拳。
ただの拳が黄色い宇宙人の頭部を破壊した。
先ほど、自分の妹のことを『ブタ』呼ばわりされたことに腹がたった。
家族を……妹を馬鹿にされて、ここで動かなかったら男が廃ると思った。
勇気を振り絞り、黄色い宇宙人の目の前に立ちふさがった。
拳を何度も振るった。
何度も。
何度も何度も。
何度も何度も何度も。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も……。
暴力は好きじゃなかった。
ただ殺したら、もう戻れない気がした。
ジャイ子やのび太、
ドラえもんにもう会えない気がした。
死んでしまったジャイアンたちやのび太のおばちゃん……そして、自分の母のいる場所にも行けない気がした。
「はぁ……はぁ……こんな……こんな殺し合いして楽しいのかよ!!!」
拳を止めた。
自身の拳が真っ赤になっていた。
「お前みたいのがいるから、こんな殺し合いが始まった!!
お前みたいのがいるから、ジャイ子
みたいな不幸な子が生まれる!!
こんな殺し合いを開いた奴らは僕が絶対許さない――――だから」
激しい嘔吐感がした。非常に気分が悪い。
殺したのに、まだイライラが収まらない。
そこで水を一口飲み、気持ちを落ち着けようとする。
そこで、何もかもどうでもよくなった。
「だから――――皆殺さなくちゃな」
きれいなジャイアンはきれいではなくなっていた。
【クルル曹長@ケロロ軍曹 死亡確認】
【一日目・14時30分/九州ロボ・クルル曹長の研究室近く】
【きれいなジャイアン@ドラえもん】
【状態】血濡れ、汚くなった
【装備】さすまた
【道具】支給品一式
【思考】
基本:全て殺す
1:ジャイアンポジションにはぼくが座らないと!
※ナノマシン入りの水を飲みました。
最終更新:2013年10月19日 00:41