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放送は以上だッ!!!』

「クッ…こんなにも犠牲者が…!」

皆もご存知仮面ライダー1号こと本郷猛。
彼は殺し合いをとめるため、殺し合いに便乗して何かを企む者達を成敗するため、各地で奔走していた。
そして7時ごろの第一放送後、怒りに燃えていた。
殺し合いを開催した総理大臣と、呼ばれた犠牲者の命を救うことが出来なかった自分に対してだ。
血が滲むほどに拳を握り締める本郷だが、途中で同行者の様子がおかしいことに気づく。

「そんな…おじさん…」
「ひで君…?」

同行者の名前はひで。本郷がバトロワの途中で出会った小学生だ。
「ライダー助けて!」と殺し合いに怯えていたのを見つけたのだ。
いや、体付きはどうみても小学生ではないのだが、言動が小学生なので小学生ということでいいだろう。
そういう設定なのだろうし。
ただの力無き少年を放っておけるわけがなく、彼の言う「おじさん」を探すために共に行動していたのだが今回の放送で名前を呼ばれてしまったようだ。

「ライダー嘘だよね…おじさんが死ぬなんて嘘だよね…?」
「ひで君、それは…」
「あああああああああああもうやだあああああああああああああ!!!!」

ひではおじさんの名前を呼び、喚き散らしながら駄々っ子のように地面を叩き始めた。
その様子を見て本郷は何の言葉をかけることもできなかった。
親しい人であったであろうおじさんを失ったひでの心は癒されることは無いことを知っているからだ。
純真な少年だったはずのひではこれからも心に大きな穴を開けたまま生きていくのだろう。
そう思うと自分を責めていられずにはいられない。何のための仮面ライダーなのだと。

そのまま何十分過ぎただろうか。
ひでのじたばたが止んだ頃……

それは突然の覚醒だった。
本郷がひでの様子のおかしさに気づいたときはもう遅い。
肌色だったはずの肌はすっかり青色に変色し……頭からは角が生え……背中からは巨大な翼が生え……その手にはいつもまにか三又の槍が握られている。
それはまさに…悪魔。
ひでの突然の変貌に本郷は驚きを隠せない。

「ひで君、どうしたんだ!」
「大丈夫だよ本郷さん。とてもいい気持ちだよ。力が溢れてくるんだ」

ひではまるで誇らしげに語る。

「それじゃ。僕は行かなきゃ」
「行くって…何するつもりなんだ?」
「決まってるでしょ。僕の大切なおじさんを殺した仇を殺しに行くんだよ」
「なっ…!」

ひでの言葉を聞いた本郷はひでの前に立ちふさがるように立つ。

「止めるんだひで君!おじさんの仇を憎む気持ちは分かる!
けれども君は優しい少年なんだ。人殺しと同じにならないでくれ!」
「何でだよ。僕にとって大切なおじさんを殺した奴を殺すことの何が悪いの?」

本郷の説得に対し、ひでは反論する。

「そうか、本郷さんは僕の邪魔をするんだね。



じゃあ本郷さん死んぢくり~^」

ひでは今まで見せたことのない邪悪な笑みを浮かべ、槍を突き出しながら本郷へ迫る。
こうなったらしたくはないが、力ずくで大人しくさせるしかない。
本郷はポーズを取って、仮面ライダー1号へと変身する。


悪魔と化したひでは1号に向かって槍を突き出す。
デビル化しただけあって突進の速さといい人間の域を超えたものだ。
だが彼の動きは素人過ぎる。数々の怪人を相手にした本郷の対処できないものではない。
ひでの槍を避けると、本郷は拳の一撃を与えようとする。
もちろん殺すための一撃ではなく、ひでを正気に戻すための一撃である。
だがそれが1号の命取りとなった。
1号の拳はひでによって易々と受け止められたのだ。

「なっ…」

1号は驚く。確かに手加減した一撃であった。だが…

(なんて力なんだ…!)

ひでに抑えられた腕が全く動かない。
今まで相手にした怪人とは比べ物にならないほどの力だった。
必死に振りほどこうとする1号だが、その時ひでの目が赤く光る。
ひでの目から放出された赤い閃光は仮面ライダー1号の、本郷猛の上半身をベルトごとこの世から消失させていた。
最期にひでを止めてくれという願いをこの世に残し…

「あ~今回の殺し楽しかったな~。早くおじさんの仇を見つけて殺さなきゃ」

仮面ライダーを殺し、正真正銘の悪魔と化した少年はおじさんこと虐待おじさんの仇を求めて飛び立つ。
だが虐待おじさんを殺した犯人は既に別の参加者により殺されている。
ひでの殺戮はすべての参加者を殺すまで止まらない。
そしてカオスロワは危険な領域へ……

【一日目・7時30分/日本・栃木県小山市】

【ひで@真夏の夜の淫夢】
【状態】デビルひで
【装備】三叉の槍
【道具】基本支給品一式×2
【思考】
1:虐待おじさんを殺した奴を殺す
※人殺しの快感に目覚めつつある…?

【本郷猛@仮面ライダー 死亡確認】
最終更新:2013年04月03日 02:30