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殺し合いが始まってからすでに六時間。もうじき夜が明ける。
とあるラーメン屋でノートパソコンを開いていたのは北国出身の少年、北川潤だった。
少年がケーブルを繋いで覗き込んでいるのは、とある巨大掲示板サイトである。
思ったとおり、ほとんどの板がこの突如始まった殺し合いに関するスレで埋め尽くされていた。
中には「危険人物の情報総合スレッド23」や「みんなで主催倒す方法考えようぜ!!part16」なんてのまであった。
「やっぱり、これだけ沢山の人が殺し合いを止めようとしているんですね」
北川の隣で画面を覗き込んでいた少女、杉坂は胸が熱くなる思いがした。
「ああ、まだまだ諦めるのは早い!!」
北川はこぶしを握る。
「俺たちがただのモブキャラじゃ終わらないってことを証明してやろうぜ!!」
「ええ、北川さん」

「貴方たちがモブキャラ? 冗談じゃないわよ、そんだけ愛されておいて!!」
パソコンの画面を覗き込んでいた二人は、背後に迫っていた少女に気がつかなかった。
少女の額から反射した光でその存在に気がついたときには、すでに北川の背中にナイフの刃が刺さっていた。
「ぐ……あ……」
「き、北川さん!!」
杉坂は椅子を倒して立ち上がった。
「特にあなたなんか、もう四回もロワに出て毎回活躍してるじゃない? 良いわよねえ、愛されてる人は」
そう呟きながら、すでに事切れた北川の背中を何度も何度も突き刺す。
原型が無くなった北川を捨て置いて次の標的をしとめようとしたら、すでに逃げた後だった。
「しょうがないわねえ。ま、せっかくラーメン屋さんにいるんだしちょっと食べて行こうかしら?
昔の中国にあったっていう人骨ラーメンなんかおいしそうねえ」

杉坂は泣きながら逃げた。助けることさえ出来なかった。
殺し合いに乗った人間なんかいないと信じていたのに、味方だと思った北川はあっけなく殺されてしまった。
「そうだ、もう、もう誰も信じちゃいけないんだ……」
武器さえ手に入れれば、あの女を殺して北川の仇を取ろう。そしてその後は、殺し合いに乗った全ての人間を殺してやる。
「そうよ、私にはもともと味方なんかいないのよ。だって私は……モブだもの」


【一日目・早朝/埼玉県】
峰岸あやの@らき☆すた】
[状態]:健康
[武装]:スペツナズナイフ
[所持品]:支給品一式、ノートパソコン(北川の支給品)
[思考]:
1・自分より目立っている人間を皆殺し(知り合い優先)

【杉坂@CLANNAD】
[状態]:健康
[武装]:なし
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1・武器を見つけ、北川の仇を討つ
2・近寄ってきた者は信用せず殺す
3・殺し合いに乗った人間を皆殺しにする

【北川潤@kanon  死亡確認】
最終更新:2007年11月25日 18:13