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(……来ましたね)
(なんつー威圧感だよ、全く)

その剛腕に握られたバットが玩具のように思えた。
バッターボックスが小さく見えるくらい巨大な身体がどっしりと構える。

「さあ4番ライトのラオウが打席に立ったッ!!」
「死人が出るぞぉ!」※出ません。

「ぬぅ……」

ラオウがバッターボックスに立っただけでグラウンドに緊張感が走る。
なんせこのラオウ、何をしでかすかわからないといった点で恐ろしい男なのは間違いないからだ。

(四番バッターに据えたのは間違いなく、祐一郎さんの仕業なんでしょうけどね)

白組ベンチできらりと祐一郎さんの眼鏡が光った(ような気がした)。

「行くわよ……!」

MEIKOは大きく振りかぶる。
右バッターのラオウに対して初球はインコース高めにシュート。
右バッターのインコースを抉る、球威は抜群だ。
だが、これに対してラオウは思いっきり踏み込む。

ブォォォォン!!!! と、バットが凄まじい風を起こし、空を切った。

「きゃー、ディおじさんとのび太さんのエッチ!!」
「なんでさ!?」
「魅せる方が悪いッ!!」

その際、スカートを着用していた女性陣のスカートが捲れたのをディオとのび太は見逃さなかった。
だが、のび太とディオだけが上条さんに殴られただけで済んだ。

「ぬぅ……当たらんか」

ラオウはバットを短く握る。
常人をはるかに凌ぐ常識離れした筋力を持つラオウならば、当てるだけで長打になる。

(ふむ、これは当たったら大変そうですね……内外野を下げますかね)

ムギちゃんは内野と外野を従来の守備位置から後退させる。
サインはアウトコース低めにストレート。
クリーンナップに対して、外角攻めは長打を防ぐという意味で定石である。

MEIKOから放たれたボールは外角に構えられたミットに一直線に向かっていく。

コン……

「なっ!?」

完全に意表を突いたラオウのセーフティバント。
後退していた内野陣……いや、この場の全員が完全に裏をかかれた。

コースは問題なかった。
だが、相手は身長2m以上の大男。
背が高いということは同時に腕の長さ(リーチ)も長くなる。
故に外角の球もバントで届くのだ。

サードファールライン上をボールは勢いを完全に殺して転がっていく。
サードのクロえもんが突っ込み、素手でボールを拾った時にはもう遅かった。

「フハハハッ!!!」
「拳王様、クッソ足速ぇぇ!!!」

一塁ベースをラオウはすでに駆け抜けていた。
パワーだけではない、スピードも備わっている。
北斗神拳の修行で鍛えた身体能力のポテンシャルは凄まじいのだ。

初ヒットを許し、ノーアウト一塁。
バッターは5番キャッチャー・デューク渡邊。

「ですなぁ」
(ホント、厄介な打線だわ……)

……

…………

……………………

「ボール、フォアボール!!」
「チッ……!」

デュークに対して、フォアボールを出してしまった。
MEIKOのボールをいつも難なく取っているデュークに対して勝負すること時点で危険なのだ。
だが、これでバッターは……

「人事は尽くしたのだよ」

右手に持ったラッキーアイテムのヴァンガードのデッキをポケットにしまう。
非常にゆったりとしたフォームで左打席に入る。

バッターは6番ファースト・緑間。
スリーランが出せる場面での打率は9割近いアベレージ誇る脅威的なバッターである。

(さて、あそこまで超高弾道打球をどう攻略するか……)
(三点をほぼ確実に取るなんて理不尽クラスですからねぇ……)

剛速球で詰まらせる。
左右の変化球で揺さぶりをかける。
クイックモーションでタイミングをずらす。
と、方法はありそうだが……打たれるイメージがMEIKOとムギにはあった。

それほどのバッターなのだ、この緑間というバッターは。
【キセキの世代】とはそれほどのモノなのだ。(本職はバスケであるが……)

「なるようにしかならないわね……」
「そうなのだよ、言ったはずなのだよ、『人事は尽くした』」

ロージンバックを二、三度さわり、地面に投げる。

「オウラァッ!!」

セットポジションから放たれたボールはインコース高めに構えられたミットに行く。
極端なアッパースイングで信じられない程の超高弾道の打球を放つならば、高めの速球がセオリー。
だが、セオリーは所詮、『常識外の怪物』に通用しない。



「――――――狙い通りなのだよ」



打球が飛んだ。
打たれた瞬間に『それ』と分かる当たり。
緑間による先制のスリーランが飛び出した。

「フハハハッ! MEIKOよ! 初回の自信はどうした!!」
「……………」
(崩れないといいんですが……)

まだノーアウト。
序盤は凌いだが、初ヒットはあのラオウで、無失点宣言も破られた。
だが、それが逆にMEIKOの闘志に火を点けたッ!

