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熊本か、なんかそこらへんにあると言われている隠れた県、熊岡県。
そこで、クマの虐殺や、クマの斬首。挙げ句の果てには少女の覚醒。
そんな不思議な県にある一人の男が来訪していた。

「うわあああぁ! くっ、熊の死体ですと!?」

それは、斬首されたフリッピーの死体。
それを発見したクマのようなブタのような……そんな大きい体格と、ネコのような上唇を持つ青年が絶叫しているところであった。

「どうやら軍服を着た緑色のクマのようですが……そんな漫画のような生き物を見たのは、前代未聞ですぞ!
 しかも、首を切られて……あわわわ、いくら殺し合いが起きているとはいえ、これは明らかに異常ですなぁ……」

彼は【超高校級の同人作家】山田一二三。
学園祭で1万部もの同人誌を完売させた偉業を持つ、同人界のカリスマ的存在である。
希望ヶ峰学園に入学。そしていつの間にやら白黒の謎のクマ。コロシアイ学園を命じられてから……そんな間もない頃。
彼は、いつの間にやら学園から抜け出していた。それは、モノクマの口から語られた。

「まさかあの時は、『大統領がコロシアイを宣言したからここから出ていいよ』なんて言われるとは夢にも……
 しかも、世界は人々が殺し合うまさにYouはShokな世界……
 これも……モノクマの仕業なんでしょうかねぇ?」

山田は思考を巡らせる。
さすがに高校生名探偵とはいかないが、彼もそれなりに知力はある。
しかし――矢張り真実は頭から出てきはしない。

「……とにかく、この死体は埋葬しておくことにしましょう。
 いくら奇妙な生き物だからといって、放っておくのも可哀想ですからな……」

そう言って山田がフリッピーの死体に手を触れる瞬間だった。



「待ってよ山田クン!」

「うおっ!? モノクマァ!?」


そこにいたのは――
白い左半身に黒い右半身。
右の片方の口が悪魔のようにせり上がり、左目は赤く光っている。そんなクマ――
そう。モノクマだった。

「あれ? もしかして埋めようとしてた?
 山田クンって結構優しいんだね! もっと狼狽えて逃走しそうなキャラだと思ったんだけどなぁ~」

モノクマは相変わらず顔をニヤニヤさせながらいつもと変わらない様子で減らず口を叩く。

「それで……なんの用なんですか。
 もしかしてモノクマもこれに用事があるというのですか?
 はっ、もしかして……共食い?」
「んなわけないじゃーん!
 絶望の使徒・テラカオス誕生の材料にするだけだよ!
 ……はっ。言ってしまった……!」
「……見事に語るに落ちてますなぁ。
 で、テラカオスってなんなんですか!? まっ、まさか……悪の大魔王を降臨させるとか、そんな厨二的な?」
「ま、そんなもんかな。混沌の大魔王って言った方がしっくりくるんだけどさ!」






モノクマは、自分が知っていることを大体話した。
そのために自分と同じ思想を持つ者たちと徒党を組んだこと。
そのために大統領である野田総理を傀儡として利用したことを。
そして、テラカオス誕生のために色々な材料を集めていることを。
……本来言ってはいけないはずの絶望的な真実を、彼は語るに落ちていた。

「なっ、なんですかそれ!?」
「まぁ、シックスクンとかはなんか殺されちゃったみたいですけどね!
 まあ絶望の芽を摘んでたんだから、いつか相応の絶望が来るとはよそうしてたけど……
 うぷぷぷ、絶望のための栄養になったんだから、それもまた絶望的にOKなんだけどね!
 ちなみに、ボクだけじゃないよ……日本中にボクの仲間はいっぱいいるからね! 以前までに出てるのは本当にごく一部なんだからね!
 ま、ボクもですけどね……ボクも本当にただの一部……そもそもボスとかそーゆーのいないんですけどねー!
 ぶひゃひゃひゃ、絶望的だねー! いるとすれば、コーホーとか言ってる黒づくめの仮面の人ですかね。計画立案者はその人みたいだし。
 まあボクも希望ヶ峰学園の学園長としてプロジェクトテラカオスに賛同したわけだけど、当然後悔はしてないよ。
 だって、コロシアイ学園生活よりも、もっと早く簡単に絶望を与えられる……だからボクもこの計画に乗ったんだし?」
「な……なんてことだ……
 いつの間にか世界がこんなことになっていたなんて……
 最早、二次元と三次元の区別が……これこそがまさにテラカオスですぞ!?」
「うぷぷ……だからこそ、このコロシアイで大虐殺を行っていた、このフリッピー。それも凶暴性のある人格を手に入れようとしたんですよ。
 テラカオス化の進行には、やっぱり混乱という名の絶望……それが必要不可欠だと思ったのです! だから、ボクが思いついたのが、ナノマシンを混入させた水に、更にボクたちが改良を加えて進化させようということですよ! いや、改悪かな?」
「えっ……それは……つまり……」
「おっと、お話はこれまで!
 ボクの話を聞いたからには無事では帰さないよ! 山田クンには開発実験の実験台になってもらうからね!」
「えっ、なんで……僕が……?
 ……ぁ、なんだか――ねむ――――」

――――山田の意識はそこで途切れた。



「……うぷぷぷ。麻酔銃を持ってて良かったよ。
 それじゃ、ボクはみんなと合流しようかな」

プロジェクトテラカオスは、新たな段階へと――登り始める。
いや、降り始める?

「そういや、テラカオスの理とかいうイレギュラーが気になるけど……まあいいや」






【一日目・13時02分/日本・熊岡県】

【モノクマ@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康
【装備】フリッピーの死体、腕時計型麻酔銃@名探偵コナン
【道具】支給品一式
【思考】
基本:テラカオスを生み出し、全人類を絶望させる
0:新たなテラカオス化の材料のため新たな実験をする
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものはオシオキする
2:本部へ帰還し、実験を遂行する
3:テラカオス誕生後の彼ら(幹部)に対してはどうしようかな……
※主催側の一員です。科学技術班としてプロジェクトに参加しています
※テラカオスについては盗み聞きにより知っています

【山田一二三@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式
【思考】
基本:昏睡中
0:――――――――
最終更新:2013年10月06日 12:30