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「いやー、しかしアレっすねファイアーさん。
 伝説ポケモンっぽい場所だってことでここをねぐらにしたのはいいものの、全然人が来ませんね」
「ですねサンダーさん。退屈で仕方がありませんよ。
 伝説ポケモンもずいぶん増えたし、今度また新作出るらしいし、私たちそろそろお役御免なのかも」
「え、ええ、マジかよ! 嫌だよ俺、新作に出れないの!
 ただでさえお前らの中でだんだん弱体化してってるのにこれ以上弱体化すんのもやだけど……」

日本・富士山の頂上、ポケモン界では伝説の三鳥と呼ばれる、
サンダー・ファイアー・フリーザーは真剣十代しゃべり場めいて雑談をしていた。
伝説ポケモンである彼らは富士山の頂上を根城にしたはいいものの、
過酷なバトルロワイアルの最中に登山をするのなんて登山家くらいなので人が来ないのは当然だった。
仕方ないので、DSを片手にマリオカートをしながら雑談をしているのだった。
ちなみにこの三匹の中ではサンダーが一番マリオカートが上手い。
雷を非常にうまく使う。

「あっ、またサンダーさんが一番ですか……」
「ファイアーさんもなかなか頑張っていましたよ、三着じゃないですか」
「俺は十着かよ……ナンデ……ん? なんか飛んできたぞ?」
「え?」
「いやゲーム画面じゃなくて、ほら、アレ」

ゲーム画面を覗き込んだ他の二匹を制してフリーザーが羽根を伸ばした先は、
富士山の火口に近い部分だった。
そこにいつの間にかバイオリンが上手そうな少女の首がある。
これはかなり前に置かれていたものらしく、すでに血の気が失せている。
隣に、黒髪をポニーテールにした少女の首がある。
抵抗した末にむなしく首を刈られてしまったのか、その顔はどこか悲しげだ。

「うわ、人体の首とかグロッ」
「いったい誰がこんなことを。そしてどこから? この近くには人はいないぞ」

ファイアーが得意のにらみつけるで辺りを見回すが人の気配はない。
しかし黒ポニテの少女――我那覇響の首はどうも数秒前にこの富士山頂上に「到着」したようだった。

「もしかしてすごい遠くから飛んできたのかも……って、言ったそばから! 来た!」

フリーザーが目を空中に飛び出させるアメリカナイズ・リアクションをしながら宙を仰ぐ。
続いてやってきたのはボルガ博士の首だった。
ぎゅいんぎゅいーんくるくるくるりんスポッ。
ボルガ博士の首は非常に綺麗な回転をしながら富士山の火口にナイスシュートされた。
針の穴を通すようなコントロール、さすがにこれにはフリーザーたちも白目を剥いた。

「おお、すげえ!」
「3Pシュート!」
「ポイント倍点だ!」


そして次の瞬間、ボルガ博士の頭の中のタイマーがカチリと鳴った。



▽ボルガ博士の だいばくはつ!



富士山山頂で起きた爆発のきのこ雲を見ながら、緑間真太郎は小さく頷いた。
どうやら正確に火口にシュートが出来たようだ。

「よし、ありがとうなのだよ、教授。おかげでオレの3Pシュートは完成した」
「そうですか、いい脳トレになったのならなによりです」
「もちろんなったのだよ」

川島竜太教授は緑間に笑顔で微笑むと、鼻から血を流して死んだ。
緑間がシュート直後に投げたハンマーブロスのハンマーがその頭を陥没させていた。
冷徹な緑色の瞳を崩さぬまま、緑間はその場から一路、長野県のほうへ歩を進める。

「この新たな3Pシュート、マウンテンシュートで――必ずお前を倒してやる、赤司」



【川島竜太教授@もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング 死亡確認】 
【ファイアー@ポケットモンスター 死亡確認】
【サンダー@ポケットモンスター 死亡確認】
【我那覇響@アイドルマスター 死亡確認】
【ボルガ博士@チャージマン研! 死亡確認】



【一日目・5時30分/日本・長野県】


【緑間真太郎@黒子のバスケ】
【状態】冷静
【装備】ハンマーブロスの無限ハンマー@マリオシリーズ
【道具】支給品一式、ホワイトボードとサインペン
【思考】
0:赤司に勝つ


@@@@@@@@



「り、リフレクターがなければ即死だった……」

富士山火口では、辛うじていちはやくだいばくはつに気付いたフリーザーだけが、
物理の威力を半減するリフレクターによって一命を取り留めていた。
他の生きとし生けるものは跡形もなく消し飛んでしまったようだ。すげえ爆発だった。

「というか、こんな刺激を火口に与えたら火山が噴火するかもしれねーよ。
 俺、こおりタイプだからふんか喰らったら確1だわ。コレマジ、にげる一択大安定ってね」

フリーザーは特に他の三鳥が死んだことには感慨を抱かない。
むしろ基本的にタイプ相性がよくていつも強いサンダーと、
最近ちょっと分が悪くなってきたファイアーには少なからずムカついていたので、せいせいしていた。
誰だか分からんがGJとすら思っている。

「こおりタイプにふさわしい山に行こう。恐山とかどうかなー、ゴーストタイプもいそうだけど」

陽気に歌を歌いながら、最速でフリーザーは恐山へと向かった。



【一日目・5時30分/日本・山梨県・富士山山頂】


【フリーザー@ポケットモンスター】
【状態】陽気最速HC振り
【装備】なし
【道具】支給品一式、カゴのみ
【思考】
0:恐山にでも行ってみるか☆


※富士山が噴火するかもしれません
最終更新:2013年02月20日 21:56