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「ハハハハハ、俺ってやっぱりどうしようもない人殺しだったんだ、アハハハハ」

 危険なジャングル“グンマー”の片隅に泣きながら笑う一人の少年と真っ二つになった二人の男の死体があった。
二人の男の名はスギちゃんと小野妹子、結局同盟を組んでワイルドキャラを探しにグンマーに来ていた参加者だ。
そして、少年の名は鏡音レン、家族を探す為に合流した仲間と共にグンマーのシャーマンを探していたはずのアイドルだ。
彼がどうしてマーダーとなったのか、その答えは2時間程前にあった。


「嘘だ、兄さんも、ミク姉さんも、リンも死んだなんて……うわあああああああ」

 第二回放送で告げられたのは大切な家族や同じVOCAROIDの仲間達、生みの親やプロデューサーといった人達の死だった。
特に家族の大半が死んだという事実は、彼に深い悲しみと絶望を与えていた。
しかし、それ以上の絶望を受けた仲間が彼のそばにいたのだ。

「や、やめたまえ、ガール!」
「テトが死んだのよ。もうこの世界に意味は無い……全部壊して私も死ぬのよ」

 そう言い、アルファーガンの黄色い光線でドン・観音寺を殺害するネル。
自身の知らぬところで家族のように慕っていた師を失った悲しみは、彼女に大きな衝撃を与えていた。
一見すると精神的に強いように見える彼女だったが、実は精神的なダメージを受ける経験に乏しく、プライドが高くなり過ぎて自信過剰になっている側面があった。
それ故、彼女は悲しみを制御できず、発狂した。

「あ……ね、ネル……どうして……」

 すぐ近くで起きた非常事態に気付き、反射的にゼットセイバーを構えるレン。
そんなレンに、ネルはアルファーガンを向け、こう告げた。

「ルカだって、キヨテルだって、もう死んでるのよ。だから……」

 それを聞いた時、レンの頭が真っ白になった。
そして、気が付いたら、目の前に真っ二つになったネルが転がっていた。
度重なる精神的ダメージで疲労しきっていたレンに、人を殺したという事実に耐える力は無かった。


 これが、レンがマーダーとなった理由だ。
もはや、彼に残っているのは自身が殺人者であるという認識だけだ。
そして、泣き笑いを続けながらも、彼は再び歩き出した――他の参加者を殺す為だけに。


【一日目・16時00分/群馬県・グンマーの片隅】

【鏡音レン@VOCALOID】
【状態】疲労(中)、精神崩壊、不眠症
【装備】ゼットセイバー@ロックマンX
【道具】支給品一式
【思考】基本:俺はどうしようもない人殺しだ、だから殺さないと。

【ドン・観音寺@BLEACH 死亡確認】
死因:アルファーガン

【亞北ネル@VOCALOID派生 死亡確認】
【スギちゃん@現実 死亡確認】
【小野妹子@ギャグマンガ日和 死亡確認】
死因:斬殺
最終更新:2013年11月13日 06:22