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王さまは困っていました。
殺し合いをしろだなんて言われても、王さまの国ではこれまで戦争はもちろん、殺人事件だって起きたことはないのです。
ましてや王さまは、これまで大臣や先生に「人の命は大切なものです」と教わってきたのです。
なのに、突然人を殺せと言われたって、できるわけがありませんものね。
そこで、王さまは考えました。
「そうだ、わしは王さまだぞ。命令して、こんな殺し合いなどやめさせてやろう」
そう思い立ったら、すぐに行動に移すのが王さまです。早速主催者を説得するために出かけました。
でも、途中でだんだん不安になります。大臣もコックもここにはいません。誰かが、王さまを殺そうとするかもしれません。
それに、主催者がいるところまではとても遠いようです。王さまが連れてこられたのは石川という寒い地方で、ここは主催者の
いる東京とはとても離れているのです。
そんなことも知らない王さまは、十分もしないうちに疲れて座り込んでしまいました。
今まで自分のこともロクにやったことのないニートの王さまには、一人で旅をするなどとても無理だったのです。
「おうい、誰か、わしを車に乗せてくれんか~?」
王さまは道路の真ん中に座り込んで、そんなことを叫んでいました。
やがて日も暮れて、あたりは一気に冷え込みました。王さまは身を縮めました。
「ああ、寒いというのに寒さをしのぐ場所も無い。こんなところはもうイヤだ」
その時です。やっと王さまの目の前に車が現れました。王さまはすぐさま立ち上がり、車を止めました。
車の窓からは、ヒョウのぬいぐるみを被った男が首を出しました。
「どうしたのです、こんなところで」
「わしは、王さまだぞ。この車でわしを主催のところに連れて行ってくれ」
ヒョウの着ぐるみ男は首を振ります。
「私はこの先の村にある人たちに頼まれて、武器や食料を持ってきたのです。まずはその村に行かなくては」
「王さまに逆らうのか。牢屋にいれてやるぞ」
などといったところで、今の王さまには一人の家来もいませんからそうはいきません。ただのニートです。
王さまは仕方なく、少し考えていいました。
「仕方ないな。では特別に、寄り道をしていくことを許可しよう。さあ、さっさとその仕事を済ませてしまうのだ」
王さまはそういうと、許可も得ずに勝手にヒョウ男の車の助手席に乗り込みました。男は呆れましたが、王さまはすでにシートにふんぞりかえっています。
説得しても降りそうにないし、また駄々をこねられたら迷惑です。
仕方なく、男は車を発進させました。その車のトランクには何十丁もの銃や刀が詰め込まれていました。

【一日目・深夜 石川県某所】
【王さま@ぼくは王さまシリーズ】
状態:健康
装備:支給品一式
武器:不明
思考:
1:主催を倒す
2:言うことを聞かない奴は死刑

【アリエス@チーターマン】
状態:健康
装備:支給品一式
武器:車(ミニバン)
思考:
1:一度村へ戻る
2:王様に手を貸すかどうかは保留
最終更新:2007年11月24日 22:27