ここは、どこかの民家。
この法案によって誰かを殺すべく出かけているのか、誰もいない。
それをいい事に、岸田は家中をあら捜しして、あるものを探していた。
「くそっ、思ったより時間が掛かっちまった」
その手に握るは車のキー。
「こんな田舎より都会の方が、いっぱい獲物がいるだろうからな」
そう、その為に岸田は車のキーを捜していたのだ。
「しかしいい時代になったものだ、殺し合いが正当化されるなんて!」
岸田は意気揚々と車に乗り込み、キーを挿してエンジンをかける。
「レッツゴー!」
その掛け声と共にガレージから車が飛び出していった。
「ハッハー、こんな楽しいのは久しぶりだ!
いつもはすぐに終わる打ち上げ花火のような楽しみだったが、今回はそうじゃない。
敵はいくらでも何処にでも居る、こんな楽しい事があるか?」
そんな風に叫びながらも華麗に車を運転する。
そんな岸田の思考がオーバーヒートしそうになった瞬間、二人の獲物を発見する。
ヘッドホンを着けた眼鏡の少年と筋肉ムキムキの金髪男。
金髪男は兎も角、どう見ても岸田を楽しませることができなそうな少年。
だが、少年はそんな事はないとでも言う様に、にやりと笑った。
その表情を見ると、岸田も笑いながら―――盛大にアクセルを踏んだ。
「サプライズパーーーーティーーー!」
当然の如く車は加速する。
そして、轟音。
車を止めて降りる、その視線の先に少年と男の姿は見えない。
上空を見上げると、そこには空を舞う二人の姿があった。
数秒空中遊泳した後、『ぐしゃっ』という音と共に地面に激突する。
対いーちゃん用の決戦兵器・ノイズは、いーちゃんに出会うことなく舞台を去った。
その様子を見た後、岸田は大爆笑する。
「ぷっ、くはは、こんな面白いもの始めてみたぞ!
ああ、くそ! こんな肝心な時にビデオがないとは!
もう二度とない極上の映像が残せたというのに!」
車の突進に避けもせず笑って迎え撃って、盛大に空を飛ぶ馬鹿の映像。
それを映像に残せない事に、多少のショックを覚えつつも岸田は車に戻っていった。
「くっ、いたたたたた……ったく、何て運転しやがるんだ」
金髪の男、ボー・ブランシェは腰を擦りながら立ち上がる。
「このネオナチス少尉のボー・ブランシェ様を轢き逃げするとは許さん!」
そう言って去っていった車のほうを睨む。
「だがヒトラー総統復活の為に聖杯を見つけるのが先だ、覚えておれよ!」
【どこか 1日目:20時】
【岸田洋一@鎖】
[状態]:健康
[装備]:鉄やすり、恐ろしいほどに男根
[道具]:黒塗りの長剣
[思考]
1:サプライズパーティー!
2:都会へ行って殺戮
【ボー・ブランシェ@スプリガン】
[状態]:腰痛い
[装備]: なし
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:ネオナチスの任務で聖杯を探す
【ノイズ@戯言シリーズ 死亡確認】
最終更新:2006年12月17日 17:58