「アンタ……何してんのよ……?」
「バスケなのだよ」
衝撃。
その言葉以外に思い当たる言葉がなかった。
新しい魔球を思いつき、デュークの元に行った。
そこでMEIKOで見たものは『デュークの頭部でドリブルをする緑間』と『頭部がないデューク渡邉だったもの』だった。
「アンタが殺したの?」
「分からないのか? 当然なのだよ」
――――その言葉がMEIKOの逆鱗に触れた。
「決闘だ……」
「は?」
「今ッ!! ここでッ!! アンタは殺すッ!!」
完全に臨戦体制を取るMEIKOに対して緑間は狂気の笑みを浮かべながら答える。
「武器はその鎧なのか?」
「ええ、当然! 『野球』だッ! 明治時代から日本が受け継ぐ『野球』ッ! それが球技ィィッ!!」
二段ジャンプからの空中ダッシュで一気に間合いを詰める。
チャージからMEIKOボールと見せかけて、MEIKOシュート。
鋭角に曲がるボールが緑間に迫る。
「無駄なのだよ」
その迫るボールを空中で華麗にキャッチ。
そのまま、マウンテンシュートの体制でボールを放つ。
死国の天井に穴が開いた。
だが、自動修復機能ですぐに穴は埋まった。
その放ったボールで兵庫県が消滅しかけたが大丈夫だった。
「野球ではその程度なのだよ……やはり時代はバスケなのだよ」
「そんなにバスケがしてぇなら、デューク殺す前にAC版北斗の拳でもしてなさいよ!!」
MEIKOボールの連射。
それを緑間は華麗に裁く。
特訓や連続の長距離移動による足腰の強化とアルティメットアーマーの効果でMEIKOのスタミナやら運動能力は理不尽級に近づいていた。
だが、緑間もまた理不尽級。その運動能力の高さは折り紙付き、さらに
テラカオス化の効果でさらに上がっている確実に超理不尽級なのだよ。
二人の差はほとんどない。二人の差があるとすれば……それは仲間に対する意識の違いくらいだ。
あっ、今さっきのMEIKOボールの連射とマウンテンシュートで兵庫県は消滅しました。
「かはっ……」
「折角のボールをこんなところでは使いたくなかったのだよ」
緑間の放ったボール……否、デューク渡邉だったものの頭部がMEIKOの腹を直撃した。
胃液が逆流し、血と共に口から吹き出した。だが、精神力の高さで辛うじて立つ。
だが、ダメージがあまりにも大きかった。立つだけでやっとなのだ。
「お前もボールになるのだよ」
緑間の右手が鋭くなり、MEIKOの首に迫る。
刈り取られる、と思考回路が焼ききれるような感覚に陥った。
その時である。
「ズェア!!」
「「!?」」
横からのいきなりのタックル。
完全に不意を突かれた緑間は吹っ飛ぶが、すぐに体制を立て直す。
「アンタは……」
「勘違いするな、MEIKOよ、貴様を助けたわけではない……私は『悪』を狩りに来ただけだ」
白い仮面に白い甲冑。
どこかサムライを思わせる男――ハクメンが現れた。
「俺が『悪』だというつもりなのか、英雄さん?」
「私の言う『悪』とは『世界に混沌をもたらす者』……その『凶(マガト)』を持つものは全て滅する」
「俺がそれだと言いたいのか?」
「魔道に堕ちた者にかける言葉などない」
ハクメンは鳴神を構え、静かに緑間に告げる。
「我は空、我は鋼、我は刃……
我は一振りの剣にて全ての『罪』を刈り取り『悪』を滅する!!
我が名はハクメン! 推して参る!!」
名乗ると同時に緑間に接近。そして……
(5B>5C>623ディレイA)×3>5B>5C>632146Bのコンボを緑間に叩き込み。
緑間に7240ダメージを与え、大きく後方の壁に吹っ飛ばした。
さらにそこから火蛍>ディレイJ2C>C>2C>J2A>J2C>2C>J2A>66>J2A>JC>着地>J2A>J2A>66>J2A>J2A>JCの壁際コンボ。
トータル12000オーバーのダメージを与えた。
「なん……なのだよ……?」
「言ったはずだ……世界に災いをもたらす者……それが私にとっての『打ち倒すべき悪』だ……
故に『凶(マガト)』に繋がり掛けている貴様……そして、『風鳴翼』という少女は私が狩る!」
秩序の力。
ハクメンの持つ力の一つである。
故にテラカオス化している参加者はその仮面の下の眼で見えてしまうのだ。
テラカオス化した参加者に対しての『抗体』。それが『秩序の力』である。
ハクメンはさらに緑間に詰め寄り狩ろうとした、が……
「終いだ」
「待ちなさい……あいつにトドメを刺すのはあたしだ」
MEIKOが最後の気力を振り絞りハクメンを止める。
その言葉に凄まじいまでの意志の力を感じ取ったハクメンは止まった。
――進もダメだった。
――タクア……ムギさんもダメになった。
――そして、やっと出会えたデュークを殺された。
「……皆がいなくなったら、これから……」
ゆっくりと大きく振りかぶる。
ボールを黄金長方形のフォームで投げることによって生まれたエネルギーを込める。
「……一体、誰が……あたしの……あたしの……」
指先に神経を集中させる。
そして全身の力を己の指先に通達させる。
「……あたしの全力投球を受け止めてくれるのよッ!!」
『黄金の回転』は『無限の回転』へと昇華する。
次元すらを超えるエネルギー持った『無限の回転』。
その力に殺意を持って投じられれば……MEIKOの意志からは逃れられない
「―――全力版のMEIKOボールだッッ!!!!」
緑間の身体に当たり、さらに回転が加速。
緑間の左半身が綺麗なボール状に抉り取られる。
そこから大量の血が吹き出し、もはや原型を留めない少年の躯だけが残った。
「……馬鹿が……」
涙は流れなかった。
ただ仲間を殺した罪を背負う覚悟はとうに出来ていた。
【緑間真太郎@黒子のバスケ 死亡】
「将軍から聞いた……『盤上で踊らされているのは愚かすぎる主催者達』
『真の黒幕はその状況を笑いながら見ているだけだ』と……」
「そう、分かった、そいつは確実に殺す、勿論『 主 催 者 共 も 皆 殺 し 』よ」
「…………」
MEIKOは腹の底から怒りが込み上げたのが分かった。
阿修羅のごとし怒り顔で、ハクメンにそう告げMEIKOは修羅に堕ちる。
その気迫は一人の英雄をただ……ただ黙らせるだけであった。
【
二日目・6時30分/大阪府・『死国』内部】
【MEIKO@VOCALOID】
【状態】腹部にダメージ(大)、修羅化、首輪解除
【装備】アルティメットアーマー@ロックマンXシリーズ
【道具】支給品一式、ノートパソコン@現実
【思考】 基本:『真の黒幕』及び主催者共の皆殺し
1:ラオウ達に協力してもらう
2:デューク……緑間……
※今までとは別人です。
※『無限の回転』を習得しました
【ハクメン@BLAZBLUE】
【状態】健康、unlimitedモード、首輪解除
【装備】斬魔・鳴神
【道具】支給品一式
【思考】基本:『悪』を滅する
1:主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』
2:風鳴翼は滅する
※unlimitedモードに入りました。
最終更新:2014年09月17日 01:09