ戻れるのか? かじゅきぃ……」

その場で円を描くようにうろうろしながら悩むじじい。
ぐるぐるとその場で回転する。そうしていたからか近寄ってくる少女、いや幼女に気付かなかった。

「きゃっ」
「うおっ」

衝突。
すてーんと景気よく幼女は倒れ、持っていたセブンティーンアイスを地面に投げてしまう。
かぼちゃパンツもまるみえだ。
じじいはすぐさまその、小学生の格好をした幼女――歌愛ユキに手をさしのべる。

「だ、大丈夫かお嬢ちゃん!」
「うえ~ん、痛いよー」

幼女らしいロリボイス、少し機械っぽいそれがじじいの申し訳ない感をさらに増幅させる。
見たところケガはないようだがアイスは地面に落ちてべちゃべちゃだ、奢ってやらなければなるまい。
財布の中身が何円あったが忘れたが……。

「お、お嬢ちゃんごめんなあ、アイスは奢ってあげるから……」
「ううん、その必要はないよー、おじいちゃん」
「え?」

幼女を立たせ、あせあせと財布を開いていたじじいは、
急に落ち着いた表情でこちらの言葉をはねのけた歌愛ユキに違和感を覚える。
覚えた次の瞬間、彼の背後から怖気をまとった冷気が迫りくる。

「だって。おじいちゃんの死因はアイスを食べている最中の不運な転倒死だから☆」
「そういうことだ。イヤーッ!」
「ア……アイエエエ!?」


その冷気の正体は……ニンジャ! 


【じじい@アニメ版ローゼンメイデン 死亡確認】


★☆★☆


「これは……」
「アイスがそばに落ちている。ここでアイスを食べていたところ、転んで頭を強く打ったのだろうな」
「なんという・……ゴルゴムの残党の仕業か……!」

クライシス皇帝と南光太郎は埼玉へと足を進めていた。
とくべつ目的地はなかったが、さいたまスーパーアリーナをなんとなく目指しているところだった。
その道の途中でじじいの死体とそのそばに落ちたアイスを見つけた。
これは事故だろうと結論付ける。

「よし、こんな悲劇を繰り返してはならん。先へ進もう、光太郎よ」
「ああ! 行こう、全速力で!」

南光太郎はクライシス皇帝と共に走り出す。

――どんっ☆

すると曲がり角から飛び出してきた少女、もとい幼女に光太郎はぶつかった。

「きゃあぅ」
「うおっ」
「む!」

景気よく幼女は倒れ、持っていたスーパーカップ季節のイチゴ味を地面に投げてしまう。
かぼちゃパンツもまるみえだ。
クライシス皇帝はすぐさまその、小学生の格好をした幼女――歌愛ユキに手をさしのべる。

「そこの幼女、ケガはないか?」
「うえ~ん、痛いよー」
「ああこれはいかん、どこかを打ったのかもしれんな。光太郎! 曲がり角の前は徐行しろ!」
「あ、ご、これはゴルゴムの……仕業じゃない、俺のせいだ。すまない、お嬢ちゃん」
「うえ~ん……」
「むむ……スーパーカップ苺味も弁償せねばならんし、参ったな。コンビニを探さなければ」
「うわ~ん」
「……」

泣き止まない幼女に歯がゆい思いを噛みしめる光太郎。
長年戦ってきたゴルゴムのせいにはできぬ完全な自分の過失にいつになく心が動揺していた。
だからだろうか――? 目の前の幼女がなんとなく嘘をついている気がしてしまうのは、
この過失を自分のものだと認めたくないという心が、光太郎の中にあったからなのだろうか。

(くっ……こんな。正義の味方失格じゃないか)

不甲斐なさに光太郎が目を閉じ地面のほうを向いた、その時だった!!


「バトルチップ「アイスボム」! イヤーッ!」


背後からのアンブッシュ・バトルチップが歴戦練磨のヒーローと皇帝に襲い掛かる!

