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「や、やっとここまで辿りついたぞ……」

くたびれた様子で、おいしそうなカラーリングの仮面ライダーがひとりごちる。
彼の名は呉島貴虎。またの名を仮面ライダー斬月・真。
カオスロワのごたごたで潰されてしまったが、ユグドラシルコーポレーションの主任も務めていた若きエリートである。
そんな彼がやっとの思いで辿りついたのは、東京都のある意味名所と化している都庁樹の迷宮のある新宿区であった。

「急激な植物による侵食……間違いないな。見た目は美しいが、これもヘルヘイムの森の侵食に違いない!」

冷徹に思われがちな貴虎であるが、彼の望みは人類種の存続。
明らかに国民選別以外の目的を持っているであろう主催者に、突如都庁を巨大な樹木へと変えた魔物達も、自分の手で止めて見せようと奮起していた。
していたのだが……今に至るまで、なかなか思うようにことが運んでいなかったりする。
決意した矢先に、謎のヴイ字型の怪人に「キャッチマイハート!」だの「ベリーメロン!」だのと強烈な求愛行動を受け続けたのが災難だった。
あしらえどあしらえど尋常じゃないストーキングをされ、先刻ついに堪忍袋の緒が切れて貴虎はストーカーどもを射殺したのだった。

【華麗なるビクトリーム@金色のガッシュ!! 死亡確認】
【バルバトス・ゲーティア@TOD2 死亡確認】

相手が妙に手強く、それだけでも相当に疲れたが、この程度ではへこたれない。
ヘルヘイムの森がこうも表舞台に侵食してきたのであれば、自分が止めなきゃ(使命感)
とか言っていたら……

「なあなあ兄ちゃん、正直に言えよ。俺のファンなんだろ? サイン欲しいんだろ?」
「いらん!」

今度は土下座ポーズの妙なドラゴンにうざったいストーキングをされ始めていた。

「またまたぁ、さんざんヘルヘイムヘルヘイムって、俺の名前を連呼していたじゃないかぁ」
「お前のことではない!」
「隠さなくていいんだよ。わかる、わかるよ兄ちゃん! やっぱ俺ら闇のドラゴンってかっこいいもんな!
 なんかホルスの野郎に産廃とかなんとか言われたことあるけど、きっと僻みだしな!」

これがただのインベスあたりなら速攻でぶちのめしたであろうが、先のストーカー戦で体力を消耗している。
今回のストーカーは巨大なドラゴン。これも倒すとなるとまた面倒な相手だ。
ストーキングはうざいが、敵意はない様子なので放置するのが一番安上がりだろうという判断から貴虎は我慢しているのである。

(そうだ、ここで余計な力を使うわけにはいかない……)

なにしろ貴虎は絶賛危険度最高クラスの都庁を一人で踏破しようとしているのだ。
いかに斬月・真が非常にハイスペックであるとはいえ万全の態勢で挑みたいのである。

(……この自称ヘルヘイムとやらも、いざと言うときの肉盾になるか)

使えるものは何でも使う。貴虎は戦闘以外の面でも優秀だった。

(念のため、再びカオスロワちゃんねるを確認してあの森の現状を確認しておくか。
 さてパソコンパソコン……パソ……コン……?
 …………
 ……前の潜伏場所に置き忘れたか! しかもロックした記憶もない! 今から戻ってまだあるか!?)

だが残念ながら、彼は微妙に抜けている男でもあった。
溺愛している弟の露骨で見え見えな窃盗や不法侵入に気がつかない程抜けていたりする残念な強者なのだ!
ついでに重要データひらっきぱなしでパソコンを放置したりもしちゃうお茶目さんだよ!

ちなみに彼が置き忘れたノートパソコンは同じく残念な強者であるベジータに置き引きされているが、当然知る由もないのである。

二日目・2時00分/東京都・新宿区】

【呉島貴虎@仮面ライダー鎧武】
【状態】中疲労、斬月・真に変身中
【装備】ゲネシスドライバー、メロンエナジーロックシード
【道具】支給品一式、夕張メロン×5
【思考】基本:人類種を守るため、危険な存在を倒す
0:パソコンを取りに戻らねば……
1:自称ヘルヘイムはとりあえず放置
※都庁の変貌をヘルヘイムの森の侵食だと思っています
※ベジータが所有しているパソコンの本来の持ち主です
 パソコン内に何かしらのデータが保存されているかもしれません

【究極邪龍・ヘルヘイム@パズドラ】
【状態】健康、防壁展開
【装備】不明
【道具】支給品一式、何らかのロックシード
【思考】基本:ドラゴンこそナンバー1と思われるような行動をとる
0:自分の熱烈なファン(貴虎)についていく
1:自分のファンを増やしたい
※防壁効果により、自身と貴虎への闇属性攻撃を半減します
最終更新:2014年04月24日 21:12