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「んー、こりゃひでえ。どこもかしこもメチャクチャか。
 まさに『無残な状況』だぜぇ」

山田の自壊により無残にもバラバラと化したモノクマの技術室。
そこでモノクマと同じくプロジェクトテラカオス、科学技術班のバッジを着けた黄色のカエルかなんだか分からない宇宙人がいた。
彼はゾディアーツ化して火野ケンイチと共に行動している宇宙人、ケロロ軍曹の部下で、ケロロ小隊作戦通信参謀、クルル曹長である。
加入理由は『面白そうだから』らしい。
大爆発により発生した轟音を聞きつけここに来たのである……が。

「あー、ナノマシンの実験とかどうとか言ってたなァ。これを見る限り失敗したと見ていいな。
 クックックッ。いきなりプロセスをすっ飛ばそうとするからこんなことになんだよ。まっ、アイツラのやってることはわからないぜぇ。総理大臣まで利用して殺し合いさせちまうんだからよ」

クックックッ。
そんな笑い声をあげながらほくそえむ黄色いカエル。
そんなとき、彼はあるものを見つけた。
そう。爆発の際培養液から割れたフリッピーの死体である。
モノクマや研究室は全壊したはずなのに、爆発の原因となった彼自身の肉体はは硬い培養液の容器に守られてほぼ傷のない。いや首だけ斬り傷のある死体として残っているのはまさに皮肉であろう。

「あー、こりゃ前半参加者を大量虐殺してた暫定トップマーダーか。まさかブタに殺されるとは思わなかったけどな。
 …………クックックッ」

クルルはなにやら良からぬことを企んでいた。
いつにも増して黒い笑いを浮かべている。
そして、彼はあることをするため、研究室に向かって行った。





◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇




「お前のDNA、使わせてもらうぜぇ。ちょっと面白れぇことになりそうなんでなァ」

クルルはなにやらよくわからない機械にフリッピーの身体をスキャンさせる。
すると、その機械のモニターに彼のDNA情報が明確に記載されたのだった!

「コイツの殺人鬼の人格のデータをナノマシンに組み込む……
 これでナノマシンにはこのクマのデータが入るはずだぜぇ」

モノクマが失敗した理由。
それはモノクマが『テラカオス化』を目的としてナノマシンを改悪したからである。
初めからテラカオス誕生を目的として作られたため、いろいろ大事なプロセスをすっ飛ばした結果があの大惨事である。
しかし、クルルはあくまで班の一員というだけであり、本来の目的については知らない。
つまり、彼は、ただの興味本位でこの実験をしたのである。
テラカオスは、狙ってやるのではなく、ひょんな些細な出来事から起こる――シックスやモノクマが大きな失敗をしたのは、テラカオスを知りすぎたためである。と自分、――――は説明したい。




「……無事完成したぜぇ。さすが俺様、どこかのクマとは大違いだったなぁ。
 これで口にした参加者は殺人鬼の人格を持つはずなんだが……実験はどうするか……まっ、転送装置で参加者のディパックにでもこっそり入れとくか。失敗したとして、俺様にとっては関係ねぇからなぁ。クーックックックッ……」

こうしてクルルは無意識に、改造ナノマシンによる飲料水を発明し、こっそりと転送した。
当然だが転送は無事に済んだ。さすがケロン軍脅威のメカニズムと言うべきか。

「……面白くなってきそうだぜぇ。クックックッ……」


この飲料水がテラカオス誕生にどう繋がるかはまだ分からない。
何故なら、クルル曹長はテラカオス化を促進させるのではなく、この効果に加えフリッピーという名の殺人鬼の人格を植え付けるという付加効果を付けただけなのだから。
そしてそれは付加となるのか、それとも――――
そして、暫定トップマーダーだったクマの死体は、いまだに『呪い』のようにそこに無傷でいる。

ソノクマハ、シンデイルハズナノニ、イマニモワライダシソウダッタ――――




【一日目・13時21分/九州ロボ・クルル曹長の研究室】

【クルル曹長@ケロロ軍曹】
【状態】健康
【装備】
【道具】研究用具一式
【思考】
基本:面白そうなのでプロジェクトテラカオスに加担する
1:命令通り新たな殺し合い促進のための兵器開発を続ける
2:新型ナノマシン飲料水について報告。ついでにモノクマの死亡も
3:隊長、ハッスルしてやがるなァ
※主催側の一員です。科学技術班としてプロジェクトに参加しています。
※主催側の真意についてはまだ知りません。



【その他備考】
※フリッピーの死体がクルルの研究室に横たわっています。
※クルルの発明した新型ナノマシン入り飲料水が一部の参加者のディパックにこっそりとランダムに転送されました。
最終更新:2013年10月09日 02:00