「ついに誕生したか…あれが。ククク…」
提示の放送が終わったのを見て男の声をした人型の何者かが呟く。
その存在の名はベクター。人ならざるもの『バリアン』と呼ばれる存在だ。
最初に言っておくがベクターは主催が擁する特務機関の一員。
彼は大尉らと同じく今まで本部から離れてジョーカーとして行動していた。
そして先ほどの放送でベクターは
テラカオスの誕生を察知していた。
彼は知っていた、上司であるダース・ベイダーをはじめとした幹部達の目的がテラカオスを利用して世界を大災害から救おうとしていることを。
ベクターは小さく笑った。当然だ。
二日目入ってすぐにテラカオスが誕生していたということは世界を救う計画が順調に進んでいる証。
ベクターは計画の成就を心から願って―――
(クククッ、キヒヒッ…なぁ~~~~~んちゃってwwwwwwww)
精一杯のゲス顔を浮かべた。
(世界を破滅から救うぅ~~~?テラカオス計画ぅ~?誰がそんなもんに乗るかよバァ~~カ!!
俺が望んでいるのは混沌と破壊!苦しむ虫けらどもの顔がみてえんだよ!!
でも楽しかったぜえ?あいつらとの主催者ごっこはよぉ!!ヒャハハハハハァ!!)
彼は嘲笑っていた。テラカオスプロジェクトを、そしてそれを実行する主催者達を。
先ほどの笑みも主催者達を祝福するものではなかった。
ベクターは残虐非道がこれ以上ないくらい似合うバリアンである。そんな彼がテラカオスを生み出す計画を知って世界を救うなどと思うはずがない。
彼はテラカオスを更なる破滅に利用しようと考えて行動していたのだ。
先ほどの笑みの意味は主催の…ではなくベクターにとってのテラカオスプロジェクトの成就が一歩近づいたことに対しての笑みであった。
(さぁてどうすっかな~~)
ベクターは考えた。早速テラカオスの力をどうにかして奪ってこの世界を破滅させてもいいがそれでは詰まらない。
彼が望む…そのための方法は―――
「やっぱこれだよなぁ!」
ベクターの歪な人型のような体が消える。代わりに現れたのは十代半ばの少年のような姿。
バリアンであるベクターが人間界で「真月零」として行動するための形態であり、彼の生前の姿。
ベクターは対主催グループに潜伏して利用しようと考えたのだ。
(最初は対主催共と協力して主催とテラカオスを弱らすための協力をする…おっと、途中で首輪外してもらったほうがいいなぁ。
そしてここぞのクライマックスなタイミングで俺がテラカオスの力を奪い――対主催共にジャンジャジャーンと衝撃の真実を明かす。
奴らは絶望するよなぁ?自分達がよかれと思ってやってきたことが世界の破滅を導くと知ったらよぉ!キヒヒヒヒヒヒィ…
後はカオスの力を使って奴らを葬るか…いや、放っておけば自滅するかもなぁ?あぁ~たまんねぇぜぇ…ヒヒヒヒヒヒィ!
そして俺はカオスの力で別の世界へ逃げる。さらば混沌の世界、ようこそ新世界!
奴らは地獄逝き俺無事♪あばよ虫けらってなぁ!アーッヒャハハハハハハハハハハァ!!我ながら天才的じゃねぇのおい!)
そう、彼の目的は黒幕ぶってる主催者達やヒーロー気取りの対主催達を奈落の底へ絶望させるというもの。
まさにゲスの極み!!見た目以上に歪な彼の心をこれでもないくらい現しているゲスの限りを尽くした計画だった。
本部のマヌケ(ベクター曰く)のせいで主催メンバーの情報が何人かの参加者に出回っているらしいが、その情報にはバリアンとしてのベクターのデータしかない。
真月零のデータなど存在しない…!
ベクターは早速動き出す。計画の成就の為に早く有力かつ利用できる対主催と合流しておかなければならない。
「さぁ、よからぬことを始めようじゃないか!!」
真月零となったベクターはカッと目を見開く。
最凶最悪のバリアン、ベクターの悪意が全参加者へと向けられる瞬間であった。
【二日目・4時30分/日本・東京都のどこか】
【ベクター(真月零)@遊戯王ZEXALⅡ】
【状態】人間形態
【装備】自分のデッキ
【道具】支給品一式、不明支給品その他
【思考】
基本:世界の破滅の為に暗躍する
1:対主催の「真月零」として対主催集団に潜伏
2:幹部や隊長に従順な特務機関員の振りをする
3:テラカオスの力を手に入れる
4:最終的に皆殺し
5:遊馬が死んで心底嬉しい
最終更新:2014年07月30日 10:40