「あ~今日も絶好のサボリ日和だねぇ」
なんてことをほざきながら惰眠を貪る少女が一人。
彼女は小野塚小町、死神である。
小町のスタンスはバトロワに乗じてサボることである。
異常事態っちゃあ異常事態なのだがどうせ他の誰かが解決してくれるだろという考えからである。
巫女とか巫女とか巫女とか。
そろそろ横になろうかと思ったその時…
「何やってるの小町!」
「きゃん!」
あまりにも聞き覚えのある声が響く。
案の定声のした方に振り向くと見覚えのありすぎる少女がいた。
幻想郷屈指の威圧感。そして東方屈指の身長の高さとデカすぎる肩幅。
言ってしまえば地獄の閻魔大王四季映姫・ヤマザナドゥである。
三途の水先案内人、小町が江戸っ子キャラを崩して素っ頓狂な声を上げるのも無理は無い。
ちなみに四季映姫が幼女という風潮は二次創作に毒され続けた結果である。念のため。
「四季様…」
「こんな時でもサボっているのですか貴方は」
「すいませんすいません!」
「言い訳なんて聞きたくありません。仕事をサボる悪い子はこうです!」
「え…何を…」
ヤマザナドゥは強引に小町を四つん這いにさせる。
そして尻を突き出させると、手に持つ悔悟棒で小町の胸にも負けず劣らずの豊満な尻を叩き始めた。
「きゃん!」
「だらしないケツですねぇ…いつもサボっているからこんな体になるんですよ!」
「痛いです!四季様、痛い!」
「こんなんじゃ済ませませんからね。仕事に対して従順になるまで続けますよ!」
「すいませっへぇぇぇぇぇん!」
「(地獄に)落ちろぉ!」
――という夢だったのさ
「ハッ!」
小町が目覚めると病院の廊下だった。
説明しよう。長門の襲撃から逃れた影薄御一行は大阪府に上陸。
そして近くの病院で長門との戦闘で負傷した黒子と日之影の二人を治療していたのだ。
二人を看護をあかりとモモの二人の天使に任せて、死神小町は人が来ないか廊下に出て見張っていたのだが…。
人が全く来ず、サボり気質のあった小町はそのまま眠りこけてしまったのだ。
「やれやれ、どこぞの門番じゃあるまいにねぇ…」
部屋の中からは仲間の談笑が聞こえてくるので寝ている間に何かあったというわけではないようだ。
夢に四季映姫が出てきてくれたことにある意味感謝する。
(これからどうするかねぇ…)
小町はこれからのことを考える。
自分としてはできるだけ殺し合いから遠く離れた位置にいたい。
そのために最初は海の上にいたのだが、先ほどのズガン師や乳もぎ魔の襲撃があったように海上も安全とは限らないと分かった。
(できればしばらく…というかずっとここにいたいねぇ)
どうやら今の状況ではこの大阪という場所は割と過疎らしい。
つまり過疎地にずっといれば多少安全ということになるだろうと小町は考えた。
最も、そこらの相手にやられるほど小町は柔ではないが。
また一眠りでもしようか、と考え始めたその時――
「あら、やっぱりサボっているのね」
夢の時と同じく声がかけられる。
小町はこの声の主を知っていた。
「なんだい、まさかあんたも参加していたのかい。花映塚の件以来だねえ」
小町の視線の先には四季のフラワーマスターにして主催者の手先、風見幽香が笑みを浮かべて立っていた。
「こんな状況でも相変わらずなのね」
「サボっているわけじゃない、見張りをしていただけだ」
「横になろうとしていた癖によく言うわ」
「ぐぬぬ」
雑談しながらも小町は幽香に対する警戒心は解いていなかった。
知り合いとはいえ彼女は無く子も黙る大妖怪。
自分以外の空気組の適う相手ではない、花をへし折るが如くだろう。
小町は斬魄刀をいつでも使用できるように握り締める。
「で、何の用だい?できれば物騒なことはやめてもらいたいんだが」
「別に争いごとをするつもりはないの。私はただ貴方にお願い事をするために来たのよ」
「お願い事だって…?」
「そう、貴方には…殺し合いに乗ってもらいたいのよね」
幽香の言葉に小町は怪訝な表情を浮かべる。
「なん…だって…?」
「そう、貴方には積極的に殺しをしてほしいの。
貴方にはそのための支給品が二つあるはずでしょう?もったいないじゃないの」
(なんで私の支給品のことを…あんたは一体…?)
