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埼玉県のとある路上。信長の放送を聞いてがっくりとうなだれるのは正義の味方、アンパンマンだった。
すでに45人。そんなに沢山の人たちが命を落としたのだ。
「なんで、そんな酷いことをするんだ……」
自分は正義の味方なのに、その人たちの誰一人として守ることが出来なかった。一体自分は何をしていたのか。
自分は何のために生まれて、何のために生きるのか。
(もう、わからなくなりそうだよ、ジャムおじさん……)
だけど、もうこれ以上誰にも傷ついて欲しくない、みんなを助けたいという気持ちだけは変わらなかった。
「そうだ―――落ち込んでいる場合じゃないんだ。僕はみんなを助けるんだ。愛と勇気だけが友達なんだ!!」
そう決意したアンパンマンは、自分を鼓舞するためにいつもの決まり文句を口にすることにした。
そのセリフを口にすれば、それだけで自分はどこまでも強くなれるから。

「元気百倍!! アンパンマン!!」

「へーえ、あなた、元気なんですね?」
「え?」
いつの間にか、アンパンマンの背後に赤い髪の少女が立っていた。
「元気な人は……みんな死んじゃえばいいんだ!!」
そして、アンパンマンは頭から胴体までをチェーンソーで縦に真っ二つに切断された。


「ふう……自分が元気なことをあんなに自慢げに……私みたいな人の気も知らないで……」
ゆたかは、アンパンマンの亡骸を原型がわからなくなるまで蹴りつけた。
「それにしても、さっきの放送だと柊先輩たちも死んじゃったんだなあ。つまんないの。
淫乱ツインテールや言語障害も私の手で殺したかったなあ。でもまだピンク巨乳は残ってるみたいだし、これからだよね」
そう言うとゆたかは、
「じゃ、次はうちの学校に行ってみようかな? 健康な人も多そうだし」
と、原型を失ったアンパンマンには目もくれずに立ち去った。


あやのは、北川の骨で作ったラーメンを食べながら第一回放送を聞いた。
「あら、柊ちゃんたちも死んじゃったのね。あの悪臭ツインテールが死ぬ間際にどんな顔をするか見るのが楽しみだったのに」
まあいいわ、とあやのはラーメンを置いた。まだまだ自分が殺すべき人間は残っている。
特に許しがたきは白石だ。一見モブキャラのように振舞っているが、その実作品を代表する人気キャラではないか。
許せない。
もちろんピンク巨乳や自分より目立ってる一年生組も殺意の対象だ。
「さて、じゃあ次は学校へ行ってみようかしら?」


「ちっ、たったの45人か。俺が天下を取るにはまだまだ足りなさそうだな」
コンビニで休憩を取りながら舌打ちしたのは白石みのるである。
「それにしても、泉や柊姉妹はもう誰かに殺されてるのか……あの、ツンデレを気取ってオタクの心を掴んでる
ガチレズツインテールだけでも俺自身の手で殺したかったぜ」
まあいい。自分よりキャラソンが売れている人間はまだまだいる。ピンク巨乳に泉夫妻に背景コンビ。
こいつら全員を始末しないとアイドルとしての自分の成功は無い。
一体一番効率よくこいつらを狩れる方法とはなんだろうか。
「そうか、学校だ。そこにいけばみんないるかもしれないな」


「泉さんとかがみさんはもうお亡くなりになったのですね……」
川の水で鋸を洗いながら、みゆきは唇を噛んだ。複雑な思いが胸に交錯する。
「あのラノベオタガチレズ悪臭ツインテールさんも、是非とも生きたままバラバラにしたかったですねえ」
となると、残る殺害対象はニコロワに出ている白石ということになる。
いや、所詮ズガン死の彼よりも他の作品のキャラとかのほうがいいかもしれない。
「まあ、その前にどこかで朝ごはんをいただきたいですね。ちょうどここは学校から近いですし。
そこで給食の残りでもいただきましょうか」


ようやく朝日が窓から入ってきたものの、まだ電気を点けないと薄暗い学校内。
宿直室で仮眠を取った春日部在住野原ひろしは水道で顔を洗いながら第一回放送を聞いた。
「ったく、なんてこった」
みさえやしんのすけはまだ寝ているが、聞かなくて正解だったろう。
「野原さん、少しですけど近くのコンビニで食べ物を貰ってきました」
「ああ、悪いねみなみちゃん」
「いえ」
少女はそっけなく答えてひろしに食べ物を渡す。この無愛想な少女はこの学校の生徒らしい。
車が壊れて自分の家に戻ることが出来ない野原家一堂は彼女によってここに案内されたのだ。
「いやーみなみちゃんに会えて助かったよ。殺し合いの最中にエンストなんかついてねーよなー」
「……はい」
ひろしは彼女の態度の微妙な変化に気がついた。昨日から無口な子だとは思っていたが、今はそれに輪をかけて声や表情に影がかかっている。
「みなみちゃん、どうかした? もしかして、さっきの放送で……」
やや失礼な質問かもしれないとは思ったが、ひろしは思い切ってたずねた。
「はい。知り合いの先輩が四人、亡くなったようです」
「……そっか」
かける言葉も無い。自分だって知り合いを亡くしたのは同じだ。さっきの放送で名前を呼ばれた中に、しんのすけの友人の名前があったのだ。
増してや、彼女の場合は自分よりもずっと親しい人の死を同時に四人も聞かされたのだ。
むしろ、頑張って平静を保っているほうだと言えるだろう。
「それは気の毒だったね。大丈夫?」
「……はい。まだ私の友達は無事なようですから、彼女に会うまでは落ち込んでいられません」
若いのに立派だな、とひろしは思った。それならば、自分も負けないように家族を守らなくてはいけない。一家の長として。
ひろしとみなみは食料を抱えて、みさえやしんのすけたちが眠っている宿直室へ向かった。
この場所に四人の悪魔が集おうとしていることに、まだ彼らは気がついていない。


【一日目・午前六時三十分/埼玉県】
小早川ゆたか@らき☆すた】
[状態]:たいへん健康
[武装]:チェーンソー
[所持品]:支給品一式
[思考]:
基本:健康な人間を皆殺し(知り合い優先)
1:学校へ向かう

峰岸あやの@らき☆すた】
[状態]:健康
[武装]:スペツナズナイフ
[所持品]:支給品一式、ノートパソコン(北川の支給品)
[思考]:
基本:自分より目立っている人間を皆殺し(知り合い優先)
1:学校へ向かう

【白石みのる@らき☆すた】
[状態]:健康
[武装]:金属バッド
[所持品]:支給品一式
[思考]:
基本・自分よりキャラソンのCDが売れている人間を皆殺し(知り合い優先)
1:学校へ向かう

【高良みゆき@らき☆すた】
[状態]:健康
[武装]:金属バッド、鋸
[所持品]:支給品一式
[思考]:
基本・他ロワで活躍したり、何回もロワに出てる連中を皆殺し(知り合い優先)
1:学校へ向かう

【野原ひろし@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康
[武装]:不明
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1:家族を第一に守る
2:できれば主催を倒したい

岩崎みなみ@らき☆すた】
[状態]:健康
[武装]:不明
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1:ゆたかのことが心配
2:とりあえず野原家と行動を共にする
3:できれば主催を倒したい

【アンパンマン@それいけ!アンパンマン  死亡確認】
最終更新:2007年11月25日 18:28