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「ふはは、喰らうがいい! 邪王焔殺黒闇破!」
「ちぃ、ダブルフレミングバスター!」

邪気眼使いとジョン・フレミングの死闘は実に一時間以上に及んでいた。
放送が流れても、お互いの手が休まることはなかった。

意味不明な言動に反して、邪気眼使いはフレミングが戦った相手の中では間違いなく最強であった。
ルシファーブレードの切れ味もさることながら、右腕から放たれる黒焔の威力も凄まじいのだ。

(これが、邪気眼とやらの力だというのか……!?)

電撃を自身の体に流すことで、フレミングは己の肉体を限界まで活性化させて攻撃をかわし続ける。
しかし必殺のダブルフレミングバスターは、ルシファーブレードに弾かれてしまう。
決定打がない以上、フレミングは逃げ続けるしかない。
だがそれもいつまでも続かないだろう。邪気眼使いの方が若く、体力もあるのだから。

「いつまで持つかな! 闇の炎の慈愛の抱擁を受け入れた方が楽になれるぞ!」

優勢である邪気眼使いは、笑いながら魔剣を振るう。
そもそも何故、彼はこれほど強大な力を得たのか?
邪気眼が覚醒したから、そういえば済む話だが、そもそも覚醒には理由がある。

そう、ナノマシン入りの飲料水である。

彼もまた、フレミングと同じように水を飲み、テラカオス化が進行していたのだ。
フレミングが電撃能力に覚醒したように、邪気眼使いは本当に邪気眼に覚醒。
つまりこの戦いは、テラカオス予備軍達の戦いだったのである。
戦闘能力の差は、進行度合の差だ。

(こ、こんな奴に私は負けるのか……!?)

フレミングは、知らず歯軋りをする。

(こんな……答えられないどころかバルギスの定理などと抜かす大馬鹿者に……!?)

(あってはならない……この素晴らしい私の法則を、全人類は知らねばならない……! それを確かめるまでは……死ねぬ!)

(それも相手が……ゆとり教育の糞餓鬼なら、尚更のことっ!)

「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ! 雷よ、雷よ! 我が叫びを聞け雷よっ!」
「ぐあっ!?」

フレミングの中で、何かが切れた。
その瞬間、天からの雷が、邪気眼使いの体を撃った。

「くっ……! この俺に一撃を与えるとは、だが……!」

テラカオス化が進み、邪気で体を防護していた邪気眼使い相手に雷一発では致命傷にはならない。
しかし駆け巡る電流は、確実に邪気眼使いの動きを鈍らせる。

「今だ、食らうがいい! ダブルフレミング……!」

フレミングには、その僅かな隙で十分だった。
両手を自身の産み出した法則の形に変え、叫ぶ。

「馬鹿め、何度も同じ技を繰り出すとは。その技はすでに見切っ
「……ブラインディングッ!」
「!?」

放たれたのは、電撃ではない。両手からは何も放たれなかった。
あえて放たれたと表現するならば……それはフレミングそのものだった。
電気強化により素早さが上がったフレミングの、渾身の体当たり。
そして突き出す両手はフレミングの両手の法則。
その中でも一番突き出ているのは……人差し指。

「ぐ、ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

そしてフレミングの人差し指は、的確に邪気眼使いの両目を穿った。
ジョン・フレミング。人生で一番力を込めた目潰しである。

「ふん、眼の力に頼りすぎたな。眼の無くなった貴様など、ただの子供よ!
 今度こそ死ねぇい! ダブルフレミングバスターッ!」

そしてその姿勢のまま、フレミングは今度こそ必殺の一撃を放った。
邪気眼を潰され、防護が弱まった邪気眼使いに、脳へ直接ぶちこまれる電撃を防ぐ手段は残されていなかった。

【邪気眼使い@邪気眼ネタ】 死亡確認

「はぁ……はぁ……これでわかったか……私の法則は、素晴らしいものなのだ……!」

戦利品としてルシファーブレードを回収し、フレミングはまた彷徨い始めた。
いつか、両手の法則を答えてくれる参加者が現れることを願って……



【一日目・21時10分/栃木県】

【ジョン・フレミング@現実?】
【状態】テラカオス化進行中、電撃能力会得、ダメージ(小)疲労(中)
【装備】魔剣ルシファーブレード@作者の妄想
【道具】支給品一式
【思考】
基本:フレミングの左手と右手の法則をきちんと知らん奴を皆殺し
0:次の参加者を探す
1:子供の参加者を優先して質問を投げかける
2:答えられなかったら当然始末する
3:野田総理は法則を知っていたんだろうか……?
※テラカオス化進行により、両手から電撃を放てるようになりました
※感情が昂ぶると、両手を使わずとも相手に落雷を落とせるようになりました
最終更新:2014年02月15日 11:48