「ビハインド上等ッ!!」

今まで以上の球威の速球が放たれた。

いつもそうだ。
自分のボカロ生は常にマイナスの位置から始まった。
負けるのが嫌だから、勝つための『努力』という対価を払う。

「私はまだ「マイナス」なんだッ!『ゼロ』に向かって行きたいッ!
『エースポジション』を手に入れて自分の『マイナス』を『ゼロ』に戻したいだけだッ!!」

7、8、9番を三者連続三振。
大きく崩れることなく、捌ききった。


二回の表終了 3-0

「クロえもん、なんとかして塁に出なさい」
「そんなこといわれてもなぁ……」

赤組も4番からの攻撃。
というわけで、バッターは恐らく10期で最初に野球を始めた男・クロえもん。
野球にかける情熱ならチーム1と言っていいだろう。

(魔球打ちはよくやったことだけど……)

色々と考えつつ、バッターボックスに入る。

クロえもんのライバルは数多くの魔球を持っていた。
ジグザグに曲がるWボール、横に大きくジグザグに曲がるWWボール。
さらに縦に大きくジグザグに曲がるWWWボールなどなど。
自身はその都度、攻略していった。
さて、今回は……

「行きます」

シャロはボールを投げて自身のトイズを発動させる。
ボールはシャロが思った通りにグニャグニャと曲がっていく。

「ストライク!!」

一球目は見逃す。

(ここまで球数は10球か……あれだけ動いて全部ストライクならそれもそうか……
 ……いや、逆に考えろ、全てストライクということは……)

二球目をセットし、ボールを投げる。
今度は先程のようなグニャグニャとした曲りではなく鋭く曲がっていく。

「……秘打・満月打ち!」
「なっ!?」

ポコン、という力ない打球音と共にボールがバットに当たった。
クロえもんの推測は当たった。『シャロの球は必ずストライクゾーンを通過する』。
大きく円を描く軌道でバットを振り回す満月打ちならば、ストライクゾーンすべてをカバーできる。
だが、出来るのは当てるだけ、そこから問題だ。

「サード!!」
「任された!!」

サードの釣り人みたいな格好した櫂君がボールを拾って一塁に送球する。

「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」

クロえもんは気迫のヘッドスライディング。
ファーストの緑間のミットに収まった時には、ぎりぎりだった。

「セーフ!!」

一塁塁審のデカオの手が横に広がった。
判定は間一髪のセーフ。

「上出来よ」

左のバッターボックスに5番のMEIKOが入る。
右投げ左打ちの女、それがMEIKOなのだ。

「リー……リー……」
(うぅ……集中できないです)

初めてランナーを背負った場面。
緩いシャロのボールじゃ、盗塁されるかもしれない。

(1球外しましょう)
(ですなぁ)

セットポジションから外に大きく外れるウエスト。
バットを降らなければ明らかなボール球。
だが、しかしMEIKOはこの球を狙っていた。

バットを長く持ち替え、外に大きく踏み込み、打ちに行ったのだ!!

「オラァッ!! 飛んでけッ!!!」
「「!?」」

罵声とも取れる声を上げ、バットを投げ捨てる。
打球は低い軌道だがレフト方向にと伸びていく。

「届け!!」

ショートの上条さんも必死の飛びつくが届かない。
だが、レフトのダイアーさん辺りで失速すると誰しもが思った。

「このダイアーの正面だッ!! ボールは確実に……なにっ!?」
「―――打撃版MEIKOボールよ、その打球に『黄金の回転』を掛けたッ!!」

打球はそこから勢いよく加速していった。
低い弾道のまま打球は伸びてそのままレフトスタンドにイン。
まさに自援護のホームラン。

これで3-2。取られた後にすぐに取り返した。

「投手交代!!」

祐一郎さんがピッチャーの交代を告げる。
6回という短いイニングならば、目先を、手先をガンガン変えていく。

ピッチャーだったシャロはライトに走っていく。
そして、ピッチャーには……


「ついにこの拳王が投手の時代か!!!」


ピッチャーは拳王こと、ラオウ!!!

二回の裏攻撃中 3-2

二日目・1時30分/日本・香川県】


【超弩級戦艦『死国』】
※出番がないキャラの状態表はありませんが、ここにいます。

【MEIKO@VOCALOID】
【状態】健康、首輪解除
【装備】アルティメットアーマー@ロックマンXシリーズ
【道具】支給品一式、ノートパソコン@現実
【思考】
基本:殺し合いに乗った者達を殺す
1:ラオウ達に協力してもらう
※今までとは別人です。
※『黄金の回転』を習得しました

琴吹紬@けいおん!】
【状態】精神的にぶっ飛んでる、首輪解除
【装備】超弩級戦艦『死国』、キーボード、現金1兆円ほどが入った特注ジュラルミンケース
【道具】支給品一式、たくあん@現実、その他不明
【思考】
基本:生き残ることを最優先
0:新スターティングメンバーを選考する
1:拳王とやらの配下になる
※今までとは別人に決まってんだろ!!いい加減にしろ!!
※核ミサイルは超弩級戦艦『死国』に改造されました。

【ラオウ@北斗の拳】
【状態】健康、首輪解除
【装備】炭酸水
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:ダース・ベイダ―たちを倒す
0:主催者チームを全員屠る
1:そして、拳王が新たな時代を作る
2:死兆星から使者の小娘を配下にしたぞ!
3:トキ似の男を配下にしたぞ!
4:強そうな鎧の女を配下にしたぞ!
5:謎の黒猫たちを配下にしたぞ!
6:なんかいろいろ配下にしたぞ!

