YOKODUNAは見た。
信じられない光景だった。
自分が見たソレに恐怖した。
そして同時に歓喜をもたらした。
心の底からソレと戦ってみたいと思った。
あのO-GAと呼ばれ恐れられている男・
範馬勇次郎を、
恐竜を滅ぼす事すらできるTENINUプレイヤー・手塚国光を、
そして地球を一度滅ぼした事があると言われている
イチローを、
他にも数々の強者達をいとも簡単に殺しつくした存在。
それ程のSYURAを相手にしたら恐らく生きて帰る事はできないだろう。
だが、世界最強を自負しているSUMOUレスラーたるこのYOKODUNAを、ここまで恐怖させた人物と
ただ純粋に、全力で戦ってみたかったのだ。
その為に、ソレが強者達を殺しつくすのを待っていたのだ。
YOKODUNAは自分のありったけのKIを使い、GENKI-DAMAを作り出す。
防御の事など考えずに、ただソレを倒す為に全てのKIを使う。
くだらない小細工を使うよりも、この方法が一番勝率が高いと思ったのだ。
ソレはYOKODUNAの方へゆっくりと歩いてくる。
なんの対策もせずに、ただ一歩一歩とこちらへ近づいてくる。
その姿を見てYOKODUNAは面白いと思った。
下手な人物なら、撃たせる前に倒すだとか、圧倒的実力の差に諦めるとか、そんな事を考えるだろう。
だがソレは早く撃って来い、そんな攻撃など無駄だとでも言うように、ゆっくり歩いてくる。
それゆえにありがたい、と思った。
自分の全力に付き合ってくれる事に。こんな強者と出会えた事に。
何より、ソレと戦えるきっかけを作ってくれた主催者に。
感謝の言葉を心で唱えDAMAを放つ。ソレを倒せる事を願って。ソレが耐えうる事を期待して。
相反する気持ちを胸に抱いて、YOKODUNAはDAMAがソレに命中するのを目にする。
DAMAは周囲を吹き飛ばすように爆発して、原爆のような煙をあたり一面に撒き散らす。
当たった手ごたえはあった。やったか?
防御した気配はなかった、無事でもただでは済んでないだろう。
自分が受けても危ないほどのKIを使ったDAMAなのだから。
そして煙は晴れる。
流石にDAMAと言うべきか、跡形も無く消し飛んでいた。
ソレの服だけが。
YOKODUNAは驚愕する。
DAMAを打ち返すでもなく、避けるでもなく、防御するでもなく、攻撃するでもなく、
ただ何もする事も無く、無傷で耐え切った事に。
全裸のソレはまたしてもゆっくりと近づいてきた。
YOKODUNAは最早為す術もないと目をつぶる。
これほどの強者に殺されるのなら悔いなどないと。
だがいくら待っても止めが来ない。
ふと目をあけると、ソレが涙を流していた。
ソレのYOKODUNAを見る目はとても慈愛に満ちていた。
その目を見たとき、YOKODUNAは母とも言えるOKAMIを思い出す。
「OKAMIさん……」
「タケシ……」
YOKODUNAは涙を流すOKAMI、もといジャイアンの母をぎゅっと抱きしめた。
YOKODUNAは歩く。横にジャイアンの母を連れて。
俺はSHURAとなりOKAMIに尽くそう。
OKAMIの息子であるというタケシを守るために、俺は全てを殺す。
【一日目・早朝/北海道】
【YOKODUNA@SUMOU】
[状態]:KIの残り0%
[武装]:なし
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1:OKAMI(ジャイアンの母)とタケシを守る。その為に皆殺し。
【ジャイアンの母@
ドラえもん】
[状態]:健康、全裸
[武装]:なし
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1:タケシを守る。その為に皆殺し。
2:YOKODUNAはタケシに似ているので出来るだけ死んで欲しくない。
【範馬勇次郎@バキ 死亡確認】
死因:消滅(ジャイアンの母)
【手塚国光@テニプリ 死亡確認】
死因:消滅(ジャイアンの母)
【イチロー@シアトル・マリナーズ 死亡確認】
死因:消滅(ジャイアンの母)
最終更新:2007年11月27日 10:01