千葉県の某所で、2機のモビルスーツが激戦を繰り広げていた。
かたや赤い異型のMS、アルケーガンダム
それを駆るのは殺意と闘争本能のままに戦う男、アリー・アル・サーシェスだ。
かたや赤い騎士のような風体のMS、ガンダムエピオン。
それを駆るのはライトニング・カウントの異名を持つ亡国の王子、ゼクス・マーキス。
勝利の女神は、果たしてどちらに微笑むのだろうか。
「くたばりなぁ!!」
アルケーガンダムはライフルを敵のガンダムに向けて放つ。
それは正確な射撃だったが、ガンダムエピオンは軽々と避けてしまう。
これはもう30分以上も繰り返されてきた光景だ。
ガンダムエピオンの動きを見ただけで、サーシェスは相手が只者ではないと悟る。
だが、それはサーシェスにとって望む所。
弱者をつぶすのも戦争の醍醐味だが、強者との戦いもまた戦争の醍醐味。
サーシェスは歓喜に目を大きく開き、攻撃を続行する。
「そうそう!そうゆう相手を待ってたんだよ、俺はなぁ!!!」
サーシェスはライフルを放ちながらも、別の武装、GNファングを展開する。
ライフルとファングの同時攻撃でガンダムエピオンを仕留めるつもりだ。
「……お前のような男に!」
ゼクスの声と同時にガンダムエピオンの瞳が光る。
まるで主の闘志に答えようとしているように。
次の瞬間、ガンダムエピオンは変形し、鳥のような姿へと変わる。
ガンダムエピオンのモビルアーマー形態だ。
その並外れた機動性とゼクスの技量により、ガンダムエピオンはアルケーガンダムの攻撃を回避しながらアルケーガンダムへと接近していく。
その美しい様は、逃げようとしていたLとベルナドットが思わず見とれてしまうほど。
「くるかァ!!」
自分の攻撃が全て回避されたというのに、サーシェスに焦る様子はない。
目の前のMSは確かに高い性能を持っており、パイロットの技量も自分に匹敵するものだ。
それでも、サーシェスには敵を倒す絶対の自信があった。
「貰った!」
ガンダムエピオンのクローが大きく展開される。
すれ違いざまにアルケーガンダムに一撃を加えるつもりなのだろう。
2機の距離はどんどんと縮まっており、ガンダムエピオンが標的を引き裂くのは時間の問題のように思えた。
「詰めが甘いぜ、ガンダムさんよ!」
ガンダムエピオンの行く手を阻むように、4機のGNファングが展開され、一斉射撃を行う。
これはガンダムエピオンが突撃してくることを読んだサーシェスが予め配置しておいたもの。
その射撃精度は先ほどのそれとは段違いだった。
前回の攻撃の際、サーシェスは相手の油断を誘う為手を抜いていた。
今度の攻撃はサーシェスの本気の一撃。
新型ナノマシンで闘争本能が強化されていることを加えれば、サーシェスの生涯最高の一撃といえるかもしれない。
「捕らえたぜ!!ガンダム!」
そして、ガンダムエピオンの居た場所にGNバスターソードが振り下ろされる。
この一撃で、ガンダムエピオンは無残に撃墜される。
筈だった。
「何ィィィ!?」
そこには何も無く、サーシェス渾身の一撃は空しく空を切っていた。
そして、アルケーガンダムの背後には無傷のガンダムエピオン。
すでにモビルスーツ形態に戻っている。
ガンダムエピオンが静かにビームソードを振りかぶる。
サーシェスは必死で回避を試みる。
それにより、致命的なダメージを負うことは避けられたが、左腕を綺麗に切断されてしまう。
「ぐぅぅ!!!」
「仕留め損ねたか…だが!」
再度ビームソードを振りかぶる。
だが、アルケーガンダムから放たれていた全てのGNファングが一斉に突撃してきた為、その一撃は空を切る。
ガンダムエピオンがGNファング達を全て破壊したときには、既にアルケーガンダムは離脱していた。
「これ程とはな………。」
ガンダムエピオンのコックピットの中で、荒い息を吐きながら一人呟く。
その顔にはいくつもの汗が流れている。
操縦の際に訪れる殺人的な加速や、ゼロシステムの精神的負担により彼は気力・体力共に消耗していた。
結果的に無傷で勝てたとは言え、ゼクスにとっても楽な戦いではなかったのだ。
コックピットに常備された携帯飲料を口にしながら、ゼクスは眼下の人影を見下ろす。
アルケーガンダムに追われていた男達、Lとベルナドットだ。
彼らをどう扱うべきだろうか。
二人の男を見ながら、ゼクスは静かに考える。
「あのデカブツ…俺達を護ってくれた、んだよな?」
「………そうですね。少なくても敵意は見えない。」
一方で、Lとベルナドットもまた、ガンダムエピオンへの対応を決めかねていた。
【一日目・16時20分/日本・千葉県】
【ゼクス・マーキス@新機動戦記ガンダムW 】
【状態】疲労(中)、精神的疲労(中)
【装備】ガンダムエピオン@新機動戦記ガンダムW
【道具】支給品一式 そのほか不明
【思考】基本:バトルロワイヤルを止める
1:目の前の男達への対処を考える
【ピップ・ベルナドット@HELLSING】
【状態】健康
【装備】自動式拳銃 M16
【道具】支給品一式
【思考】基本:バトルロワイヤルを生き残る
1;あのデカブツ(ガンダムエピオン)は味方なのか?
2:逃げそびれちまった
【L@DEATH NOTE】
【状態】健康
【装備】自動式拳銃
【道具】支給品一式 手榴弾×25
【思考】基本:バトルロワイヤルを止める
1:あのロボット(ガンダムエピオン)と接触する?
あれ以上戦っても、サーシェスに勝ち目はなかっただろう。
闘争本能が増大しているサーシェスも、不利な時はさっと引くのだ。
この状況判断の的確さが、彼が多くの戦場で生き残った強者である証といえるだろう。
「はぁぁ……、はぁぁ………。ちくしょォォ!!」
まんまと逃げ切ったサーシェスだったが、その顔は屈辱にゆがんでいた。
必殺の一撃を軽々と避けられた上、大きなダメージまで負ってしまった。
「次会った時は…必ず堕とすぜぇ、赤いガンダム!!」
【一日目・16時30分/日本・千葉県】
【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダム00】
【状態】疲労(中)、強い屈辱 、ヒゲがない
【装備】アルケーガンダム@機動戦士ガンダム00 (左腕無し、GNファング全機喪失)
【道具】支給品一式、熱線銃
【思考】基本:カオスロワという名の戦争を楽しむ
1:参加者は片っ端から虐殺
2:赤いガンダム(ガンダムエピオン)には必ず雪辱する
※新型ナノマシンにより、闘争本能等が増大しました。
※主催の一員ですが、すっかり頭の中から抜けてしまいました
最終更新:2013年11月19日 01:55