「ああ、腹が……腹が減ったよう……」
殺し合い真っ只中の町をさまよい歩く男の名は波野ノリスケ。
家庭を愛する真面目な男である。今回も当然殺し合いを止め、家族を守るために戦おうとしていた。
だが、この男、ただ一点食べ物に関してのみやや理性を失ってしまう場合があるのだ。
呼ばれもしないのに親戚の家に押しかけたり、アポなしで飲みに誘っておごってもらおうとしたり。
そんな彼がもう一晩中食事も取らずに歩き回っているのだ。その飢餓状態は極限に達していた。
「しかも、食べ物がないのに支給品が焼肉用のホットプレートだなんて嫌がらせだよ……」
もうこの際、雑草でもなんでもいいから食べたい。そう思っていた時だった。
「おっ? この匂いは!!」
間違いない、肉の匂いだ。ノリスケは一目散に走り出す。もうこの際犬でもネコでもいい。焼けば食える。
ノリスケが辿り付いた先には四つの石が並べられていた。ノリスケは早速石の下を掘り返す。
「はぁはぁ、肉、肉、肉、肉、肉!!」
しかしノリスケが掘り起こしたのは―――
「げっ、なんだよこれ」
そこに埋められていたのは人間の死体だった。女子高生なのか、セーラー服を着ている。
何故か首はなかった。
ノリスケは流石に一瞬迷った、が
「まっ、このさいなんでもいいか。さーて、焼肉焼肉~と」
と鼻歌を歌いながら、支給品でもなんでもなく普段から持ち歩いているステーキナイフで首なし死体を解体にかかった。
「いやあ、このお肉なかなか美味しいですねえ波野さん」
「ええもう、どんどん食べてくださいよ。たっぷりありますから」
無人のコンビニ。ノリスケはここのコンセントから電力を貰ってホットプレートで焼肉をしていた。
もちろん調味料はコンビニの棚から勝手に拝借。
一人で焼肉の準備をしている時に、たまたまコンビニに入ってきた柊という男と出会った。
聞けば彼は自分の娘たちを探しているのだという。
家族を愛する父親同士として意気投合した彼らは、まずは腹ごしらえということで一緒に焼肉を食べることにしたのだ。
「それにしてもこのお肉、美味しいけど少し変わった味がしますねえ。何の肉なんですか?」
「あ、ええと……た、ただの牛ですよ(流石に人肉とは言えないなあ……)」
「うーん、しかしなんというか、まるで自分の一部を食べているというか、そんな感じがしますよ。不思議ですねえ」
【一日目早朝/東京都の都心の方】
【波野ノリスケ@
サザエさん】
状態:空腹を満たせてご機嫌
装備:なし
所持品:支給品一式、ホットプレート
思考:
1:まずは家族を探し出す
2:出来れば主催を倒したい
【柊ただお@らき☆すた】
[状態]:健康
[武装]:不明
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1・娘たちを探し出す
最終更新:2007年11月25日 18:14