「冗談じゃないね。なんであたいがこんなことをしなきゃならないんだ?そういうくだらないことなら他をあたりな!」
「いいじゃない。貴方死神でしょう?」
「人を殺すだけが死神の仕事じゃないんだよ!」
小町は断固として反論する。
死神といえど『お迎え』は小町の管轄外であり、殺しは小町の望むことではない。
「あら、断るのね」
「ほら帰った帰った!」
「そう、じゃあ仕方ないわね………言うこと聞くようにしてあげるわ」
次の瞬間幽香から殺気が放たれた。
そして差していた傘を閉じて振りかぶり襲い掛かる。
その間わずか1秒。
小町はかろうじて斬魄刀の鞘で傘の一撃を防いだ。
そして咄嗟に距離をとると斬魄刀を抜き、解号する。
「射殺せ――神鎗!!」
解号された斬魄刀『神鎗』の刃が幽香の喉元に超スピードで伸びる。
が、幽香は手元の日傘で神槍の軌道を反らし回避する。
そして小町の懐に潜り込み、日傘を小町の腹に突き刺した。
「が…はっ…!」
突き刺すといっても貫かない程度にである。
が、当然ダメージはデカい。そこらの腹パンを遥かに超えるだろう。
あまりの痛さに小町は地面に蹲り悶絶する。
偶然、夢の中で四つん這いにされたときと非常に似ている構図となった。
「抵抗はしないでほしいのよね。貴方程の実力者を相手に殺さないように手加減するのは難しいのよ?」
幽香は足元で悶える小町を見下しながら話しかける。
「さてと、私に楯突いた罪は重いわ…。少しお仕置きが必要ね」
幽香は蹲る小町の尻を日傘で叩き始めた。
夢の中で四季映姫がそうしたように。
何度も叩くたびに小町は声にならない悲鳴を上げる。
何発も叩いた後、幽香は最後に日傘のフルスイングを尻に叩き込む。
その結果小町の上半身は病院の壁にめり込んだ。
「それじゃ元気になったらよろしくお願いするわね死神さん。
もし明日になっても何もしないようだったら……『また来るからね』」
「…………」
そう言い残して幽香は立ち去る。
一方小町はなんの返事をする気力も無かった。
☆
あかりとモモが駆けつけてきた時は既に小町が壁にめり込んでいる状況であり幽香は既にいなかった。(黒子と日之影は怪我人なので来れなかった)
腹に打撲の跡、そして尻が真っ赤に腫れているというある意味酷い怪我をしていたので小町もまた病室に担ぎ込まれることとなったのだ。
慌てるあかりとモモには襲撃者が来て何とか撃退したとだけ伝えてある。
襲撃者が幽香のことと殺し合いに乗るか否かという件については話してはいない。
(まさか風見幽香…彼女は主催者側なのか)
殺し合いを促進させようとする行為。
そして自分の支給品を把握していること。
それならばある程度合点はいく。
(どうやら事は思った以上に厄介になっているようだね…)
死神は病室のベッドの上でため息をつきながら考える。
これからの動向。風見幽香の言うことを聞くか聞かないか。
(さて、あたいはどうしたらいいもんかねぇ~)
【一日目・12時/日本・大阪 病院】
【小町と影薄な仲間たち】
【小野塚小町@東方Project】
【状態】腹に打撲、尻が真っ赤
【装備】斬魄刀『神鎗』@BLEACH、デスノート@DEATHNOTE、舟
【道具】不明
【思考】
基本:バトロワに乗じて仕事をサボる?
1:しばらく考えさせておくれよ
2:どっかに安住の地はないもんかねぇ
【黒子テツヤ@黒子のバスケ】
【状態】顔が包帯でミイラ(顔の皮膚喪失)
【装備】なし
【道具】死出の羽衣@ 幽々白書
【思考】
基本:友人たちと生き残る
1:顔が痛いです、死ぬかと思いました
【東横桃子@咲-Saki-】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】不明
【思考】
基本:加治木先輩や友人たちと生き残る
【赤座あかり@ゆるゆり】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】マムルの肉×2@風来のシレン
【思考】
基本:主人公らしく活躍する
【日之影空洞@めだかボックス】
【状態】ダメージ(大)、右腕欠損(止血済)
【装備】不明
【道具】不明
【思考】
基本:主催者を倒す
1:仲間を守る
2:↑の両方やらなくちゃあならないのが先代生徒会長の辛いとこだな。
【風見幽香@東方project】
【状態】健康
【装備】日傘
【思考】
基本:
テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは地に還す
2:九州ロボに戻る
3:小町が働かないならその時は…
最終更新:2013年10月04日 00:43