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青森県のとある平原で、変態と思わしきヒソカが一人で悦に浸っていた。
その前には高々と積み上げられたトランプ兵があった。
トランプ兵の塔。
いわゆるトランプタワーである。

トランプ兵は不思議の国で女王を守っていたのだが、
不思議の国の消滅に伴い日本へやってきた。そこでヒソカに捕まり、
今こうして運動会の組体操めいてトランプタワーの材料にされているのだ。

ヒソカはトランプ兵の最後の二枚をたくましい二の腕筋肉をいからせながら持ち上げている。
さすがに重いのか、若干震えている。しかしその表情は笑顔のままだ。
トランプ兵はとにかく恐怖している。こころなしかその体が冷や汗で湿ってふやけているようだ。

と、次の瞬間!
おさかなくわえたドラ猫が巨大化したものがヒソカの横方から飛び出てくる!

が!
ヒソカはトランプ兵の一人を横薙ぎにして巨大ドラ猫を一刀のもとに葬り去った。

……草むらから海馬瀬人と怪盗キッドが現れて、ヒソカのトランプさばきにただ拍手した。
そしてヒソカの後ろに座り込んで、遊戯王を楽しみ始めた。

ヒソカはトランプタワー製作を再開した。
特に何も起こらず数分が経過した。
見極める――――見極める――そしてついにヒソカは――トランプ兵を投げる!

きゅる!

ひゅる!

トランプ兵はきれいな放物線を描いてトランプの山の頂上へと着地!
そのまま倒れることなくトランプタワーの頂上で△を形作った!

ヒソカはほっと溜息をついて己の繊細かつ細やかな腕に感動した。


次の瞬間、
 空から九州が落ちてきてトランプタワーは潰れた。


「ちょっ! え~っ!?
 え、え! え!? 嘘ー! ナニコレェーッ!!」
「九州が落ちてきて……このザマか」
「九州じゃ仕方ないね」
「ひどいよ! せっかく頑張ってここまで作ったのに!」

九州ロボの中では興奮しすぎて心停止したとみられる光祐一郎が晴れやかな顔で眠っていた。
何か不可解なものを感じたが、
ヒソカ・海馬瀬人・怪盗キッドのトランプ組はとくに気にしなかった。

「仕方ない、飲みにでも行くか」
「そうだぜ! 辛いことは呑んでわすれよう、な、ヒソカ」
「うん……そうだねッ……(悔し泣き)」




*  * *  * *




「まったく、この天才科学者め……!
 ただでさえ領土が少ないから殺し合いしてんのに、
 その領土をロボットに変える者があるか! ばかもの!
 仕方ないのでこの九州は主催の本拠地として利用させてもらう」

ヒソカ達が去った後、草むらから現れたのは野田総理だった。
そう、祐一郎は主催の本拠地を特定しようと躍起になっていたが、
実はまだ主催は本拠地を構えてすらいなかったのだ! 放送は簡易ラジオで行った。

というわけで、
野田総理は九州に乗り込むとそれを再び浮遊させ、日本海の方向へと飛び去って行った。


【お魚くわえたドラ猫@サザエさん 死亡確認】
【トランプ兵×いっぱい@不思議の国のアリス 死亡確認】
【光祐一郎@ロックマンエグゼ 心停止】


※九州ロボは主催の本拠地になりました。日本海上空に浮いています。


【一日目・7時40分/日本・青森】


【ヒソカ@ハンターハンター】
【状態】健康
【装備】トランプ柄の服、【アルカナ】デッキ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:飲み屋で自分を慰める

【海馬瀬人@遊☆戯☆王】
【状態】健康
【装備】襟の立ったスーツ
【道具】支給品一式、【青眼の白龍】デッキ
【思考】
基本:フン!

【怪盗キッド@まじっく快斗】
【状態】健康
【装備】キザな白マントにモノクル
【道具】支給品一式、【盗賊】デッキ
【思考】
基本:怪盗も探偵も……人を暴くって点では同じだぜ
最終更新:2013年02月26日 20:05