「「なッ――――!?」」



★☆★☆



「どうして氷スリケンを使わなかったの? フロストバイト兄ちゃん」
「こ奴らの実力が俺より上だからだ。おそらく氷スリケンでは仕留めきれないからな、
 ここで氷漬けになってもらうことにした。ラオモト=サンが復活すればこやつらの殺害など楽勝よ」

人間大の氷の柱。
その中に閉じ込められた南光太郎とクライシス皇帝を涼しい目で見つめながら、
VOCALOID・歌愛ユキは傍らのニンジャ・フロストバイトに話しかける。
歌愛ユキは小学生VOCALOID。
歌を届けみんなを幸せにする身でありながら、実は全ての大人を憎む賢い幼女である。
ソウカイヤのニンジャ、フロストバイトはそんな彼女と組み、一連のアンブッシュ・ルーチンを完成させた。
すなわち愛らしい歌愛ユキが対象にぶつかって転び、
相手がその対応をする間にフロストバイトがアンブッシュで敵を仕留める――オトリ・ジツである。

「そんなに強いんだ、このおにーさんたち」
「ソウカイヤのニンジャであるこの俺の審美眼はウソをつかん。
 正直アイスボムでいつまで抑えられるかも分からない。このまま東京へと移りこいつらから離れよう」
「ラオモト=サンだっけ? その強い人はどうやって復活させるの?」
「あてはない。だがこの殺し合いの場には人間を生き返らせる秘術のひとつやふたつあると俺はみている。
 実際俺がなぜ生き返ったのかまだ謎のままだからな。とにかく東京だ、東京になにかあるはずだ」
「えー、適当だなあ。まあいいや、ついてってあげるよ、おにーちゃん」

フロストバイトの悲願はニンジャすレイヤーに倒されたソウカイヤのボス、ラオモト・カンの復活である。
時系列的にはフロストバイトのほうが先に死んでいるのだが、TCBR参加にあたり彼はなぜか生き返り、
しかしラオモト・カンは死んだままであった。この不可思議をフロストバイトはどうにかしようというわけだ。
自分がのうのうと生き返り、ラオモト・カンが死んだままなど、
忠実なソウカイヤのニンジャであるフロストバイトには許せることではなかったからだ。

歌愛ユキとフロストバイトはこうして東京へと向かうことにした。
カラオケマイクがひとつ落ちていたので拾っておいた。


【一日目・5時45分/日本・埼玉】


【南光太郎@仮面ライダーBLACK】
【状態】氷漬け
【装備】キングストーン、パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式、カラオケマイク
【思考】
基本:この殺し合い、ゴルゴムの仕業だ!
1:クライシス皇帝と共に行動する
2:…………(凍った!)
※日の光を浴びればパワーアップするかもしれません

【クライシス皇帝@仮面ライダーBLACKRX】
【状態】氷漬け
【装備】サタンサーベル オーガギア@仮面ライダー555
【道具】基本支給品一式
【思考】基本:光太郎とともに主催者とゴルゴムを潰す
1:戦力を集めて、『ネオ・クライシス帝国』を建国する
2;一先ず、地球人類抹殺は置いておく。(総理を潰したら取り掛かる)
3:(凍ってしまったようだな)
※参戦時期は仮面BLACKRX本編開始前です。

【フロストバイト@ニンジャスレイヤー】
【状態】健康
【装備】忍者装束、小型急速冷凍装置
【道具】支給品一式、アイスボム@ロックマンエグゼ
【思考】
基本:氷スリケンで参加者を暗殺する
1:ラオモト=サンを現世に蘇生させる
2:歌愛ユキと協力して参加者を殺害し、生き残る
3:南光太郎とクライシス皇帝からは逃げよう

【歌愛ユキ@VOCALOID】
【状態】健康
【装備】カラオケマイク
【道具】支給品一式
【思考】
基本:大人ってウザいから死んじゃえ
1:フロストバイトと協力して参加者を殺害する
2:南光太郎とクライシス皇帝からは逃げよう
最終更新:2013年02月16日 15:34