【クロえもん@ドラベース ドラえもん超野球外伝】
【状態】健康、首輪解除
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式 電車ごっこロープ
【思考】基本:主催者たちに野球で挑んで勝つ!
0:矢部君の意志を継ぎ、殺し合いを打破する
1:最低でも四国アイランドリーグが出来るくらいの仲間を集める
2:イチロー選手を仲間に引き入れたい

【デューク渡邊@新テニスの王子様】
【状態】健康、首輪解除
【装備】テニスラケット、テニスボール×∞、キャッチャー用具一式
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:お頭(平等院)たちについていく
1;デュークホームランを打つ


【緑間真太郎@黒子のバスケ】
【状態】冷静、首輪解除
【装備】ハンマーブロスの無限ハンマー@マリオシリーズ
【道具】支給品一式、ホワイトボードとサインペン、ヴァンガードのデッキ
【思考】
0:赤司に勝つ
1:野球をするのだよ
2:今日のラッキーアイテムはヴァンガードのデッキなのだよ

【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】健康、不幸、首輪解除してもらえた
【装備】PET(シャドーマン入り)
【道具】エスパー伊東@現実、シンクロチップ、他人のデッキ(「ぬばたま」デッキ)
【思考】
基本:あのAA

【シャドーマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】ムラマサ
【道具】なし
【思考】基本:上条に従う
1:敵は殺す、慈悲はない
※PETの中にいます

【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】疲労、全身にダメージ、左頬にダメージ、首輪解除
【装備】PSP(デューオ入り)
【道具】支給品一式×3、シンクロチップ
【思考】基本:ネットバトルとベースボールを極める
0:主催を倒すのはラオウではない、このディオだッ!
1:ジョースター家を手に入れる
2:ジョジョより優越感を得る
3:熱斗達にネットバトルを挑むのは後回しだ!
4:シンクロチップを手に入れたし、デューオとクロスフュージョンする。


【デューオ@ロックマンエグゼ4】
【状態】HP満タン
【装備】ジャスティスワン、ザ・ワールド
【道具】なし
【思考】基本;とりあえず、ディオを見守る
1:カオスロワでもそれは無理そう。
※PSPの中にいます

【櫂トシキ@カードファイト!! ヴァンガード】
【状態】ヴァンガ脳、首輪解除
【装備】自分のデッキ、やきそば
【道具】支給品一式
【思考】
1:強いファイターと戦う
2:俺のメイト達(上条達)についていく
※4期(レギオンメイト編)の格好に着替えました。

【シャーロック・シェリンフォード@探偵オペラ ミルキィホームズ】
【状態】謎ミルキィ、首輪解除
【装備】かまぼこ、自分のデッキ(「ロイヤルパラディン」デッキ)
【道具】支給品一式、テニスボール×∞
【思考】
1:櫂に着いて行く


【光祐一郎@ロックマンエグゼ】
【状態】サイボーグ化、首輪解除
【装備】なし
【道具】支給品一式、自作爆弾
【思考】
基本:息子たちをサポートする。
1:主催者について調べる
2:できれば九州ロボを取り戻したい
※九州ロボの制作を提案した人物がいるようです
※カオスロワちゃんねるにより、危険人物扱いのレッテルを貼られました
※砲撃によりノートPCは全壊しました

野比のび太@ドラえもん】
【状態】左頬にダメージ、首輪解除、怒り、称号『クソレフト』
【装備】バスターガンダム@機動戦士ガンダムSEED、龍星座の紫龍@聖闘士星矢、
【道具】支給品一式、ボーリングの玉@現実、キン肉マンのコミックス全巻@現実
【思考】
基本:生き残る、できる限り祐一郎さんたちを手伝う
0:僕はクソレフトじゃないぞぉ! 
1:ドラえもん……
2:クロえもんってドラえもんにそっくりだな
※ミノフスキー粒子の影響で通信がしづらくなっています
※デュエルガンダムのパイロットが出来杉だと気づいてません
※バスターガンダムにはサテライトシステムが搭載されています。

【ダイアー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】割と健康、首輪解除
【装備】イカ墨とパスタ@現実
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:主催を倒す
1:ディオとかいう奴も倒す
2:アドラー達と行動する。
※ディオを『吸血鬼ディオ』と思っていません。
※何か見ましたが、別に物語とは関係ありません。
最終更新:2014年06月04日 08:11